和室リノベのビフォーアフター。畳からフローリングに変えたり…15工程を紹介します!
広い、和室のリノベーション。押し入れを入れたら10畳分くらいある、広いこの部屋。
2面に窓があって、一面は広い押し入れ。天井も切り替えがあって、飾り棚あたりにはこだわりの装飾が見られます。
これをどう活かすか、迷いました。
完全に装飾を取り払って無印的なシンプルデザインにすれば確実におしゃれだけど、なんだかそれももったいない。活かせるものは活かしたい。
ということで、色味を整えて、床を畳からフローリングに変更すると言う、比較的少ない工程で仕上げたこの部屋ですが…。実は、手がかかっているのは床下。どんなふうに部屋が変身したのか、工程のすべてを(覚えている限り)お届けします。
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『暮らす実験室 SIKA はじまりの物語』
私たちは、大分県竹田市という小さな都市の城下町で2つのシェアハウスを運営しています。<暮らし方の実験を>をテーマにしていて、その名も「暮らす実験室」。これは2022年11月にオープンしたばかりの2つ目のシェアハウス「暮らす実験室 SIKA」が、1年半のセルフリノベーションを経てできるまでのあれこれを物語として綴ったものです。<毎週金曜日更新>
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壁と天井は白ペンキで塗る
まず取り組んだのは、壁と天井。茶色い砂壁と、木目の主張のある天井で、部屋に色が多すぎたのでベースカラーはを真っ白で統一することにします。
大事なのは養生(ようじょう)
DIYをやる人は何度も聞いているかと思いますが、ペンキや漆喰などを色を変える作業で仕上げを左右するのは、養生。テープやシートでついて欲しくない部分をカバーする作業を行います。
砂壁にはシーラーを塗ってから
砂壁にいきなりペンキを塗っても剥がれてしまったり、浮いたりするらしいので、砂壁OKのシーラーというペンキの下地材を最初に塗りました(これが臭いんだな)。
ペンキ塗り塗り
天井の木の部分は、桜っぽい素材の飾り木と、ベースの木で構成されています。桜っぽい飾り木は塗らないことに決めたので、そこは養生して。ベースの木の部分だけぬりぬり。
天井はてかてかした素材だったので、ミッチャクロンという下地を塗ってからじゃないとペンキがのらないかな〜と思ったけど、天井は触らないエリアだからハゲることもないか、とそのまま塗っちゃいました。
砂壁の壁は凸凹してるから、ペンキを食う食う。2回➕部分的には3回目も塗って、真っ白に仕上げました。
ふすまは紺ペンキ
この部屋、ふすまがたくさんありました。小さいのも入れると8枚くらい。それぞれ色味がちがったり、装飾があってかっこ悪かったので、全部を紺色で塗ってしまいました。
この色はめっちゃ迷いました。グレーにするか、紺にするか。結果的に紺で大正解。結構強い色なので、モダンな印象を部屋にもたらしてくれた気がします。
床を畳からフローリングに張り替える
こっからは、床の作業。実は、わたしたちにとって畳からフローリングに変えるのははじめてでした。畳を外して、フローリングをはるだけだと思ってました。が、畳の下地とフローリングの下地はちがうそう。フローリングの下地は強度も必要だし、平らな必要があります。
床をひっぺがす
まず、畳を取り外します。下地となっている木材が出てくるのでそれもすべて取り外しました。
床下の掃除
ほこりがたくさん溜まっているので、掃除機をかけて。信じられないゴミの量であっという間にパックがいっぱいになって、買い足しに走ってくれたのを覚えています。
足を踏み外したら、1階の天井を突き破ってしまうかもしれないので、みんなドキドキでした。
断熱材を敷き詰める
この部屋の下にも人が住むので、なるべく音を防ぎたいのと、断熱効果を高めたいという理由から、断熱材のスタイロフォームを床下に敷き詰めました。
まず、スタイロフォームが落ちないように、床下の木の骨組みに、ストッパーとなる木材を固定していきました。
そこにちょうどいい大きさにカットしたスタイロフォームを置いていきます。隙間があると、防音・断熱効果が落ちてしまうので、パンパンに詰めることがポイント。
分厚い木の板(ネダノン)をしく
フローリングを敷く前に、分厚い木の板を敷き詰めます。これは床の骨組み(根太)にビスで固定しました。
フローリングを貼る
やっと、フローリングを貼っていきます。この時には、旅人3人組がボランティアで来てくれていて、みんなでどうやったら無駄なくかっこいいデザインになるのか、何パターンも出して考えてくれました。
フローリング材は、私たちがいつも使っている、日田のマルウメ梅江製材所のもの。いつも買っているのはB品として販売されているもの。節と呼ばれる部分(木の枝の根元があった箇所)が含まれていることから値段が安いのですが、デザイン的にもかわいく感じるし、マルウメさんの場合節が問題ないように加工されているので使用上何の問題もありません!無垢の国産材が手の届く料金で手に入るなんて、使わない手はないですよね〜。
幅木をつける
最後に、床と壁の間の隙間を埋め、デザインを整えるために、幅木と呼ばれる横長の板をつけます。ボンドとエアタッカー(空気の圧力で針が飛び出してくる)で固定。
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あ〜。やっと床周辺が完成です。
押し入れを使いやすくする
話は前後しますが、押し入れを使いやすくするために、棚を取り外しました。横幅が狭い押し入れは、服がかけられるクローゼットに変更。
表はふすまを取り外して、白いカーテンを取り付けました。せっかく紺に塗ったけれど、一部ふすまが壊れてしまった(涙)のも理由の一つですが、この方が使いやすいかな〜と。
ダクトレールを取り付け、照明を工夫する
広い部屋なのに、照明が中央の一箇所しかなかったので、ダクトレールに変更してもらいました。ダクトレールとは、レール上ならどこでも何箇所でも照明を取り付けられるレールのこと。カフェとかでよくありますよね。
そこに、スポットライトと手づくりの照明を取り付けて!
インテリアを整えて
そして、最後に装飾です。
ベッドを置いて。
ソファを置いて。ソファはこの家に元々あったものを。中のクッションが古くてダニが心配だったので、ウレタンを買い替え(これが予想以上に高かった!)、カバーを洗濯して。2種類の硬さが異なるウレタンを詰めたのが功を奏して、硬すぎず柔らかすぎずないい感じの座り心地になりました。
シェアハウスの本格的な完成前に、入居してくれたつっちー
実は、この部屋には、暮らす実験室SIKAがちゃんと完成する前から、入居してくれました。埼玉から移住してきてくれたつっちー。
この部屋を舞台に、整体とヒーリングのサロンをオープンしてくれています。
白と紺のベースカラーに黄色の差し色を入れてくれたのも、このツッチーです。
収納が多いので、生活のあれこれは全部押し入れにしまって。暮らしながら、サロンとしてもうまく活用してくれてて、もう部屋が輝いております〜。
いや〜。劇的ビフォーアフター♡
この部屋には、ツッチーの施術で入ることができるので、ぜひ、ここがペンキゾーンか、ここが元畳だったのか〜と、サワサワしてみてくださいな。
(一番、リノベが簡単だった気がしていたこの部屋でも、紹介にこんなにかかるのか!びっくりだ)
次は、現在カメラマンの ののちゃんが住んでいる、洋室のビフォーアフター、全手順をお届けします〜。
毎週金曜日に「暮らす実験室 SIKA はじまりの物語」を更新していきます。
何も考えず壁も屋根もぶっ壊してあたふたしたり。
シロアリ被害に泣いたり。
進まなすぎて行き詰まり?私がまさしをボコボコに殴ったり!
ほんとうにたくさんの人が助けに来てくれたり。
いろんな出来事を、書き残して行こうと思います。
ぜひ、フォローしてチェックしてみてくださいね。
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