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【三方よしの真の「売り手よし」とは?】稲盛和夫氏から


世界一多くの長寿企業を日本にもたらした「三方よし」。

三方よしの理念とは

・売り手よし
・買い手よし
・世間よし

の三方の利益・幸福度をアップする事業をすると言う運営理念です。

その根底には、

⑴自力利他
⑵全てが救済の対象
(自分と敵対する相手さえも包含)

と言う理念です。

この根底の理念に生きた人の一人が
稲盛和夫氏です。

氏は京セラを世界的企業にまで育て
日本航空の再建も成し遂げました。

また日本だけでなく海外にも
稲盛氏の熱烈な信奉者が
多くいます。

稲盛和夫氏の言葉より
その理念を知ることが
できるので紹介します。

「自己の欲望を満たすという一点張りで、策を弄するならば、

相手も必ず『自分だけうまくいくように』と考えて、利己的な対抗策を打ってきますから、

そこには必ず軋轢が生じてまいります。」

《要約すると》
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
自己の欲望だけ満たす方策

相手も必ず利己的な対抗策

必ず軋轢が生じる
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

「また、利己的な欲望を原動力として、事業を成功させればさせるほど、経営者は謙虚さを失い、驕った態度で人に接するようになります。

そして、それまで会社の発展に献身的に働いてくれた社員達をないがしろにするようになっていきます。

そのような謙虚さをなくした経営者の姿が、やがて社内に不協和音を生じさせ、ひいては企業の没落を招く原因となっていきます」

《要約すると》
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
利己的な欲望を原動力として
事業を成功

経営者は謙虚さを失い、
驕った態度で人に接するように

献身的に働いてくれた
社員達をないがしろにするように

社内に不協和音

企業の没落
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

「さらに深刻なのは、経営者があまりに利益の追求に終始して、

『人間として何が正しいのか』という基本的な倫理をなおざりにした結果、

法律や倫理を逸脱したり、会社にとって不都合な事実を隠蔽したりして、

社会から糾弾を受け、退場していくことがよくあります。」

《要約すると》
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
利益追求のみに終始

『人間として何が正しいのか』をなおざりに

コンプライアンス違反・隠蔽

社会から糾弾

社会から退場
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

そして、以上をまとめて

「このように、利己的な欲望をベースとして、会社を興し、
苦労を重ね、せっかくすばらしい企業を築きあげた経営者が、

やがて自身の利己的な心によって企業を衰退させ、
晩節を汚すという例は、世界中で枚挙にいとまがありません」

と語っています。

(2015年6月25日 立命館大学大阪いばらきキャンパス
稲盛名誉研究センター長 開設記念講演会「なぜ経営に『利他の心』が必要なのか」より)

そう!

「情けは他人の為ならず」
と言われます。

真の成功を成し遂げた事業家の言葉から

綺麗ごとでなく、

自利(自分のため)にも
利他(世のため人のため)

いかに大切かが
証明されているのでは
ないでしょうか?

自利が同時に利他

共にそういった方策を
模索してゆきたいと思います。

【編集後書】

仏道は「自利利他」の道です。

また、仏道では
全てが救済の対象です。
(敵対して来た相手でさえも)

そう、

正しく伝えられた仏道は
「全てが救済の対象」なのです。

これは特徴的なところでしょう。

どんな名目でも
どんなに自分が優位な立場でも

自分のやった良からぬ行為は
自業自得で
いつかは必ず自分に返って来る。

このポイントを押さえて

「自利」と「利他」の両立の道を
共に歩みたいと思います。


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