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新しい価値観

住んでいる集合住宅の外壁工事で、薄い半透明のゴミ袋みたいなのにベランダ側の窓がすべて覆われていたのが、ようやく取れた。
一週間、景色が見えず、ベランダに出ることもできず、繭の中にいるような、半透明のが卵の薄皮みたいだから卵の中にいるみたいな気分だった。

日本語と英語以外の外国語(中国語ともうひとつはわからない)が、壁一枚隔てた、すぐそこ、から聞こえてくるから落ち着かない。

たまに日本語も。壁の補修をしながら「あぁ…めんどくせぇ…」という作業員のおじさんのひとりごと。
こちらに丸聞こえですよ!!笑

自分が働いて日中いなければいいのだが、あいにく一日中家にいるので、常に緊張状態。

とにかく早く終わってほしい。


本を買った。

「きれいに逝かせてください」江原啓之+新城拓也+田口ランディ

おもしろくて一気読み。

自分の死顔のことなんか考えたこともなかった。

死や看取りや生について、ページをめくるたび、私の価値観に疑問が投げかけられてハッとした。

知らず知らずのうちに「世間体」とか、「私が思う幸せ」、でモノを考えてなかったか?

家族を看取るとき、私が主役じゃいけないんだ…。


これから何度も何度も、くり返し読むだろう。

こうして、コロナ後遺症でつらい時間を過ごしていることも、色々なことを時間を取ってゆっくり考えられるいい機会なのだ、と捉えて、無駄にしないように生きたい。

あの世はガンガンあると信じている私なので、自分が死ぬことはこわくないが、小さい頃から両親が死ぬことが怖かった。
最近ガンが見つかった父には特に、私は自分の寿命を分けても長生きしてほしいと思っていた。
でも、それも私のエゴ。
誰しも天寿を全うできるよう祈ればいいのだ。

そして、息子には、私が死んだとき「死んだよ」ってちゃんと言葉にして言ってもらわなくちゃ!
いまからお願いしておこう。



〜最後まで読んでいただき、ありがとうございます♪〜

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