見出し画像

小さなストライカー誕生

 息子が新たな遊びをマスターした。今までの彼のボールゲームといえば、一言で言うなら「投げ捨てる」ことだった。しかし、最近はまるで小さなサッカー選手のように、ボールを蹴って遊ぶ技術を身につけたようだ。彼のゲームは単純だ。ボールを足で転がして、蹴れなくなったら、今度は持ち上げて投げる。このシンプルなルールの中で、彼は笑顔と笑い声を絶やさず、明るく遊んでいる。

 妻は野球ファンで、いつか息子が野球をする日を夢見ていた。しかし、今のところ息子の興味は明らかにサッカー寄りで、「サッカーなんかより野球をしてほしい」と嘆く妻の願いは、ひとまず置いておかなければならない。それにしても、息子が何を選んだとしても、彼が楽しそうにしている姿を見るのは、何よりも心温まる光景だ。

 我が家では、これからも息子の興味がどのように変わっていくのか、見守っていくことになりそうだ。もしかしたら、彼はサッカーと野球のどちらも好きになるかもしれないし、全く別のスポーツに情熱を傾けるかもしれない。どちらにせよ、彼の選択を支え、彼が楽しめる環境を提供していくことが、私たち親の使命だろう。

 息子の新たな遊びには、小さな足で大きな夢を蹴り始めた瞬間とも言える。これからも、彼の笑顔と笑い声が、我が家に幸せを運んでくれるに違いない。

この記事が参加している募集

子どもの成長記録

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?