いっき82

1982年生まれ(♂)エンタメソムリエ。おもに、映画、本、音楽、テレビ番組、ゲームのレ…

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1982年生まれ(♂)エンタメソムリエ。おもに、映画、本、音楽、テレビ番組、ゲームのレビューやコラムを執筆。エッセイ、写真、詩も投稿します。

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記事一覧

固定された記事

「芸術性」「娯楽性」の違いについて

「芸術性」と「娯楽性」について 書きました。 これでもまだ抽象的だと思うので、 さらに具体的に書いていきます。 (ちなみに、こうして  具体化していくことによって…

いっき82
2か月前
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好きな邦楽100(60-51)

好きな邦楽の曲を100曲選びました。 (マイルール:同じアーティストは3曲まで) 昨年、40歳の節目に選んだもので、ランキングはその時の気分でも多少変動します。 ▼前…

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6時間前
12

脳と私

話したいことがたくさんある 話しても話しても まだまだなくならぬ そんな想いを抱えていた だが、届ける場所が どこにもない そんな私の独り語り やっと居場所に辿り…

いっき82
1日前
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平和扇動者・チャップリンが放ったファシズムへの一撃

先日読んだ 『ディズニーとチャップリン』から チャップリンの話を書いてきました。 私が過去に挙げた 「芸術の三要素」に 照らし合わせ、 チャップリンの「普遍性」 「…

いっき82
2日前
20

チャップリンはなぜ言葉を使わなかったか

チャップリンについて 書いています。 前回の記事では、 チャップリンの普遍性について 書いてみました。 またしても、 過去の私の記事から 「芸術の三要素」を 引用しま…

いっき82
3日前
21

チャップリンの普遍性はいかにして生まれたか

『ディズニーとチャップリン』 という本を紹介しました。 とても一つの記事では、 その魅力を語りつくせないので、 この本に書かれていた話を いくつかにわけて紹介します…

いっき82
4日前
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書籍レビュー『ディズニーとチャップリン』大野裕之(2021)ハリウッドが生んだ二人の天才の生い立ち

ミッキーマウスに花束を「ウォルト・ディズニーは  チャップリンの影響を受けていた」 こんな内容と、 表紙にあるチャップリンが ミッキーに花を渡すイラスト、 もうこ…

いっき82
5日前
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好きな邦楽100(70-61)

好きな邦楽の曲を100曲選びました。 (マイルール:同じアーティストは3曲まで) 昨年、40歳の節目に選んだもので、ランキングはその時の気分でも多少変動します。 ▼前…

いっき82
6日前
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GWに聴きたいプレイリスト2024

ゴールデンウィークに おうちでまったり、 ドライブのおともに ピッタリなプレイリストを 選曲してみました。 ①LADY/シンリズム('22)アルバム『Musica Popular Japone…

いっき82
7日前
21

761日間 撮ってみた

毎日写真を撮っています。 ▼前回の記事はこちら この数週間で撮った写真から いくつかピックアップして 紹介していきます。 ▼今回はこの曲を聴きながら編集しました。…

いっき82
8日前
20

本当に音楽が好きになると、いつでもどこでも音楽が気になる

「好きな邦楽100」 という記事を公開中です。 この記事の中で、 いつもこの note で 仲良くしてくださっている 栗英田テツヲさんから こんなコメントを いただきました。…

いっき82
9日前
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映画レビュー『カラオケ行こ!』(2024)ヤクザが中学生にレッスンを受ける?

ヤクザが中学生に レッスンを受ける?原作のマンガが以前から 気になっていました。 (以前、『アメトーーク!』の  「マンガ大好き芸人」で  紹介されていた) それ…

いっき82
10日前
39

書籍レビュー『樽とタタン』中島京子(2018)古い記憶は脚色されるリアリティー

たまたま手にした本を読んでみた年末年始にブックオフで 「本おみくじ」 というものがあり、 買ってみました。 箱に1冊の本が入っていて、 中身はわかりません。 私が買…

いっき82
11日前
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マンガレビュー『ねじ式』つげ義春(1965~1984)いびつなエロ・グロ・ナンセンス

不条理マンガの元祖本作のことはかなり前から 気になっていて、 ずっと探していました。 なかなか中古では売っておらず、 そろそろ新品で買おうか 迷っていたところだっ…

いっき82
12日前
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映画レビュー『キングスマン』(2014)ぶっ飛んだアクションシーンが満載!

見た目は上品な紳士、だが強い10年前に公開され 大ヒットした作品で、 今では人気シリーズにも なっているので、 今さらという感じはありますが、 はじめて観ておもしろ…

いっき82
13日前
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好きな邦楽100(80-71)

※2500字以上の記事です。  お時間のある時に  お付き合いいただけると嬉しいです。 好きな邦楽の曲を100曲選びました。 (マイルール:同じアーティストは3曲まで) …

いっき82
2週間前
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固定された記事

「芸術性」「娯楽性」の違いについて

「芸術性」と「娯楽性」について 書きました。 これでもまだ抽象的だと思うので、 さらに具体的に書いていきます。 (ちなみに、こうして  具体化していくことによって、  どんどん芸術性は薄まる(^^;) 記事の中で、 『バック・トゥ・ザ・フューチャー』 (以下『BTF』) 『ラム/Lam』の 二つの作品を挙げました。 二つの作品は なんの関連性もないですが、 「映画」というジャンルの中で、 つながっています。 初心者にお勧めするなら 『BTF』 上級者にお勧めする

好きな邦楽100(60-51)

好きな邦楽の曲を100曲選びました。 (マイルール:同じアーティストは3曲まで) 昨年、40歳の節目に選んだもので、ランキングはその時の気分でも多少変動します。 ▼前回の記事はこちら 60.SUN/星野源('15)はじめて聴いた歳:33歳('16年) これはドラマの主題歌(『心がポキッとね』)になっていて、私は観ていなかったんですが、妻が観ている時に聴こえてきて、「いい曲だ!」と思いました。 当時は星野源の存在は知っていても、音楽は聴いたことがなく、この曲が収録されてい

脳と私

話したいことがたくさんある 話しても話しても まだまだなくならぬ そんな想いを抱えていた だが、届ける場所が どこにもない そんな私の独り語り やっと居場所に辿りつく そこは電子の波の中 見知らぬ人々往来する ただひとつの憩いの場 ここなら自由に話せるのだ 誰も私のことなど 気に留めない だけども私のことを 止めもしない ただただ自由に話せる場 それが私にとっての note です。 *   *   * 今日、5月4日は、 私が note をはじめた日

平和扇動者・チャップリンが放ったファシズムへの一撃

先日読んだ 『ディズニーとチャップリン』から チャップリンの話を書いてきました。 私が過去に挙げた 「芸術の三要素」に 照らし合わせ、 チャップリンの「普遍性」 「言葉で表現できない部分」に ついて書いてきました。 最後にチャップリンが取り上げた 「哲学的な題材」について ご紹介します。 ここで取り上げたいのは、 1940年に公開された 『独裁者』です。 本作では当時ドイツで台頭した ヒトラーによるファシズム政権を 取り上げており、 チャップリンには、 この作品を

チャップリンはなぜ言葉を使わなかったか

チャップリンについて 書いています。 前回の記事では、 チャップリンの普遍性について 書いてみました。 またしても、 過去の私の記事から 「芸術の三要素」を 引用します。 この三要素に照らし合わせて、 今回の記事では、 チャップリンが言葉を使わずに 表現したものについて 考察します。 なお、私自身は、 チャップリンについて それほど詳しくないので、 『ディズニーとチャップリン』に 書かれていたことをもとに 話を進めていきましょう。 この本の中で、 なぜチャップリ

チャップリンの普遍性はいかにして生まれたか

『ディズニーとチャップリン』 という本を紹介しました。 とても一つの記事では、 その魅力を語りつくせないので、 この本に書かれていた話を いくつかにわけて紹介します。 この本は日本チャップリン協会の 会長である著者が書いた本なので、 当然のことながら、 チャップリンについて、 特に詳しい解説がされています。 印象的に残ったエピソードが 多過ぎるので、 どれから紹介するか 迷ってしまうのですが、 まずはチャップリンの作品の すごさですね。 私自身は子どもの頃に ちょ

書籍レビュー『ディズニーとチャップリン』大野裕之(2021)ハリウッドが生んだ二人の天才の生い立ち

ミッキーマウスに花束を「ウォルト・ディズニーは  チャップリンの影響を受けていた」 こんな内容と、 表紙にあるチャップリンが ミッキーに花を渡すイラスト、 もうこれだけで「読もう!」 と思いました。 チャップリン、ミッキーマウス いずれも子どもの時に 作品の中で観たことのある キャラクターではありますが、 この二人に共通点があったとは、 まったく気がつきませんでした。 時代的に重なる部分があり、 映画界において影響力の大きい チャップリンが ディズニーに影響を

好きな邦楽100(70-61)

好きな邦楽の曲を100曲選びました。 (マイルール:同じアーティストは3曲まで) 昨年、40歳の節目に選んだもので、ランキングはその時の気分でも多少変動します。 ▼前回の記事はこちら 70.Sonic Boom/渡辺香津美('79)はじめて聴いた歳:36歳('19年) 渡辺香津美は、'70年代から活動するジャズギタリストです。 初期 YMO のライブのサポートメンバーだったんですよね。 私は高校生の頃から YMO のライブビデオを観ていたので、存在は知っていましたが、ソ

GWに聴きたいプレイリスト2024

ゴールデンウィークに おうちでまったり、 ドライブのおともに ピッタリなプレイリストを 選曲してみました。 ①LADY/シンリズム('22)アルバム『Musica Popular Japonesa』より。 キリンジのサポートメンバーでもあるシンリズム、 明るく爽やかな曲調が楽しい GW のはじまりにピッタリです。 ②北へ向かう/寺尾紗穂('20)アルバム『北へ向かう』より。 透明感のある凛とした歌声、 しっとりとしたアコースティックサウンドは、 まったりさせてくれるでしょ

761日間 撮ってみた

毎日写真を撮っています。 ▼前回の記事はこちら この数週間で撮った写真から いくつかピックアップして 紹介していきます。 ▼今回はこの曲を聴きながら編集しました。  (曲を流しながら見てみてください) ♪ Simple Song/Josh Johnson(2020)

本当に音楽が好きになると、いつでもどこでも音楽が気になる

「好きな邦楽100」 という記事を公開中です。 この記事の中で、 いつもこの note で 仲良くしてくださっている 栗英田テツヲさんから こんなコメントを いただきました。 無意識な部分も多いんですが、 たしかに言われてみると、 思い入れのある曲のことを 書こうと思うと、 自分で言うのもなんですが、 いろんなところで 自分の好きな音を 発見しているんだなぁ と思いました。 自分が「いい音楽」と感じるのは、 音源としてリリースされている ものに限らないんですよね。

映画レビュー『カラオケ行こ!』(2024)ヤクザが中学生にレッスンを受ける?

ヤクザが中学生に レッスンを受ける?原作のマンガが以前から 気になっていました。 (以前、『アメトーーク!』の  「マンガ大好き芸人」で  紹介されていた) それが映画化して、 今年の1月に公開され、 もう配信になっています。 最近は配信になるのが 早い作品も多いですね。 そんなわけで、 原作も読んでいないのですが、 本作を観てみました。 「マンガ大好き芸人」で 紹介されていた時から、 本作のことが印象に残っていたのは、 やはり、その設定のおもしろさです。 本

書籍レビュー『樽とタタン』中島京子(2018)古い記憶は脚色されるリアリティー

たまたま手にした本を読んでみた年末年始にブックオフで 「本おみくじ」 というものがあり、 買ってみました。 箱に1冊の本が入っていて、 中身はわかりません。 私が買った箱の中から 出てきたのがこの一冊でした。 まったく知らない作家さんですし、 たぶん、こんな機会でもなければ、 手に取ることもなかった本です。 しかし、これがおもしろかったので、 紹介させてください。 本作の主人公は 小学生の女の子です。 女の子は、学校が終わると、 小さな喫茶店に行きます。 両親

マンガレビュー『ねじ式』つげ義春(1965~1984)いびつなエロ・グロ・ナンセンス

不条理マンガの元祖本作のことはかなり前から 気になっていて、 ずっと探していました。 なかなか中古では売っておらず、 そろそろ新品で買おうか 迷っていたところだったのですが、 先日、たまたま中古で見つけたので、 ようやく読むことができました。 つげ義春といえば、 雑誌『ガロ』で有名な マンガ家の一人です。 私がこの方の名前を知ったのは、 「不条理マンガ」について 調べていた時のことでした。 10代の頃から吉田戦車の 4コマが好きで、 こういうものの源流は どこに

映画レビュー『キングスマン』(2014)ぶっ飛んだアクションシーンが満載!

見た目は上品な紳士、だが強い10年前に公開され 大ヒットした作品で、 今では人気シリーズにも なっているので、 今さらという感じはありますが、 はじめて観ておもしろかったので、 紹介させてください。 観たことがない方のために、 どんな話なのかを サラッと書いてみましょう。 わかりやすく言うと、 スパイもののアクション映画です。 「キングスマン」は どこの国にも属さない 中立の諜報機関で、 その本部はイギリスにあります。 この「イギリス」 という設定が秀逸で、 キン

好きな邦楽100(80-71)

※2500字以上の記事です。  お時間のある時に  お付き合いいただけると嬉しいです。 好きな邦楽の曲を100曲選びました。 (マイルール:同じアーティストは3曲まで) 昨年、40歳の節目に選んだもので、ランキングはその時の気分でも多少変動します。 ▼前回の記事はこちら 80.花ふぶき~愛だろ、愛っ。~/東京スカパラダイスオーケストラ('95)はじめて聴いた歳:31歳頃('14年頃) この曲は、その昔、永瀬正敏が出演する「カクテルバー」の CM 曲に使われており(この