ペルーでの日々の記録

初めて心から褒めてもらった気がする

任地183日目。木曜日。

今日はオフィスで一日。合間を見て裁縫やスクラップブッキングが趣味(というかビジネス化してる)の同僚に生徒に送るプレゼントの監修をしてもらった。

卒業式に卒業生にプレゼントを贈るというマドリーナに選んでもらい、プレゼントを用意する必要があるのだ。その話はまた後日。

午後は毎週木曜日に開かれる若者向けのセミナーの手伝い。

時間ぴったりに来る生徒たち(授業の一環なのだろう)はそろってもまだ講演者は来ず。困り顔の上司。

連絡が付いたかと思いきやそこから20分遅れるとのこと。時間にルーズなのはいつものことだが、講師が遅れるとどうしようもない。

すでに20分くらい開始が遅れている状況なのでそれにさらに20分はちょっとごめんなさいって感じ。

上司も、講師は今向かっているけれど20分くらいかかるから、、待っていてもらえますか?とオーディエンスに向かって一言。

雑談にいそしむ生徒やその関係者を前に、まあこの20分なんかやるかなあ…でもみんな興味あるのかなあ…やるとしたら環境とかのことではなくとりあえず日本紹介とかかなあ…と思いながら、パソコンをちかちか。

基本みんなシャイだから、私が個別に会話していっても照れちゃって話が弾まない。みんな私に視線は送るのににやにやしながら友達と話す。最低限のことしか会話が弾まない。

それでも視線は伸ばすので、「どうも。何か聞きたいことある?」と聞いても照れちゃって始まらない。笑

仕方ないから、日本語がプロジェクターに現れる状況をみて彼らがどんな反応をするか探ってみた。私のUSBに入っている日本語のファイルをみて「ぉぉぉぉ。」と小さい声。これならいけるかも、と思って勝手に日本を紹介してみた。

こんなとき用に気の利いた資料は何もないけれど、自己紹介の写真だったり訓練所で作ったお寿司のプレゼンテーションだったり、ひらがなの一覧だったり、日本の地図だったり。

適当に話しながら場をつないだ。40人くらいいて、まあ5人くらいが興味持ってくれればいいかなーと思っていたら友達と雑談していた子も興味をもって前を向いてくれて、すなお~って思った(みんな15歳くらい。でも先生も注目してくれてた✨)

こういう時にそこまで緊張せずに話せるのは、やはり異文化交流とか環境教育で前にでる場を意識的に作っていたおかげだなーと思って、それも良かったなーと思った。

横目で講師が来るのを待っていたら、上司と講師が登場。私はさらっと身を引いたのだけれど。

講師に交代する瞬間、上司が今までに聞いたことのないテンションで

「GRACIAS!!!!!!(ありがとう)」

というものだから、あ、やってよかったー~と思ったのでした。

それが終わった後も、

「とりあえずビデオをと思って持っていったらいくみのプレゼンテーションが始まっていたんだもん~はははは。いいねえ!」

と好印象。初めて心から喜んでもらえた気がして、褒めてもらえて嬉しかった。

やったことはただ場のつなぎだし大したことではないのだけれど

需要と供給が一致すると大したことなくてもとても喜ばれるんだなーと思った。

そんな日でした。おしまい!


サポートありがとうございます!! いただいたサポートはペルーでの活動費用、地域や国際協力についての学び、出張費に使わせていただきます。