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不登校だったわたしが伝えたいこと。

なぜ学校に行けなくなったか。
わたしが不登校になった時の気持ちや、その時して欲しかったことなどを書きます。あるひとつの例として聞いてくれれば幸いです。

はじめに

わたしは当時、なぜ学校に行けないのか、自分でも分かりませんでした。親御さんは、「何で学校へ行けないの?」と何度も聞くことは避けるようお願いしたいです。「理由が無いと休んではいけない」と言われてる気がして、余計、殻に閉じこもってしまいます。(少なくともわたしはそうでした。)なぜ?と問う前に、「これからどうするか」に焦点を当てて欲しいです。

学校に行けなくなった理由

人間関係

わたしは陰キャで、クラスカーストの下の方でした。ある時席替えで、陽キャ女子と班が同じになりました。遅く登校してきた時、陽キャ女子の友達がわたしの席に座って話をしていた事があります。その時、陽キャ女子は声をかけないとこちらに気づいてくれませんでした。席を移動する時も、迷惑そうな顔されました。
ある時班で話し合いをする事がありました。わたしが話そうとする時に陽キャの子が身内話を始めました。陽キャの子とその他3人の班の人はわたし抜きで話をして笑いあったり、いじられキャラの子を冗談半分で身体を叩いたりしていました。
休み時間はいつもそんな感じでした。わたし抜きで3人で話をしたり、陽キャグループの中心にいる子だったので、その子の友達が集まって、通り道にたむろしていたりしました。そこでふざけ合ったり、ものを投げて渡したり、笑いあったりしていました。
話は聞き取れなくて、何かわたしが笑われているような気持ちになりました。
そういう事で休み時間は居場所が無く、ひとりで廊下に出ていることが多かったです。たまに、同じ部活の子も廊下に出てくることがあったので、話をしていたこともあります。プライベートで遊びに行ったりする仲の子が1人いたのですが、生徒会で忙しかったりして、一緒にいれない時がよくありました。他の子とは、言ってしまえば上辺の関係という感じで、気を使ってしまったり、思っていることが読めなかったりしてずっと緊張していました。
コミュニティ内での、自分の役目に嫌気がさす場合もあります。例えばいじられキャラだと、いじられ方に不快感を覚える場合があります。冗談でいじっていると理解している分、気にしていることを言われても嫌だと言えない可能性があります。
恋愛関係のトラブルもあります。複数の異性から好意を寄せられていたり、友達の好きな人が自分を好きになっていたりして関係が拗れる場合があります。元カレや元カノと席が近くて気まずかったり、周囲の冷やかしに嫌気がさしたりもするでしょう。これが他学年となると、委員会や部活動でも支障が出てきてしまいます。
先輩後輩のやり取りもあります。部活動で先輩のご機嫌取りをしたり、後輩の尻拭いをさせられたり、上下関係で苦しむこともあると思います。誰かの陰口を聞いて居たら、自分も陰口を言っていたことみたいになって悪役になってしまったり、仲良い子とよく話していたら、話せていない子が仲間はずれにされていると感じて、関係がこじれたり。生徒会や学級委員、委員会などなど、そういった場の人間関係に疲弊することもあります。

勉強が難しい

わたしはいつも緊張しているので、気持ちが疲弊していて、家に帰ったらベットに横になるようになっていました。心身ともに疲れ果てた状態で勉強をするのは大変で、それでいてわたしは完璧主義だったので、宿題を完璧に仕上げる為に遅くまで起きていることもありました。すると朝が起きにくくなり、学校に行くのがより億劫になっていきました。ストレスで良く眠ってしまうようになったり、逆に眠れなくなったりすることもあります。一日のストレスが凄いと、「今寝てしまうと明日のストレスに耐えられない。発散しなきゃ」と脳が思うようで「寝たくない」と思って夜更かししてしまう場合もあります。

過去の出来事でのストレス

わたしは小学生3年生から、3年間ほど女子全員から無視されていました。見えるところで陰口を言っているような感じで、ヒソヒソと話されたり、掃除の時間に、チリトリを持って行っている間に勝手に帰られてひとりぼっちになったり、体育でペアを組む時、最後まであぶれて男子と組むことになって、運動が得意じゃなかったので上手くプレイが出来ずにイライラされたりしていました。わたしは学校を休めず、心配かけたくない思いから誰にも相談出来ず、その時のストレスが蓄積していて、中学生になって爆発したのだと思っています。いじめまでは行かなくても、劣等感を感じる出来事が起こったり、クラスが殺伐とした空気になっていたり、習い事や勉強を頑張りすぎていたりしていて、ストレスが溜まっていたのかも知れません。

先生が苦手

わたしの知り合いの子は、先生に嫌われていました。目付きが悪いことから「睨んでいる」と注意されたり、わざと難しい問題を当てられたり、冗談でその子のことをネタとして笑いものにされたりしていたらしいです。その場合は、保護者が介入することも必要だと思います。

コンプレックスを気にしすぎている

容姿や体型に自信が無いと、自信が無い部分をジロジロと見られているように感じたり、他人と比較してしまったりして自信を無くしてネガティブになったりします。自分の声に自信が無いと発表や日直、英語や国語の授業などが苦痛になります。運動能力や体力に自信が無いと体育の授業や部活動が辛くなりますし、支援級に通っていることを理由に見下されたりします。

生理が重い、持病を持ってると起こること

女の子だと生理の重さで気分が落ち込み、学校を休んでしまうこともあります。生理の周期で学校に行きずらくなるようなら、1度婦人科に行ってみるのもいいかもしれません。その他、持病等で受けられない授業があったりすると、それを特別扱いだと感じ、よく思わない人が現れることがあります。その場合、人間関係のトラブルに繋がることもあるでしょう。

注意

注意して欲しいのは、これが原因だ!と決めつけないことです。特にいじめだと決めつけるのは危険です。なぜなら、「いじめられていないのに学校を休んでいるなんて甘えている!」と言われているように感じてしまう人も居るからです。1度傷ついてしまうと、親御さんの事を信じれなくなり、何も話してくれなくなってしまうかも知れません。原因は無理に突き止めない方が良いでしょう。

わたしが両親にして欲しかったこと

沢山問い詰めないで欲しかったです。学校の話をされることがもう、「学校へ行け!」と言われてるように感じました。嫌な思い出が沢山あるので、学校のことを思い出したくなかったです。勉強道具を見るのも、学校のプリントを見るのも、学校に休みの電話を入れるのも、とても罪悪感を感じ、しんどかったです。わたしは、好きなことしてればいいよ。と言われてほっとかれることを望んでいました。親の目があると責められているように感じ、身体が強ばったり、泣きそうになったり、息が詰まったりしました。趣味を勧めることも場合によってはいいですが、私の場合無気力になっていたので、「なにかをする事」が出来ませんでした。ベットに横になって、スマホでYouTubeを見て、現実逃避するのが精一杯でした。子供も、「このままでは不味い」という思いはどこかにあると思います。ただ、未来を考えると不安に駆られ、自己嫌悪が増し、目を背けなければ死にたくなってしまうのです。だから現実逃避するしか仕方ありません。わたしは、両親に「いつでも話してくれるのを待っているからね」と言われていたら、心が楽になったと思います。問題に向き合う気力も、気持ちの整理も着いていない時に未来を考えると上手くいきません。まずは「何もしない」休息の時間が必要なのです。

相談する

少し時間を置いて、話すことができるようになったら、誰かに相談するのもいいかもしれません。悩みは、親には相談しにくいことかも知れないのでカウンセリングを予約するのも良いでしょう。ですが学校のある時間に外に出歩くと、不登校なのが周囲にバレてしまうことや、同級生に会ってしまうことを心配して外に出たくないと思う場合もあると思います。
そんな時、わたしはXに救われました。Xで「#不登校さんと繋がりたい」「#病み垢さんと繋がりたい」などのタグを使って同じような状況に置かれている子のツイートを見たりしていました。それが「自分と同じ人がいるんだ」「ひとりじゃないんだ」という安心感を与えてくれて、いいねをされたことで、話を聞いてくれたような気持ちになったり、肯定された気持ちになったりしました。Xに居る、同年代の人たちとチャットや通話でお喋りしたりして行くことで、居場所が出来たり、必要としてくれる人が見つかったり、趣味をしてみようと言う気になったりしました。SNSに頼るのも一つの手だと思います。

趣味をする

何でもいいです。まずは自分の好きなことからすることで、何も出来無かった時間からのリハビリを行います。アニメや漫画のサブスクに入るのも良いでしょう。ゲームを買ってあげるのも良いですね。好きなことをしやすいような環境作りをしてあげることが必要かもしれません。なにか出来たら、褒めるのもいいと思います。詮索はしすぎないように注意は必要ですが、何かをし始めたらその事を聞いてみて、協力的な姿勢を見せると、「自分の味方なんだ」と安心してもらえるかも知れません。

病院に行く

精神科に行くのも一つの手だと思います。ただ無理矢理連れていくのはお勧めしません。あくまで、子供が無気力なことに悩んでいたり、寝れなくなっていたり、逆に寝すぎていたり、食欲が無くなっていたりしていることを親に相談出来ているなら、連れていくのもありかと思います。身体を痛めつけてしまっているようなら、病院に行った方がいいでしょう。

外に遊びに行く

趣味ができるようになったら、次は外に出てみるのがいいかも知れません。最初はドライブなどハードルの低いことから始め、知り合いに会いたくないのなら遠くの方へ出かけるなど。わたしは身なりを整えると自分に自信が付き、外へ出れるようになりました。髪を結んだり、ウィッグを被ったり、メイクをしたり、ネイルをするのも良いですね。眼鏡をかけたりマスクをして、顔が分からないようにすると安心するかもしれません。あとは、ぬいぐるみや、ストラップ、香水など、お気に入りの可愛いものや癒されるものを身につけたり、持ったりしても落ち着くでしょう。イヤフォンをして音楽を聴いたり、耳栓をして、外の刺激を緩和させるのもオススメ。自分のお守りになるものを見つけておくと、後々学校へ行く時にも役立ちます。

勉強をする

趣味が一通り出来るようになって、外にもいけるようになったら、勉強を勧めてみるのもいいかもしれません。将来のことを考えるなら、勉強をしていて損はありません。ただ、趣味に比べてとてもパワーを使うと思うので、両親やカウンセラーと話せたり、趣味を楽しくできて、笑顔を見せるようになってからが好ましいと思います。わたしは、勉強をしなければならない、という焦りに苦しんでいたので、あまり勧め過ぎるのも逆効果だと思います。

フリースクールに行く

ネットの付き合いもいいですが、また学校に行ったり、社会復帰するには、リアルの付き合いのリハビリをしなければなりません。子供が前向きな考えを持っているのを確認できたら、フリースクールに行くのもいいですね。不登校になると、人との話し方を忘れてしまったり、笑い方がぎこち無くなったりしますが、リハビリをすることで戻ります。ネッ友と通話することで練習するのもいいですが、中には変な人も居るので、大人目が届くリアルで行う方が安全かなと思います。ここでも自信が必要なので、前に述べたことがしっかり出来てから取り組むのがいいと思います。

学校へ行く

全ての項目が出来たら、まずは制服を来てみるのがいいと思います。その次に、放課後に宿題のプリントを出しに行ったり、先生と話したりするのが良いでしょう。わたしはそうしてきました。まずは、学校という建物に対する抵抗感を少しでも和らげる努力がいると思います。前に述べたように、安心出来るルーティーンやグッズを充実させて、少しでも出来たら、褒めてあげてください。ご褒美に何か食べたり、買ったり、出かけたり、するのもいいと思います。

大切なこと

大切なのは焦らないことです。時間が経てば、じっと待っていれば、少しずつ良くなってきます。それを信じましょう。あとわたしは、子供を心配するあまり、親が疲弊しすぎてしまうことを心配しています。イライラして子供やパートナーに怒ってしまったり、ヒステリックを起こしてしまったりすると逆効果でしょう?人を救うにはまずは自分自身が健康で、落ち着いていなければなりません。だから、まずは自分を大切にしてあげてください。

最後に

これはあくまでもわたしの実体験や考えなので、鵜呑みにしないでくださいね。不登校の子が少しでも楽になれることを願っています。

わたしが不登校だった頃の気持ちを文章にしました。良ければこちらもどうぞ。


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