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クラシック 名曲10選(私選)

クラシック音楽は、それほど詳しいわけではありません。
しかし、若い頃からそれなりに聴いてきた方だとは思います。

私のお気に入りの楽曲を10曲選びましたが、バッハの曲も、モーツァルトの曲もありません。単に彼らの手掛けた音楽をそれほどしっかりとは聴いたことがないからです。

この選曲は、フランスの作曲家に偏っていると思いますが、これがこれまでの私が辿ってきた音楽の変遷の結果です。

ここに選んだ曲は、クラシックを熱心に聴くまで知らなかった曲ばかりですが、それほど有名な曲ではないものも多いでしょう。

ですが、知られていないのが「もったいない」と思ってしまう名曲ばかりです。ぜひ、聴いてみてください。

10.ラルゴ(1893)ドヴォルザーク

交響曲第9番『新世界より』より
ドヴォルザークの交響曲第9番『新世界より』は、アメリカ(新世界)から故郷のボヘミアに向けて書かれた曲だと言われている。
ドヴォルザークの死後に、歌詞をつけて『家路』『遠き山に日は落ちて』などの歌唱曲としても親しまれるようになった。

9.夢想(1905)ドビュッシー

『夢』とも訳されるピアノ独奏曲。ドビュッシーが作曲家として駆け出しの頃に書いた曲であり、本人はのちに「やっつけ仕事で書いた粗悪品」と評している。しかし、タイトルどおりの幻想的な音色が異彩を放つ名曲である。

8.火星―戦争をもたらす者(1914)ホルスト

組曲『惑星』より
イギリスのホルストが作曲した組曲『惑星』は、7つの楽章からなる管弦楽曲。それぞれの楽曲に惑星の名前が付けられている。
勇ましいコード進行と荒々しいリズムが、不穏な空気に立ち向かう、勇猛果敢な戦士たちの姿を連想させる。

7.パスピエ(1890)ドビュッシー

組曲『ベルガマスク組曲』より
『ベルガマスク組曲』は、有名曲『月の光』を含むピアノ独奏曲。
この組曲のラストを飾るのが本楽曲である。バロック調の古風な印象を残しつつも、この時代ならではの斬新な音色もあわせ持つ名曲。

6.糸を紡ぐ女(1898)フォーレ

劇音楽『ペレアスとメリザンド(op.80)』より
『ペレアスとメリザンド』は同名の劇のために書かれた楽曲。タイトルのとおり、劇中でメリザンドが糸を紡ぐシーンの曲である。優しく包み込むような管弦楽の繊細な響きが心地いい。

5.子守歌(1893)フォーレ

組曲『ドリー(op.56)』より
『ドリー』は、ピアノ連弾(1台の鍵盤楽器を複数人で演奏する)のための6曲からなる組曲である。ここに紹介するのは、ピアノではなく、ボストン交響楽団による演奏(指揮・小澤征爾)。ピアノよりも柔らかい管弦楽の音色が、この楽曲の持つ素朴な印象を引き出している。

4.古風なメヌエット(1895)ラヴェル

ラヴェルのピアノ独奏曲。しかし、これもピアノ演奏ではなく、ボストン交響楽団(指揮・小澤征爾)の演奏を選んだ。緩急がダイナミックな印象で、ピアノの独奏では、ここまでの壮大さは感じられないだろう。

3.シシリエンヌ(1898)フォーレ

劇音楽『ペレアスとメリザンド(op.80)』より
劇中の第二幕、ペレアスとメリザンドが泉で戯れる場面の前奏曲。
口ずさめるほど親しみやすいメロディーと、情感溢れる展開が魅力的であり、のどかな音色が美しい泉のほとりを連想させる。

2.リゴドン(1914~1917)ラヴェル

組曲『クープランの墓』より
『クープランの墓』は、ピアノ組曲。第一次世界大戦で命を落としたラヴェルの知人たちを偲んで書かれた追想曲でもある。
こちらもピアノ演奏ではなく、ボストン交響楽団による演奏(指揮・小澤征爾)を選曲した。多彩な音色で、楽曲が持つ多様な表情を見事に描いている。

1.木星 快楽をもたらす者(1914)ホルスト

組曲『惑星』より
組曲『惑星』の中でもっともポピュラーな楽曲。さまざまな音色が流星のごとく絡み合い、宇宙の壮大さを感じさせる。
前半の弾けるような躍動感から一転、後半では、同じ曲とは思えないほど、穏やかなメロディーで郷愁を誘う。ラストの大団円には、今日の映画音楽に通じる爽快感がある。

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