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70年代のカルチャーを教えてくれたのは映画と音楽だった

※この記事は
 2020年10月18日に書いた記事に
 加筆修正をしたものです。

YMOにハマったのが18歳の時でした。
(2000年)

その頃の私が貪欲に吸収したのは、
’80年代のカルチャーです。

そして、高校を卒業し、社会人になり、
20歳の頃の私が
何に興味を持っていたかと言うと、
’70年代のカルチャーでした。

さらに、今の私は’60年代とか
’50年代のことにも
興味が及んでいるので、

なんだか10年刻みで
時代を遡っているようです(^^;
(常に時代を逆行している)

私が’70年代に
興味を持ったきっかけには、
古くは父親の影響で観たドラマ

『傷だらけの天使』『探偵物語』
などもありました。

20歳の頃に直接的に影響を受けたのは、
’70年代のジャーマン・ロック、
俳優のジャック・ニコルソンなどでした。

ジャーマン・ロックは’60~’70年代の
ドイツで生まれた実験的なロックで、
YMOにも影響を与えていました。

ジャック・ニコルソンは、
私が20歳の頃に映画の
『カッコウの巣の上で』(‘75)を
観たのがきっかけで、
ハマった俳優です。

そもそも『カッコウの巣の上で』も
両親が若い頃に
劇場で観た映画で、

母から「いい映画だよ」
と聞いていたのを
思い出して観たものでした。

ジャーマンロック、
ジャック・ニコルソンに
ハマったのがきっかけで、
’70年代のカルチャーを
知ることになりました。

例えば、映画『ワンス・アポン・ア・
タイム・イン・ハリウッド』の
時代設定は70年代で、

作中に「ヒッピー」と
言われる人たちが出てきます。

これを私は妻と二人で観たのですが、
(私の妻は1969年生まれ)

妻はヒッピーのことを知らず、
観終わってから
「彼らは一体何者だったのか」
と問いかけられました。

その時に、
私は世の中の認識は
こんな感じなのかと知ったのです。

ヒッピーの
サイケデリックなカルチャーは、

映画や音楽に留まらず、
いろんな分野に影響を与えているので、

どんなジャンルのものでも、
ルーツを辿っていけば、
必ずぶつかるほどのものですが、

世間一般では
あまり知られていないのですね。

▲その頃のカルチャーがよくわかる名作。
 ジャック・ニコルソンが出ている

知り合いの20代の
映画好きの女の子にも

『ワンス・アポン・ア・タイム~』の
ことを聞くと、
やはり、’70年代のことは、
何も知りませんでした。

まぁ、そりゃあ、そうだよなぁ
と思いながらも
なんだか寂しくなってしまいます。

私が20歳の頃に知った
ヒッピームーブメントですが、
これも本当にいろんな分野に
影響を与えているんです。

例えば、
日本では雑誌『宝島』などにも
影響を与えたアメリカの雑誌

『ホール・アース・カタログ』(‘68)は、
もとよりヒッピー向けの雑誌でした。

そして、スタンフォード大学の
卒業式の式辞で
スティーブ・ジョブズが

『ホール・アース・カタログ』から
「Stay hungry. Stay foolish」
という言葉を引用しました。

彼がこの言葉を引用したのは、
他ならぬジョブズ自身が
ヒッピームーブメントに
強く影響を受けていたからです。

(実際、ヒッピームーブメントは、
 ジャーマン・ロックの例にも
 見られるように、
 コンピューターの分野とも
 繋がりが深い)

こんな感じのことを
私は20歳の頃に
一遍に知ったわけではなく、

いろんな分野のことを
一つひとつ知っていく内に、

「やたらヒッピーのカルチャーが
 出てくるな」と思っていたら、
本当にいろんな分野に
影響を与えていたことを理解したのです。

しかし、20歳の頃に、
ジャーマン・ロックや
ジャック・ニコルソンを追っていなかったら、

『ホール・アース・カタログ』のことも
ジョブズがヒッピームーブメントに
影響を受けていたと知っても

「?」としか思わなかったことでしょう。

つまり、私が言いたいのは、

ただの「情報」に意味があるのではなく、

そこにどれだけのリンクが
繋げられるかによって、
得るものが全然違うということです。

私自身は10代の終わりから
20歳にかけて、
世の中のことがわからないなりに、
自分の頭の中に
さまざまなワードをため込んできました。

それらが今の歳になって
「リンク」として
機能するようになっているのです。

そして、今も私は、
これまでに知らなかった情報を集めて、
頭の中に「リンク」を増やし続けています。

「リンク」がどれだけあるかで、
物事の捉え方が
大きく変わっていくからです。

今の私が得ている知識は、
果たして、
いつ「リンク」として再登場するのか、
楽しみでたまりません。

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