【ikumadoキャリア図鑑】保活支援アプリを開発 荒井裕子さん
育休・共働きコミュニティikumado。全国の男女500人以上が、
キャリア、子育て、趣味、人生・・・などなど
色んなテーマで情報交換や雑談をしながらオンラインでつながっています。
メンバーを知って、もっと深くつながろう!と始まったのが
「ikumadoキャリア図鑑」。
週1度、メンバー1人に話し手になってもらい、
これまでどんな仕事をしてきたのか、どんな価値観を大切に生きているか、などを語ってもらっています。
当日はfacebookコミュニティで配信もしています。
今回紹介するのは、保活支援アプリを開発した荒井裕子さん。
ソフトウエア会社を退社後、保活に苦労した自身の経験からフリーランスで保活アプリを開発。
2021年春、東京・杉並区内約280の保育園情報を掲載するアプリ「mahoranすぎなみ」をリリースされました。
掲載している保育園の情報は、荒井さんが直接取材。
保育方針や一日のスケジュールのほか、「おむつは園で用意してくれる?」「どんな行事がある?」など利用者目線の情報が満載です。
保活中のママたちが、何件も何件も保育園見学に奔走して、
自分で情報を集めなきゃならないのはおかしいー。
そんな思いから、保育園情報を共有できる場をつくろうと活動されています。
ikumadoでは、コミュニティ内の部活「保活サポート部」で部長を務める荒井さん。保活に役立つオンラインイベントを定期開催し、保活に悩む人たちの相談を受けています。
●荒井さん基本情報
あらい・ゆうこ。5歳の娘の母。保活激戦区の杉並区で、妊娠中から情報収集。認可園に全落ちし、認証園(認可外のうち東京都が独自に定めた基準を満たす園)に内定して復職。IT企業、外資系ソフトウエア会社を経てフリーに。趣味は小説を書くこと。子どもの教育目標は「ご自由に生きて」。
●夢は歌手、卒業ぎりぎりに就活
私、超ふざけた人生です。
中学生の時にはアイドル歌手になりたくて。
兵庫県のど田舎に生まれて、「こんなところでは夢をかなえられない!」という理由で進学したくらいです。
大学の勉強は全くやる気がなくて、バンドサークルに打ち込みました。
夢に突っ走っていけるような度胸もなく、大学4年の秋ぎりぎりの時期に、まぁ就職するかとIT企業に入りました。
2年で辞めるかなと思っていたんですけど、だんだん面白くなってきて。
会社にはなんだかんだ9年いましたね。
転職したいと思って、カッコ良さそうな外資系のソフトウエア会社に入社したんですけど、
ミーティングで話している内容が全然わからないんです。
みんな日本語をしゃべっているのに、横文字の専門用語が多くて日本語じゃないみたい。理解できなくてやばかったですね。
●友人の年賀状を機に「産まなきゃ」
出産は、級友からの年賀状がきっかけなんです。
結婚もしないだろう、子どもも産まないだろうと思っていた友人からで。
年齢も差し迫っていたので「やばい、私も産まなきゃ」と。
産後7カ月で仕事復帰したんですけど、
外資系だけあって、
これまで営業で取り引きしていたお客さんを、全部他の同僚にとられてしまってました。
復帰した後に、「新規で顧客をとってきてね」と言われて。
やめろってことかと思いましたね。
子どものお世話は大変です。
夜泣きで夜中に3回も起こされる。
眠れないから免疫が落ちる。色んな病気にかかりやすくなる。
もうおかしくなって、旦那との仲も悪くなって、いつもイライラ。
自殺願望が出てきたこともあります。
もう、会社のために自分の生活を犠牲にするのはバカバカしいと思って。
悩んだんですけど、
先が何も決まっていない状態で、会社を辞めました。
自分って何の役にもたっていない。
空気を吸うのもおこがましい。夜寝るのも申し訳ない。
そんなことを思いながら、1年間放浪してました。
●旦那が退職・・「何とかしよう」
そんな中、ある日突然、旦那が仕事をやめてきたんです。
えー!!って驚きましたけど、
人間って、退路を断たれると、何とかしようとするもんですね。
保活に苦労したことと、旦那がプログラマーということもあって、
「じゃあ保活アプリつくってみるか」と思いついた。
そんなノリで始まったんです。
私起業家じゃん、かっこいいじゃん!と思ってましたが、全然違いますよ。
毎日データをじーっと見ることが多い、地味な仕事です。
1年かかって、ようやく初版を今年の4月にリリースしました。
日々、保育園に写真や動画の撮影の依頼をして回っています。
地道な活動ですけど、出会いに感謝することも多いです。
●保活情報、共有すればいい
アプリの名前には、「住みよい場所」を意味する「まほら」という言葉に、意思を表す「む(=ん)」を加えて、杉並を住みよい街にしていこうという意味を込めました。
掲載している保育園の情報は杉並区限定です。
保活は、自宅から半径1キロ圏内の保育園の情報を、正確に知ることができればいい。
広域に広げるつもりはありません。
保育園の情報はどんどん変わっていくので、追いかけるのが大変。
保育園関連の既存のサイトはありますが、「情報が古い」というのが皆が自分の足で保活をしなければならない理由です。
毎年毎年、1から10まで自分で情報を集めなければならないのは絶対におかしい。
誰か一人が集めて、みんなで共有すればいい。
そんな気持ちで作っています。
●キャリア図鑑をご覧頂く方法
ikumadoには、仕事と家庭を両立する素敵なメンバーがたくさん集まっています。現在、40名超のメンバーのキャリア図鑑を公開中!
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