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『人生で70歳代が一番よかった』~修了(卒業)文集から~

せんだい豊齢学園修了文集 『於毛登(おもと)』に掲載された文章をご紹介します。豊齢学園生、修了生以外の方にも読んでいただきたい内容です。


                                                        せんだい豊齢学園修了生 A.I さん

『人生で70歳代が一番よかった』そう言える人生にするために!

豊齢学園に入学してここまで一番印象に残ったのは80歳代後半の先生の「自分の人生で一番充実していたのは70歳代です」という言葉です。
そう話された時には、まさに自分が70歳になった年であったので、強く感銘を受けました。

それまでも
「思い立ったが吉日」
「今できることを今やる。今やれることをも逃さず今やる。」
をモットーとして心がけてきたつもりでしたが、人生の先輩のその姿を見てまさにこれからの十年が大切なんだということを改めて強く感じた次第です。

また亡くなられた聖路加病院理事長日野原重明先生の講演も百歳から三年間お聴きしておりましたが、先生は75歳からを新老人と名付けこの世代の人達のやる気を啓発しておりました。講演の中で自分は百歳を超えても毎年新しいことを目標に掲げ実行していると言われ、事実「絵」、「書」を見せてくれました。

階段を一段おきに上がると大腰筋が鍛えられると推奨されておられました。そして最後に今日聴いた話の中で良いと思ったことがあれば今日来なかった人に伝えてくれとおっしゃっていました。皆さんとはこれからも良いと思った事、これと感じたことを伝え合いたいと思います。

そこで豊齢学園1年時より自分なりに「新しいことへの挑戦」を始めました。
2,3紹介しますと、ボランティア(ある会館での会場案内他、スポーツボランティア)、絵画教室、市民センター事業、ラフターヨガ、英会話講習、健康増進センターの利用など、すでにやっていられる方々には何だそんなものかと思われることばかりと思いますが、69歳まで転勤、出張生活を続けてきた自分にとってはこの2年間で一気に新しいことへの挑戦を始めたという感があります。

シルバーセンター隣にある保健医療学校から募集のあった学生インタビューも体験しました。これも新しいことへの挑戦の意味もあって学生さんとの会話を楽しむことができました。もうひとつ付け加えるならば、落語まで独学で古希祝いの会で子供、孫たちの前でやってみました。まさに70歳の手習いでばかりですが、やってみると楽しいものです。

それもこれも平均寿命まで健康で生きて充実した人生だったと先の先輩のように語れたらいいなと思いつつ

「今できることを今やる!」

の気持ちで継続していきたいと思っています。

                                                        終わり(※修了生本人の承諾を得たうえで掲載しています)



     【修了文集表題『於毛登(おもと)』について】
1.万年青
ユリ科の常緑多年草。葉は厚くてつやがあり、一年中緑色をしている。
夏、黄緑色の花が咲く。果実は赤い
2.御許
 あなた、相手を親しんでよぶ言葉。(多くは婦人に使われる)


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