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大きな声と沖縄物語

 息子の大声は、私たち家族の日常の一部となっている。昨夜のレストランではその大声が、静かな食事を求める他の客たちにとっては、おそらく天災に等しかっただろう。今朝のビュッフェでも、彼の声は朝の静けさを破る鐘のように鳴り響いた。彼の元気が有り余っていることを理解して欲しいと心から願う。

 今日のハイライトは、沖縄で喫茶店を営む妻の友人のお店を訪れたことだった。その店はまるで宝箱のように、彼女の好きなものでいっぱいだった。コーヒーの香りが空気を満たし、手作りのケーキはまさに芸術作品。久しぶりに会った彼女は相変わらずの元気さで、彼女の店は昔の仲間たちの沖縄訪問の際の集いの場になっているらしい。彼女が夢を叶え、さらにこれからも挑戦し続ける姿勢に、我々も大きな刺激を受けた。

 夕方、ホテルに戻りプールでの遊びを楽しんだ。息子にとって初めての大きなプールは、未知の領域。水の中での彼の緊張は、まるで初めての仮面舞踏会に参加した子供のようだった。浮き輪を使った遊びも始めは楽しそうだったが、やがて何かに気づいたかのように泣き出し、その日のプールタイムはあっけなく幕を閉じた。彼が水と友達になる日は、もう少し先のようだ。

 息子の大声、友人との再会、そしてプールでの一幕。これらすべてが、我々家族の沖縄での色とりどりの経験を形作っている。息子の声が少々大きかろうと、彼がプールで緊張しようと、これらの経験が家族の記憶に新たなページを加えている。これからも、息子の成長と共に、さらに多くの冒険を重ねていきたい。

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