見出し画像

フライト忘備録(往路)|育休移住note

メルボルン
2020年1月8日、とうとう来てしまいました。

|bush fire

記録的な熱波によるオーストラリアの森林火災は、この瞬間もまだ拡がりを見せています。日本では詳細な報道があまりなく、SNSや海外ニュースでリアルタイムに情報を得るしかありませんでした。とある記事では、人も犠牲になっているし、固有種であるコアラは推計約5万匹のうち少なくとも半数、被害の大きいNSW州だけで野生動物は5億匹が失われて、生態系が元に戻るまで数十年かかるかもしれない、と。いろいろ調べていると現地の様子が目に飛び込んできますが、心が痛みます。すでに渡豪準備を進めていた中、9月に発生した今回の火災が想像以上に深刻で、出発直前までフライトをキャンセルするかどうか検討しなければなりませんでした。どこかの記事でも書いたように、この「育休移住プロジェクト」の最大の目標は「家族の安全」だからです。エリアは限られていますが、住民や観光客に対して避難勧告が出されている地域もあるし、Airbnbや現地の不動産会社のサイト上では、家屋を焼失してしまった人々へ無償で住居を提供するためのプラットフォームもできていたり。

|予定通り

学生時代の友人を通してメルボルンで生活をしている家族とご縁を繋げてもらい、市内の様子などを聞くことができたのは今回とても大きかったです。(この方に居住エリアや幼稚園、車のことなどいろいろ聞かせていただいていました。)直前のやりとりで、メルボルン市内も風向きによって煙が流れてくることはあるものの、外出制限等は出ていないことを教えてもらい、大気汚染のレベルも良好のため、予定通りメルボルンへ渡ることに。

|台北経由

夕方成田発台北行き。子どもたちは元気いっぱいです。貨物室へはスーツケース2個とベビーカー(strollerの方が外国人の方には伝わりやすいかな。)、それにバウンサーの4点を預けましたが、それでも子連れだと保安検査を通過させたり、イミグレでパスポート5冊提示しつつ誰がどれなんてやりとりをしていたら、飛行機、乗ってもないのにぐったりです。空港へは早く行ったつもりですが、結局ボーディングぴったり。長男長女は、もはや飛行機に乗り慣れていて、4時間のフライトは、ごはんを食べて遊んで、あっという間に終わりました。次男tokiは、生後2ヶ月にしてこれが初フライト!フライト中は起きていたので、予約していたbasinet(バシネット、赤ちゃん用ベッド)は利用しませんでした。バシネットが取り付けられる場所は機内でも限られているので、航空券を購入したら、代理店であれば担当者に、または航空会社に直接座席を確保してもらいます。

○●○

台北桃園ではインフォメーションカウンターでベビーカーを借りました!飛行機に乗る前はゲートに乗り捨ててOKなので助かります。到着が21時半を超えていたため、乗り継ぎのための保安検査を受けたら、とりあえずごはんを食べました。私、行く前から小籠包が食べたかったけれど、お店がなくて。機内食が出るか調べていなかったので、とりあえずみんなで1杯のヌードルをシェア。その後、子どもたちのためにプレイエリアに移動してパジャマに着替えさせたら、ボーディングまで駆け回って遊んでいただきまして。メルボルンへ向けて飛行機が飛び立つ頃には夢の中。ついでに次男tokiもお腹がいっぱいになったら、離陸中に腕の中で寝てくれたので、離陸後バシネットを用意していただきました(快適!)

これ、取り付けるのが結構大変なのですけれど、あるとママは助かりますね。利用できる赤ちゃんの体重は11〜12kgが目安です。子どもが大きくなればなるほど、抱っこで過ごすのは大変ですが、お怪我しないためにも守りたいところ。次男も、まだ生後2ヶ月なのにどっしりしているからか、体重を2回も聞かれました(笑)


○●○

そういえば、0時近くの深夜便なのに!離陸後すぐに1食目の機内食が出されました。(内容も重い!)でも、くれると言うなら、もらってしまうのよね。ほとんどの方がキャンセルして寝ていたし、もちろん子どもたちのチャイルドミールも寝てしまっていたのでキャンセル。さすがに全員分は載せていないのかしら。フードロスが気になっちゃう。

|育児バナシ

プレイエリアのくだりに戻るのですが、長男長女は性格が真逆でおもしろいです。長男harukiはよく言えば、正義感が強く優しくて。長女ririは、自立していて天真爛漫。裏を返すと、それぞれ、長男はお節介で泣き虫であり、長女は気が強くて超自由

黄色い線で囲まれたプレイエリアでは靴を脱がなければならず、もちろん2人とも裸足で遊ぶのですが、黄色い線の外は裸足で駆け回ったらもちろん汚れるのです。そう教える前は、2人とも黄色い線など関係なくあちこち走り回るので、2人を呼んで「黄色い線の中は裸足で遊んで、ここから外に出るなら靴を履いてね。」と説明しました。少し経ってふと目線をやると、律儀に靴を履いてこちらへ来る息子と、黄色い線など無視して裸足で駆け回っている娘。(やれやれ。)さらに、ルールを守らないと許せない息子に「ダメだよ!」と言われてるのに、全然聞いてない(効いてない)娘(笑)本当に性格が違くておもしろい。他人に迷惑をかけることと、彼らが大怪我することでなければ、もう基本的には好きにして、と思ってはいるのですが、こちらに余裕がないとね、つい怒っちゃうんですよね。

そして、怒られたことに対してダメージがゼロなのも娘。
受け止めすぎて泣いちゃう息子。

この移住生活では、怒らないでいたいものです。(と、この記事書いてる時点で、すでに怒らないキャンペーンは終了しました。笑)

|オーストラリアの森林火災のために(donation for Australia)

オーストラリアの森林火災による寄付ができるサイトを紹介します。

|オーストラリアの赤十字社
今回の森林火災で住居を失った被災者に緊急支援金等を提供しています。

|WWF Australia
1万本の木を植える活動のほか、森林火災によって怪我をしたコアラの保護や治療、世話など資金が使われます。


メルボルンでの生活費に。笑