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「障害当事者との交流プログラム」体験取材①

 8月8日に、港南福祉ホーム第2ひまわりに通う利用者の方たちと、小学2〜5年生の子どもが交流する、「オリジナル雑貨づくりを体験してみよう」というプログラムが行われました。

 共通体験を通して、参加した子どもたちが、地域にはさまざまな方が住んでいることを知り、障害の有無に限らず、相手を想う気持ちを育むきっかけにすることを目的にしています。

港南福祉ホーム第2ひまわり
「地域で安心して暮らす」を大切に、障害のある人の「日中活動」や、障害がある人とその家族の生活を支える「生活支援」。また地域との交流促進を目指す「地域交流」がなされている事業所です。普段は、雑貨、お菓子などの製品作りや販売、余暇の活動(体操・手話・外出行事など)を行なっています。


 今回は小学生3 名が参加し、第2ひまわりの利用者2名とサポートとして事業所のスタッフ2 名が入りとても和気あいあいとした雰囲気でプログラムが実施されました。

ノート(厚紙)に穴を開け、そこに針を使って、糸を通し、動物や果物などの刺繍でしたが、小学生の子どもは針を使うことが初めてなので、事業所のスタッフがフォローしていました。第2ひまわりの利用者の方たちは、自分でオリジナルのイラストを用意し、製作していました。

 小学生の子たちからは「初めて刺しゅうをやったけど楽しかった」「完成出来て嬉しかった」「糸を通すことを頑張った」という声や、「刺しゅうの角をしっかり作った」「糸同士の間を空けずに刺しゅうしたことが工夫した点」などの感想がありました。

始まる前から、不安な様子はほとんど見受けられませんでした。針を使うのが初めてだったにも関わらず、全員が糸の通し方や、色使いなどに工夫をしながら、それぞれがこだわりを持って、製作していました。製作中は、学校や、夏休みの話をしており、楽しみながら作業していました。


 第2ひまわりの利用者は、小学生の子とは初対面にも関わらず、ほとんど緊張をせず、最初から場づくりをし、事業所内を先陣切って案内していました。

刺しゅうがとても好きなようで毎日行なう時もあるようです。とても慣れた手つきで小学生の子どもたちの良いお手本になっていました。作品は、人のイラストをモチーフにすることや、細かい文字の部分に力を入れているなど、個性が溢れていました。

最後に参加者とお別れをする際、参加者の子に別れをものすごく惜しまれていて参加者の良い先生として充実した時間になったと思います。


事業所のスタッフの方は
「普段接する機会のない小学生の子が相手ということで最初は緊張していましたが、交流していくことでだんだん緊張が解けていました。作業しながら子どもたち同士で教え合う場面もあり、徐々に明るくなっていました。」

「利用者の方たちは、言葉で表現しにくいぶん、上手にコントロールするのが難しいこともありますが、今日はお互いに「ありがとう」と言いながら、ほがらかな雰囲気で作業が出来た点がよかったです。」

という感想がありました。

プログラムを取材した感想

 今回取材として参加させて頂き、本当に貴重な経験になりました。第2ひまわりさんの大事にしていることの一つとして「地域交流」がキーになっているという話でしたが、同じ地域に住んでいる人たちと過ごしたこのプログラムは、この「地域交流」を実現出来たと思います。

 小学生の子たちが事業所内にいる方に挨拶に行った際に、皆さんが本当に優しくて、プレゼントをあげるなどの歓迎をしていました。利用者の方々にとって、第2の家にいるような安心できる雰囲気がこの第2ひまわりさんにはあると思います。
そして、その雰囲気がプログラムでも小学生の子に伝わったことで安心・充実して参加でき、利用者の方々と交流できたと思います。このような事業所が現代の地域社会に必要だと思いました。(さの)


 小学生の子たちと障害のある方たちが交流すると、会話がうまくいかないこともあり、馴染めないのではないかと不安がありましたが、そのようなことは一切なく、寧ろ友達として、接することができていた点に驚き、感動しました。
 私は、子どもたちのことを知るために今回のプログラムに参加したのですが、子どもたちは、大人が考えているよりも、障害の有無に関係なく、同じ空間の友達と仲良くしようとしていました。小学生の頃から、障害のある方たちと交流をすることで、地域には様々な友達がいて、相手を思いやる気持ちが大切だと考えられると感じました。(かわな)


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