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「私はスペイン語が話せない」

任地273日目。火曜日。

今日も1日オフィス。前にJICAの調整員さんが来た時に録音した会話を聞きながら改めて活動計画表を直していた。

お昼は友人と食べ、今日はぼっち飯クリア✨

夕方WhatsAppのストーリーで友人がグラウンドに走りに行く人を探していたので手を挙げた。

いろいろやりとりがあって次の日にしようだのなんだのなったけれど結局今日行ってきた。

どうやら私とサシで行くのが気が引けて他の人を誘い合わせたかったのだろう(自分で言っていてむなしい。笑)。

3人でグラウンドに行って走ったりなんだりして帰ってシャワー浴びておなかが空いたから一人でハンバーガーを食べてきた。5ソル(150円)。友人がお店をやっている。

ハンバーガーを待ちながらスマートフォンに入ったたくさんの音声データを整理しようと一番古いものから順番に聞いていった。

そしたら駒ヶ根訓練所時代に自分が残したスペイン語の自己紹介の音声などがあり、それを聞いてみた。

ハンバーガーが到着してスマートフォンを横において、私は一人例のごとく考えながら食べ始めた。そして気が付いた。


「どうやら私は、スペイン語が話せないようだ。」


いや、話せる。話せるといったら話せる。

「君はスペイン語が話せるかい?」と聞かれたら

「はい」と答える。これは間違いない。

それでも気が付いた。私はスペイン語が話せない。


ペルーに来て10か月。駒ヶ根訓練所から1年。もうスペイン語を話せるレベルに来ていてもいいはず。

訓練所の音声データは確かに片言で、今初めてスペイン語を学びましたという感じ。でもあの時の方が正確に文法を理解していたかもしれない、と思ってしまった。

試しに独り言で今日あった話を話してみた。全然話せなかった。そうかこのレベルなのかと。落ち込む前に冷静に悟った。


10か月も住めばまあ日常的には問題ない。

私の最初のころのレベルを知っている同僚は、話せるようになってきたねと言ってくれる。

自分の意見も文法がめちゃくちゃでも伝えることはできる。

読むことも聞くことも、だいぶ慣れた。

訓練所の音声データからしても片言だったはずだけれど今は発音もペルー流で話せる。


そんな中で、自分はスペイン語はまあまあ順調と思い込んでいた節は確かにあった。

コミュニケーションをとれるようになってきて日常にあまり支障が出なくなってきたからこそ学ぶのを怠っていたのだろう。

自分を甘く見積もろうと思えばいつでも甘く見積もれる。スペイン語が話せないという現実から目を背けていたかもしれない。


「私はスペイン語が話せない」

今は素直にそう思う。私がハッと気づいたのもあるけれど、自分の中の「スペイン語が話せる」のレベルが上がったのもあるかもしれない。


2020年の4月2日でこっちにきて1年になる。

それまでに、自分が今感じている「話せない」と思う要素を全部クリアできたらいいのに。


例えばどんなのだろう?

クリアの基準を書いてみよう。

・今日あったことを文法正しく話せる。止まらないで話せる

・友人とのさりげない会話ができる

・動詞の活用は完璧に

・仮定法?何それ美味しいの状態から抜け出す

・たくさんの単語を知っている

・気の使った言い回しができる語彙力(「morir死ぬ」ではなく「fallecer亡くなる」を使うなど)

・自分がふと考えたことをその場にいる人に伝えられる


クリアしたいので、今日から何かしらスペイン語力向上のための何かをはじめようと思います。続けられる何かを。

任国外旅行に行っちゃうけれど、ちょっと継続できそうな何かをいくつか試してみて、今度進捗を発表しようと思います。


そんな話でした。

それでは!

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