ペルーでの日々の記録

「世界一嘘つきな国」について審議をしよう

任地181日目。火曜日。

今日は1日オフィス。明日の環境教育ワークショップの準備をしていました。あと自分の活動について整理をしたりも。

青年海外協力隊でペルーに派遣されると決まった時、パソコンを開いてペルーに関する情報を収集した。その時に目についたのが

ペルーは「世界一嘘つきな国」という情報。

誰がどうやってそんな統計を取るんだ、、?そしてひどいなあ!と半信半疑になりながら、信じたくない現実だった。

ペルーに来て半年たち、そもそもこんなに多種多様な文化圏、気候が存在する国を「ペルー人」とひとくくりにしてくれるなよと思いながらもとりあえず審議に入る。

ペルーに来て、嘘をつかれて被害をうけたような犯罪事件には巻き込まれていない。嘘つきかと問われると、私的には半分NOと返したい。

そして半分はYES。ここから述べるのが、ペルー人が「嘘つき」と言われてしまう所以なのかもしれないが。

約束をすると「うん!おっけー!」的な感じで返ってくる。99%これで返ってくる。そして大体が「おっけー」ではない。

こっちの言葉で言うと「Ya」になるのだが、みんな「Yayayaya」と「はいはいわかったわかった」的なテンションで大体の約束を取り付ける。

そしてその約束は多くが守られない。

彼らにとってはそれは約束ではないのだ。

口でその場のテンションで「はいはいそうだねいいねわかったよ~」と決めたことのほとんどは実行されない。

これを「いやだって、オッケーっていったでしょ。なんで嘘つくの!」って思いますか?


また、前にペルーに1年住んでいた友人に、ペルーに来る前にその真意を聞いてみた。

彼女は、「嘘というか…」「あくまで私の友達がですけれど…」と前置きをした後、

「『今行く』がベッドの中なんですよね」

「『今向かっている』が向かっていないんですよね」

「『もう着く』がまだ家出ていないんですよね」

と説明してくれた。なるほどである。

まあこれらのことはペルーに限らずおおよそ他の国でも似たようなものなのでは??と思うけれども。

ペルー人が嘘つきというのは言い草が悪い気がするが「嘘」の種類が割かし軽い。まあ雑に紹介するとたぶん適当なのだ。笑(今回はペルー人とひとくくりで書いているがもちろん地域性、個別具体性はあるが)

それ(「うんわかったオッケー」と言ったのに来ないこと)を「嘘」と思うなら、もしかしたらその世界一嘘つきのなんたらは当てはまる可能性は低くはないかもしれない。


そのほかどんな性格かというと(あくまで私の住んでいる環境でだが)

はっきりいって、ペルー人は結構優しい。そして家族を大事にする。

意外にシャイ、でも踊るのは好き。

国全体で人との距離感に大きな違いがあるけれど私の任地は距離が近い。

いい意味で商売下手、つまり素直。

仕事第一ではないけれど真面目。やるときは真剣といった方がいいだろうか?

あまり周りの目を気にしない。

人によってはとてもレディーファースト。

ざっくりとそんな感じだろうか。


まあ今回は、世界一嘘つきな国がペルーだという統計は私は別にどうでもいいけれど、そういう記事を見たとしてもその「嘘」が日本で考える「嘘」とは大きく異なっていて、悪質なものはそんなにまだ出会っていないよ、という話でした。

(私も今までストレートに書いてきてしまっているので)私のnoteを読んでいてそうなってくれるかわからないけれど、私が知っているペルー人は結構かわいいところがあります。憎めない、というか。

ペルー人とペルーを好きになってくれると嬉しいな。


おしまい。

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