一心に取り組む姿は美しい
❝スキになるきっかけを作る❞
地元の中学校は文化祭に向けて
合唱やらダンスやらの練習で
放課後もあちこちでいろんな音が聞こえています。
今日の放課後学習には参加者がいないかもしれない、
とスタッフで話していました。
そんな中、
久しぶりに放課後学習に顔を出した女子生徒。
中学三年生なので部活も引退前の忙しい時。
生徒が誰もいない教室を見て、にっこり。
「今日は宿題無い。ヒマ~」という言葉。
時間つぶしやお話目的でくる子もいるので、
そのクチかなと思っていたら、
「先生、道具を取りに行くわ」と
言って教室に戻っていきました。
手に書道の道具をもって帰ってくると、
新聞紙を広げ、手早く習字の用意をします。
県展の課題をお手本に半紙を広げ
筆を滑らせていきます。
「ホントは習字嫌いやったがよね」
ぼそぼそと話し始め、
「今日はここ静かやけん良かった」
「キャーキャー話す声が嫌い」
などと話す、繊細な生徒です。
一角一角丁寧に書く筆先からは
美しい「トメ」「ハネ」「ハライ」が生まれています。
一息ついたところで、
「すごいきれいなハライやね。感心するわ」
と声をかけると、
「取り出し学級で校長先生が教えてくれた」
と話してくれました。
「今は習字が結構好き」
とつぶやきます。
通常学級で勉強することが難しい教科では
取り出し学級で勉強する子がいます。
そんな時は普段習わない先生から学べます。
まさか、校長から書道とは😮
意外な校長の一面を垣間見た気がして
ほほえましくなりました。
その子は時間いっぱいまで書き続け、
「うん、この字は今までで最高や」
と言って見せてくれました。
最後に学年と名前を書くのですが、
これって緊張しますよね。
これをミスると最高に書けた一枚が台無しになる、
そんな緊張感にも負けず、
小筆を使って落ち着いて書き上げました。
お手本より堂々とした書が出来上がっていました。
個性ある子どもたちに
こんな学びを提供する学校の在り方や
それを素直に受け取って
「スキ」を増やしていける子供たちがいることに
嬉しくなった一日でした。
❝スキになるきっかけを作る❞
今日は土曜日。スキを作る一日でありますように💖
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