『伴走』~修了(卒業)文集から~
かねてより気になっていた地元の居酒屋に意を決して飛び込んでみた。
こじんまりとした店でカラオケもなく客同士で会話を楽しむといった、至って静かな店だった。
そこでたまたま隣席だったのが、熟年の視覚障害者の男性。
話をしているうちに「視覚障害者ランニングクラブ」を主宰し、月2回の練習会をしているが、伴走者が足りないという。
それでは、私もマラソンを走っているので「助っ人」しましょうということになった。
自分の走力を考え、初心者の伴走をさせてもらうことにした。
ランナー(視覚障