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宝島社の本がすごい!

'70年代に創刊された
三誌について紹介しました。
(『宝島』『ポパイ』『遊』)

ここから、さらに
深い話に入っていきます。

前の記事にも書いたように、
私がこれらの雑誌のことを
深く知ったのは、
30代に入ってからです。

そして、『遊』に関しては、
私が生まれた年(’82年)に
休刊しているので、
ほとんど知らない雑誌でした。

たまたま、職場の先輩に
『遊』を愛読していた方がいて、
一度だけ読ませて
もらったことがあります。

内容的には、非常に高度というか、
とてもアカデミックな内容で、
私には理解できないものでした。

ただ、そんな雑誌の中に、
細野晴臣さんが寄稿した
記事もあり、

やっぱり、細野さんは
すごいなぁと改めて思いました。


ここからは雑誌だけでなく、
それぞれの出版社から
発行されたムック本なども含めて、
語っていきます。

そして、御三家のように、
『宝島』『ポパイ』『遊』を
挙げましたが、

『遊』に関しては、
それほど多くのことを知らないので、

私的な三誌として、
『遊』に変わって
『ロッキング・オン』を
挙げておくことにします。

この記事では『宝島』を
はじめとする、

宝島社から発行された
出版物の特徴について
語ってみましょう。

*   *   *

私自身は、本家の『宝島』を
ほとんど読んだことがないんですよね。

私が持っているのは、
19〜20歳の頃に古本屋で買った
YMO や坂本龍一関連の記事がある
2冊だけです。

『宝島』'83年6月号
『宝島』'86年5月号
裏表紙の広告は『未来派野郎』

これ以外の『宝島』は
読んだことがありません。

本誌の『宝島』よりも、
私は『別冊宝島』(※)を
いくつか読んでいて、

その内容の濃さに
圧倒されました。

(※『別冊宝島』:
  '76年より刊行されている
  ムック本のシリーズ。
  幅広いジャンルを扱っており、
  2020年の時点で
  2600巻以上刊行されている)

▼私が所持している『別冊宝島』

本誌の『宝島』も
そうなんですが、
(私が持っている'80年代のもの)

デザイン的には、
洗練されているとは
言い難い紙面なんですよね。

どちらかというと、
野暮ったい印象です。

1ページの中に、
内容がぎっしり詰まっていて、
「お得感」をアピールした感じです。

これは本来の「雑誌」の王道
とも言えるスタイルで、

洗練された見た目よりも、
中身を重視した結果だと思われます。

しかしながら、
実際に読んでみると、
スルスルと内容が
頭に入ってくるんですよね。

これはデザインうんぬん
というよりも、
まとめ方がいいからなんです。

宝島社から発行された本は
一つの記事のまとめ方、
複数の記事の構成のしかたが
抜群に優れています。

この他にも宝島社からは、
『リンネル』という雑誌も
発行されていて、
こちらはオシャレな雑誌です。

女性向けの雑誌で、
私の趣味ではありませんが、

仕事の関係で、
デザインの参考に
させてもらいました。

宝島社といえば、
最近だと豪華な付録が
売り物の一つにもなっていますね。

私が買った中で、
特に気に入っているのは、
ロドニー・グリーンブラッドの
ムック本ですね。

こちらは『別冊宝島』とも違って、
オシャレなデザインのムック本です。

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