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富士山マガジンサービス[3138] レビュー

http://www.fujisan.co.jp/ir/company/info/

【事業概要】

雑誌のEコマース。定期購読主体。
出版社1200社取り扱う。
取扱雑誌数1万誌以上、デジタル雑誌数2500誌以上。
プランは定期購読・月額払い・バックナンバーor単品の3種類。
定期購読では割引あり・特典付き・送料無料。
また、バックナンバーにさかのぼって定期購読することも可能。
月額払いでは、解約するまで商品お届け。
*Web上で無料で雑誌の立ち読みが可能。
本サービスを通してお金を払って雑誌を読んでいるユーザーは48万人。

「強み」
(出版社視点)
読者継続率が平均70%以上と高い
読者の趣味趣向がわかる 提案もできる
返品率0%

(ユーザー視点)
ディスカウント
プレゼントや読者特典
送料無料で自宅に届く

(法人プレミアムサービス)

美容室・薬局・ディーラーなどの待合室の雑誌の請求を本部に一括できるので管理しやすい

「業績」2013年→2014年→2015年 (百万円)
売上高 804→1,941→2,377
営業利益 66→203→313
営業利益率 8%→10%→13%

「今後」
①定期購読を増やしていく
②デジタル雑誌の取り扱い
③販売・広告に次ぐ新たな出版社の収益プラットフォームの提供
*趣味・嗜好DBを活用した、ビッグデータプラットフォーマーを目指す

【2016年度第1四半期】
売上高   642 進捗率22%
営業利益 111 進捗率29%
営業利益率  17%  

【5段階評価】 

成長性:4 今期は売上高20%増の予想。進捗は今の所順調。継続率が70%あるため、安定成長が望める。ただ、爆発力はイマイチか。雑誌の市場は7800億円あるので、少しずつ侵食していくだろう。

収益性:4 雑誌の代理店としては、利益出てるんじゃないか?と思う。もっと上げるには配送が発生しない電子雑誌の比率を高めることやけど、消費者で雑誌を電子上で読む人はこれからもそんな増えないんちゃうかな。雑誌は紙でリラックスしながら読みたい人が大部分ではないか。ただ、事業モデル的に利益率が悪化することは考えにくい。

財務健全性:3 自己資本比率25% 有利子負債比率0% いいですね。営業キャッシュフローも出てる。ただ、負債が全部流動負債でめっちゃ多い。これは僕の知識不足かもしれないが、なんか気持ち悪い。

市場における優位性:5 出版社としては、返品がないしどんな人が買ったかというデータも蓄積されるのが嬉しい。ユーザーとしては毎号自宅に届き、特典があったりするのが嬉しい。本屋で選ぶ楽しみは減るけど。また、法人プレミアムサービスもすごい便利な印象。

割安感:4 PER19倍 PBR6倍。普通〜お得。

事業リスク:(IRより気になった点)①個人情報流出リスク。②公募増資による調達資金は広告費に充てるが、効果が出ない可能性。③VCが13.4%未だに保有しているため、売却による株価下落の可能性。・・・危ないリスクはほとんどなさそう。

総合評価:4 素直に伸びていきそうな会社ではないでしょうか。現状の雑誌業界の課題を解決してくれるようなビジネスであると思います。個人的には、法人プレミアムサービスが素晴らしいと思いました。これは便利ではないでしょうか。ストック型ビジネスであるため安定した経営を続けられると思います。流動負債が気になりますが、あとは別に問題ないのでは。ただ、知名度が低いなあ。せっかく便利なサービスなのだから、もっと積極的に広告打ったほうがいいと思う。これからの未来は余暇が増えていきます。そうなると、趣味に費やす時間が増えます。そこで、本サービスにはものすごいマイナーな趣味本も取り揃えているので活用できそうです。



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