見出し画像

自分がわからなくなるコワさ

❝意識が正常に繋がらないということ❞


「もう、エライことになっちょうがよ」
というのは義姉でして、
電話で声を発した第一声がそれでした。

義姉は山里の集落に住んでいまして、
80歳近くでも30キロの米俵を担うほどの元気モノです。
ご主人を亡くし一人で暮らしています。

その義姉が話ことには、
真夜中に家の中に懐中電灯の明かりが・・・
トイレから風呂場のあたりをうろうろ・・・
起きていってみると、
人が家の中に入ってきていたそうで
これだけでも十分怖いんですが、
「なにしようがよ」
っと言うといきなり襲い掛かってきたそうです。

この人、近所に住む認知症の女性。

それがすごい力で、たたいたり髪を引っ張ったり!
力持ちの義姉も動きが止まって
何も抵抗できなかったそうです。

かろうじて大きな声を出して
同じ敷地に住む息子の名前を呼ぶと
その女性は退散したそうで、
一安心でしたが、体中が痛くて休むどころではない状態。

しばらくするとまたその女性が
今度はスリッパのようなものを両手に持ってやってきて
義姉をたたきまくったそうです。

異変に気付いた息子のお嫁さんがやってくると
逃げていったらしいのですが、
もう八つ墓村の世界です。
聞いていて背筋がゾッとしました。

襲ってきた女性は認知症が進行して、
自分の貴金属を義姉が取ったと思い込んでいたようで、
近くに止めてある車までボコボコにされていたそうです。

認知に障害が出ると
一番世話をしてくれた人を悪者にする
ということを聞いたことがあります。

自分の考えが変な思い込みに偏るのは
ホントに恐ろしいものだと感じたことです。

それと同時に、健常な精神を持つ人でも
突然の予期しない出来事の前に
自分を冷静に動かすことができなくなるんだ、
ということも知りました。

意識が伝達されなくて、行動につながらないこと。
意識が変に伝達されて、行動してしまうこと。
どちらも恐ろしいことです。

あ、田舎の人は家の鍵閉めないからね。
これもアブナイね。


❝意識が正常に繋がらないということ❞


今日は金曜日。確認できる一日でありますように💖


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?