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初コンクール参加。へとへとでした。

お久しぶりです。
娘も私も元気です。ピアノも通っております。
去年のことになりますが、初コンクールに出ました。
結果だけ言えば、予選通過はしたもののその後は賞を得ることはならず。
予選通過と書きましたが、娘の地区では予選通過をした子は全員で、本戦で甲乙つけられるという感じでしょうか。
とはいえ、みんな本気です。大変でした。
予選を全員通るなんて知らされていませんから、緊張感はすごいものです。
どこから書けばいいでしょう、大変なこと。

まずはレッスンが増えること。
当然ですが、通常通りでは予選通過もままならないでしょうとのことでレッスンが増やされます。学校が終わった後に急いで行って週に二回行くことに。

それは当然ですが、問題はその分練習も頑張らないといけないこと。
さて、大人の思惑通りに娘は練習するでしょうか?
するわけありません。
ここを直しなさい、ここが注意ですよ、と指摘されても飽きてしまいます。

以前のnoteに書きましたが同じことを繰り返し練習することが苦手なので、同じ曲を数ヶ月練習することは娘にとっては苦痛です。
これは大人でも言えるかと思います。
思った以上に同じ曲を直しながら弾いていくことは辛いです。
私も漫画原作の企画の修正が長引いて半年から一年近くになると、もうやだ、無理、やめたいとなってきます。同じです。
大人だって、修正の連続で、段々意味が分からなくなってくるんです。
子供である娘が、同じことを何度も言われて、なんかもうよく分からない、となるのは当然です。
同じ曲に向き合うことは本当に大変で難しく、そして何より、私の気力も削られました。

レッスンでまた出来てないね。練習不足だねとなると、母親である私が責められている気分になるんです。
自分が練習をしっかり見れないからだと。
そして娘への練習が厳しくなります。
さらにレッスンでは先生が娘に厳しくなります。
当然、娘は気持ちの限界がどんどん来てしまいます。
レッスン後、泣き出したこともありました。
コンクールは家族と先生で力を合わせて頑張るものなんだと思い知りました。
塾の受験と同じですよね。
子供の力だけじゃなく、親がサポートしたり、先生が教えたり。
私は塾嫌いで塾に通った経験がないので、家族で乗り越える過程を知らずに育ちました。一人で勉強して、なんとなく高校も受かってという感じ。
コンクールは、そうはいきません。
1位を目指す(最高の賞を取ること)。
コンクールで親も子供もへとへとになるんだ、なんて思ってもみませんでした。
その点、コンクール経験者と思しき家族は何事にも動じない雰囲気ですね。

予選を通過して本戦で賞を取る。
コンクールはもちろんそれだけが目的ではありませんが、娘はまだ子供です。
やはり1位になりたいね、なんて言葉を言ったり、予選通過頑張ろうねと言ったりするのが手っ取り早く頑張ってもらえる気がします。

今回、私と先生の目的は、娘に経験を積ませる為にコンクールに出ること。
賞はまだこれから目指せばいいと考えていましたが(賞なんて取れなくても、コンクールで得た経験は大きいです)、やはり大人の理屈が先走ったように思います。
賞を取ろうと意気込んでしまっていました。

そして、何より私は娘を練習に向かわせなくてはと毎日自分を追い詰めました。
その結果、頭痛が起こり始め、しょっちゅう薬を飲むように。
完全にストレスだと思いました。
もちろん、この頃には娘はレッスンもピアノも大嫌いに。

コンクールは特殊です。
絶対勝ちたい、そんな家族が勝つような気がします。
(我が家はいい演奏が出来ればいいよね、という感じです。そして、家族の足並みも揃ってないといけません。我が家は、旦那がピアノもそこそこに遊ばせろと言い出して、家庭内でも言い合うこともありました)
さらに、いつしか、心からコンクールをさっさと終わらせたい、そんな気持ちで挑んでました。
それくらい、親子で心身ともに削られていたんです。
他の家族だって同じことをしているはずですが、全く佇まいの印象が違う家族があるんです。そういうご家庭は賞を取ったんだろうな。
尊敬しかありません。
決して大きなコンクールではありませんが、賞を取るって大変です。
賞を取った子も取れなかった子も本当に頑張って来たことは伝わるし、またどこかで会えたらな、なんて。

まずは今年娘はコンクールに出るのかな?
そして私はまたあの日々に耐えられるのかな?
でも一つ言えるのは、娘のピアノが上手くなったこと。
表現の幅が広がった気がします。
強弱一つでも、他のお子さんの演奏を聞いて、ああ、こんなに違うんだと思ったからでしょう。
同じ楽器を弾いてるから余計に違いが分かりますよね。

今年は練習への打ち込みがかなり遅くなってしまったけど、また練習頑張っています。(コンクールの影響もありますが、お正月に地震があって色々と乱れた感じになったのもあります)
自閉症傾向は最近は落ち着いていて、どちらかというと多動の方が気になっています。学校ではお友達と仲良くやれているみたいでホッとしています。
私よりも他人の気持ちを考えて行動したり、自閉症ってなんだろうと思う時があります。
でも、音に対しては過敏ですね。
同時に、以前にも書きましたが音感も絶好調です。
最近は調のことが凄く気になって、クイズをしながら覚えています。
ピアノも音楽も大好きみたいです。

今年も娘さん、ピアノ頑張れそうで良かった!
さてさて、自閉症のことは、いつ娘に言おう。
普通の子とあんまり変わらないんだよね。


新しい楽譜をもらった頃。先生がコンクール直後に買ってくださったとのこと。
すごいバイタリティー。先生には力を分けてもらっています。



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