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ボイジャーのゴールデンレコード

最近はこの本を読んでいます。

物理学者の村山斉氏が
宇宙のことを書いた本です。

宇宙のことをあまり知らない私でも
わかりやすく書いてあり、
今のところ楽しく読むことができています。

科学はあんまり得意ではないのですが、
ものによっては、
素人にもわかりやすく書いてある本もあり、
夢中になって読んでしまいます。

この本の中で、気になる話がありました。

アメリカが‘77年に打ち上げた
無人宇宙探査機・ボイジャーの話です。

ボイジャーは、
「光速で4時間かかる冥王星のあたりまで、
およそ20年かけてたどり着いた」
とのことです。

このボイジャーには、
地球の情報を詰め込んだ
レコードが積み込まれています。

「The Sounds of Earth」
と名付けられた、
そのレコードには、
地球の音楽や各国のあいさつ、
写真やイラストも収録されているそうです。

これが気になった私は、
さっそくどんな音楽が収録されているか、
調べてみました。

ドイツの『ブランデンブルク協奏曲』(バッハ)、
インドネシアのガムラン、
セナガルの打楽器、
ザイールの儀式の歌、
オーストラリアのアボリジニーの歌、
メキシコの『エル・カスカベル』、
アメリカの『ジョニー・B・グッド』
(チャック・ベリー)、
ニューギニアの『Men’s house song』、
日本の『鶴の巣籠り』、
オーストリア、ドイツの『魔笛』(モーツァルト)、
などなど、時間もないので、
すべては書ききれないのですが。

この他にも、
ペルーの『コンドルは飛んでいく』、
ルイ・アームストロングのジャズや、
ストラヴィンスキーの交響曲なども
収録されていました。

90分にもおよぶ、
音楽パートの締めを飾るのは、
ベートーヴェンの『弦楽四重奏曲第13番』です。

言ってみれば、
これは地球のサウンドトラックですよね。

クラシックに、民族音楽、
ロック、ジャズ、ブルースも収録されていて、
ジャンルの幅広さも申し分ありません。

いつかこれらの楽曲の音源を集めて、
聴いてみたいと思いました。

ちなみに、このレコードが、
知的生命体がいる可能性のある
プロキシマ・ケンタウリという恒星に届くには、
途方もない年数がかかります。

なんせ、この恒星は、
地球から4.2光年も離れているのです。

この本によれば、
光速で4時間かかる冥王星まで、
20年かかったのですから、
4光年という距離は、
その24倍のさらに365倍
という距離なんだそうです。

その時には、
アメリカという国すらも
存在しているか微妙なところではないか、
というのが著者の主張です。

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