語源で導く教育!学ぶとは真似ること。
みなさん、こんにちは。塾長です。
今回は「漢字の語源から学ぶ教育」についてシェアしていきたいと思います。
【目次】
① 漢字の起源
② 学ぶ
③ 育む
④ 教える
①漢字の起源
早速ですが、漢字には音読みと訓読みがあるのはご存知だと思います。
例えば、「川」という漢字には、音読み: セン訓読み: かわいう読み方があります。
もともと漢字は中国から伝わったものです。その中国の発音(川はチゥァン)に近い音で読まれているのが「音読み」です。
しかし、日本人にとっては音読みだけではその漢字の意味がわからないので、日本語で意味のある読み方を「訓読み」としてあてはめました。
つまり、「音読み」はただの発音、「訓読み」はその漢字の意味を表します。
ということで、それを踏まえて、訓読みの漢字にはどのような意味がこめられているのか。その語源を紹介してみます。語源を辿ると、本質が見えてきます。
② 学ぶ(まなぶ)
語源の一説に「真似る(まねる)」があります。マネをすることが学びにつながるのだと教えてくれています。
気がついている方もいると思いますが、学力や思考力の低い生徒に、「さぁ!この問題を解いてみよう!」と問いを投げかけても、一向に答えは出ません。なぜなら、解くためのプロセスがわからないからです。学ぶということは、真似ること。まずは、先生がお手本を示し、それを真似ることで解くためのプロセスを習得します。生徒が問題を解かないのではなく、解けないのです。
答えを写してはいけない!と怒ることは、時として間違いかもしれません。わからない時は、真似る事から始めてみましょう。
③育む(はぐくむ)
これは、「羽(は)に含む(くくむ)」が語源です。親鳥がヒナを羽で包んであげるという意味です。
親が子を養い育てることや、大切に守って発展させること。
学校は、子供を育む場所です。
先生は親と同じ目線で生徒一人一人を大切に育てなければならないのです。
塾であっても、教育理念に「育む」と書いてあるなら、講師のみなさんが 両手を広げて生徒を受け止めてあげて下さい。
④ 教える
語源の有力な説が「をし」→「愛しい」です。
これは「人を愛する」ことです。そこから、「大切なことを人に分け与える」という意味が生まれたそうです。
知識や知恵を人に伝えて分かち合う。それが「教える」こと。
さらに、「教」には教わるという意味もありますよね。それは、一方向だけでなく、互いに教え分かち合うということでもあります。
先生が生徒に教えるだけでなく、生徒から教わることもたくさんあります。
そういう素直な学びの姿勢を失ってしまっては、先生としてふさわしくないということでしょう。
をし→愛する人に教える
胸に刻んでおくべき言葉です。
ということで、3つの教育に関する言葉の語源を紹介しましたが、いかがでしたか?
何かの気づきになれば幸いです。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
塾講師歴20年。二児の子育てをしながら塾を経営しています。 ここでは、「これからの世の中を生き抜くために必要な力」について考えていきます。もし、気に入って頂けましたら「スキ、フォロー、サポート」よろしくお願い致します。m(_ _)m やる気が倍増します!