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夕暮れ時の富士山 横浜磯子 日常の絶景

先日の日中、私が車に乗っていると、ほんのわずかであったが、建物の間から富士山を見ることができた。私の住む横浜は冬頃だと、空気が澄んでいるのもあり、高い場所だと富士山がよく見える。しかし、5月の中旬に、富士山が見えたのは意外であった。その日は前日の雨とは打って変わり、雲一つない青空が広がっていた。
私は建物の間からわずかに見える富士山と、青空を見た瞬間、今日の夕方には、夕焼けに染まった綺麗な富士山が見えるのだろうと思いを巡らした。

夕焼けに染まる富士山を見に行く

その日は、午後5時ぐらいに仕事を終え帰宅した。空はまだ明るかった。私は昼間に思いを巡らした風景を見るために、カメラを持って、富士山が見える高台の公園へと向かった。私の家から公園までは自転車でだいたい20分ぐらいの距離にある。途中までは比較的、平坦な道が続いたのだが、高台の公園ということもあり、最後のほうは、自転車で登るには厳しすぎる急な坂道が続いた。
私は自転車を押して、ゆっくりと住宅街の坂道を登った。その坂道は私が当初予想していたよりも、急であり、5月の夕暮れ時だが、坂を登る途中、額には汗が滲み出ていた。

坂道を登りきると

私は汗を流しながら長くて急な坂道を登り続けた。坂道を登り続けた先には、木々が生い茂る小さな公園があった。私は入口に自転車を置き、公園の中に入った。公園の中は木々が生い茂り、日没の少し前だったこともあり、少し暗かった。
生い茂る木々の間からは夕焼け色の空と、視線の下のほうに住宅が見えたので、ここが高台であることは認識できた。しかし木々が生い茂っていたため、富士山どころか眼下に広がる景色を確認することはできない。私は公園のなかをさらに進み、最初に入った方向とは反対の入口へと向かった。階段を上り、入口を出ると、そこは視界が開け、夕焼け色に染まった街の景色が広がっていた。そして、遠くには待ち望んでいた富士山の姿が見えた。
長くて急な坂道を登り切ってまで、たどり着いた場所。そこには私が思い描いた通りの夕焼けに染まった綺麗な富士山がみえた。

公園から見えた夕焼けの空と富士山


関東の富士見百景

私が今回訪れた高台にある公園は横浜市磯子区にある松ノ内公園という場所だ。この松ノ内公園から見える富士山は国土交通省関東地方整備局が選定する「関東の富士見百景」にも選ばれている。


空が暗くなり始めて、民家の灯りも点きはじめる


反対側の景色は・・・。

ちなみに・・・。富士山を背にした反対側は、住宅地であった。
ただ高台に位置するのもあり、住宅地の間から遠くの風景を見渡すことができた。僅かに小さくであるが、海沿いにあるの工場のあかりも確認できた。

富士山を背にした反対側、住宅地の間からは海沿いの工場の明かりが微かに見える



住宅地のなかにある日常の絶景

今回、私が訪れたのは横浜市磯子区にある松ノ内公園。
長くて急な坂道を登った先には住宅街のなかにある日常の絶景があった。





松ノ内公園
〒235-0041 神奈川県横浜市磯子区栗木1丁目7


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