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ゴイゴイスーな旅〜機能不全家族の行方②

三年ぶりの実家への帰省。
両親は年老いて、家の中は色々ヤバいことになっていた。

8/28

帰省三日目。
念願の墓参り、羊ヶ丘展望台へ、息子の運転で向かう。
母はゆっくり部屋からトイレに行くくらいしかできない状態であまり歩けないし、父は墓参りの他にもどこか行くのは疲れるからと、結局両親は来なかった。89歳と90歳だから仕方ない。

カーシェアの車を息子が借りに行き、私は実家の前のスーパーに入ったサブウェイでBLTやカフェオレなど朝食を買い、車へ。ほおばりながら墓参りへ向かう。
息子が運転する車の助手席に初めて乗る。
札幌の街をこんなふうに車で走る日がくるとは想像もしなかった。
小さかった息子が、もう小さくない。頼もしい。

墓場に着くと、お盆に誰か来たのだろう、花は手向けられており、枯れたものだけ取って全体を掃除し、水とお酒で清め供物を捧げ、線香を焚く。
手を合わせ、私たちだけの身体ではない、先祖から受け継いだ身体に感謝。
父と母をお守りくださいという言葉が自然に声に出る。

ものすごくいい天気になり、すがすがしさが増す。

息子は墓前で自撮りしていたので、ご先祖様が写るかもねと笑いながら、すっきりした気持ちで後にする。

羊ヶ丘展望台へ。

ほとんど動くことのない羊たちを眺めたり、子どものときや友人と来たことが思い出され、なつかしさでいっぱい。
クラーク像の前で写真を撮る観光客を見て、息子は「ごいごいすー」と言った。私はギャル語か何かだと思い、笑い、そのまま管理事務所へ向かう。
今回の旅のイベントである「大志の誓い」を受け取りに。

2010年の8月、友人と共に10年前に書いた大志の誓いを開けに来た私は、その友人の勧めで未来の息子に向けて手紙を書いた。当時、息子は小学二年生だった。
いつ来るかわからないけど、いつか読む息子へメッセージを残した。
この日知ったのだが、書いた本人でないと取り出しの手続きができないのだそう。書いたときは、息子がこれを読むとき自分はいないかもしれない覚悟だったが、私が一緒に来てよかったのだ。

この中に手紙が

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