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春馬と過ごした14年(3)2007年『恋空』がヒット

※この記事は、
 2020年7月24日に書いた記事に、
 一部、加筆修正をしたものです。

ここからは
私がはじめて三浦春馬
という役者を認識した

『14才の母』
(2006年10月~12月放送)
以降の活動について
書いていきます。

残念ながら、
すべての作品を観ることが
できていないので、

リアルタイムで
私が観てきた作品が
中心となることをご了承ください。

初期の代表作として
忘れられないのは
映画『恋空』です。
(2007年11月公開)

原作は2005年から
執筆されていたケータイ小説で、

その後、書籍化、マンガ化を経て、
映画版が初の映像化作品でした。

『14才の母』と同様に
未成年者の性体験を扱った
センセーショナルな内容に
賛否両論ありましたが、

10~20代の女性層を中心に
高い支持を集め、
観客動員数314万人、
興行収入39億円のヒットを記録しました。

ヒロイン・新垣結衣の
相手役を務めた春馬は、

10代にしてガンに侵される
という難しい役どころでしたが、

見事にこれを演じ切り、
第31回日本アカデミー新人賞を
受賞しています。

あれから13年の時が経った
現在の視点で、
春馬が演じてきた作品の数々を
振り返ってみると、

とりわけ、
命の尊さや儚さを描いた作品が
多い印象があります。

その原点とも言えるのが、
『恋空』で培った
演技だったのかもしれません。

私自身、本作が発表された頃は
20代で、何も考えずに
当たり前のように観ていました。

しかし、改めて振り返ってみると、
10代でこのような
重いテーマの演技をするには

相当の苦労があったのではないか
と思います。

その苦労があったからこそ、
同世代の他の俳優とは
一味違った個性が育まれ、

その後の役者人生へと
繋がっていったのでしょう。

役者にとっては、
どのような作品と出会うかによって、
その後のキャリアも
大きく変わっていきます。

そういった意味では『恋空』も
三浦春馬という俳優が形成されるうえで、
欠かすことのできない重要な作品でした。

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