イケウチを退職し、FC今治で働きます。イケウチで学んだ「自分に指を向けること」
IKEUCHI ORGANICでWEB担当として、今治本社で働いていた神尾です。
先月末をもって約6年間働いたIKEUCHI ORGANICを退職し、今月から今治市をホームタウンとしたサッカークラブ『FC今治』で働くことになりました。
©FC今治
このnoteでも私のFC今治への想いを書かせてもらったこともありますが(その記事はコチラ)、これからはクラブの一員として、人口16万人の地方都市から日本を代表するサッカークラブを目指す挑戦に加わります。
今回、イケウチでの最後の仕事として、この6年間で私が学んだことを書かせていただきます。
つらぬく経営を、つらぬく会社
そもそも私がイケウチをはじめて知ったのは、東京からのUターンにあたり、地元今治で自分のITスキルを活かせる会社を探していた時のことです。
当時の社名は『池内タオル』。ホームページを見たら、デザイン的には全然イケてないんですけど、書かれている言葉がすごかったんです。「世界で最もピュアなタオル」とか「嘘をつかない」とか(笑)。その姿に興味を持ち、応募を決めました。
とはいえ「どうしてもイケウチじゃなきゃダメ」というほど強い志望動機を持っていたわけでもありませんでした。大抵、企業のホームページやカタログに載っている内容って多少なりとも美化したものでありますし、実際は書かれている内容とズレていることが多いからです。
ですが、イケウチでは書かれている内容と実際の活動にブレが全くないことが、入社してから明確になってきました。
「誰も犠牲にしないものづくり」
「最大限の安全と、最小限の環境負荷」
「2073年までに赤ちゃんが食べられるタオルを創る」
これらの企業姿勢に対して、代表の池内が細かく目を光らせています。
少しでも違和感を感じると、すぐに代表がメンバーに提言してきます。代表の著書のタイトルが『つらぬく経営』ですが、まさに体現し続けていると感じました。
また、イケウチは社員数が限られているので、忙しいときになると私も工場で検品作業を手伝ったりします。そういう時に、職人のみんなからモノづくりについて教えてもらうんですが、「みんな、毎日こんな大変なことしてんのかぁ…」と実感します。
そういったイケウチでの日々を通じて、WEB担当として、モノづくりの過程を含めて製品に宿る物語を多くの人に届けたいと思うようになりました。その一環として、広報の牟田口さんと一緒に、社員のみんなを紹介する『イケウチのヒト』を実施したり、このnoteをやったり、『イケウチな人たち。』を企画・実施してきました。
自分に指を向ける大切さ
私がイケウチに入って、働くなかで学んだことのひとつ。それは、おかしいと思ったことを仕方ないと続けず、その連鎖を自ら断ち切り正しく生きることです。
「自分に指を向けること」
これは、イケウチに何度か社内勉強会で講師としてお越しいただいている大久保寛司さんが使っていた言葉で、私がイケウチで学んだことが凝縮して表現されています。
大久保さんの教えをざっくりまとめると「人を変えることは出来ない、変えられるのは自分だけだから、何かあれば自分に指を向けなさい」ということでした。圧倒的な本質をついた言葉に感銘を受けました。
代表の池内も「おかしい」と思ったことがあれば、まずは自分の行動から変えていきます。
イケウチがオーガニックコットンにこだわっているのは、食べ物には使えないような農薬を使用してコットンが作られている現状や、それによって引き起こされる農家さんの健康被害を池内が知ったからです。
「誰かの犠牲があって、手に入るものっておかしくない?」という疑問に対して、一歩踏み出して行動をする大切さを代表から学びました。
また、『イケウチな人たち。』でも、自分の違和感に蓋をせず、何かに挑戦をしている人たちを取材し続けてきました。そういった人達との出会いもあり、自分に指を向ける大切さが、私の中に染み渡っていったのです。
自分のつらぬきたい軸は、今治の活性化
私にとって「この現状をなんとか変えたい!」と日々感じるのは、私の地元である今治の現状です。
現在の今治市の人口は約16万人で、「少子高齢化」や「衰退する地方都市」を地で行くような地域です。今治でタオルを製造する会社も、1990年前後は約400社ありましたが、今では約100社程度。
今治に愛着はありますが、地元住民として、とても未来に希望が持てる地域とは言いづらい……というのが正直なところでした。
そんな今治市民にとって、今治から日本を、いや世界を目指すサッカークラブとして数年前に誕生したのが、元サッカー日本代表の岡田武史さんがオーナーを務める『FC今治』です。
※FC今治が、どれだけ今治と私の日常を盛り上げてくれたのかは、こちらの記事に書きましたので、よかったらご覧ください。
これまではFC今治のサポーターとして、クラブの挑戦に貢献したいと思っていたのですが、たまたま縁があり、スタッフとして一緒に働ける機会をいただきました。
今治地域の活性化となると、FC今治を抜きには考えられません。イケウチでの仕事に強いやりがいを感じてはいましたが、私にとって最もチャレンジしたいテーマが「地元今治を盛り上げる」でしたので、FC今治で働くことに決めました。ある種、私がつらぬきたい軸です。
ただ、IKEUCHI ORGANICも今治を拠点に、世界に誇れるものづくりを目指す企業です。
これまで、イケウチとFC今治は地域を盛り上げるプロジェクトや、次世代の人材育成を目指すプロジェクトで一緒にコラボレーションしてきました。FC今治とイケウチの橋渡し役として、今後も様々な取り組みをしていけたらと思っています。
変わらないためにも、変わり続ける
最後に、私は現在40歳を少し超えたくらいですが、ゆくゆくは池内代表のような70代になれたらと考えています。
代表は笑顔で「できるよ」とよく言います。
難しい設計のモノづくりをして、現場のみんなが「もう無理…」と思うような時でも、さらっと笑顔で「できるよ」と言うわけです。この話だけ聞くと、すごく根拠がなく投げやりな言葉に聞こえるかと思うのですが、代表なりに深いところで根拠があるんです。
先ほど、代表のつらぬく姿勢がスゴいと話しましたが、代表は俊敏なフットワークと柔軟性も持ち合わせています。自分のやりたいことを実現するために、どうしたらいいのかを考えて、異業種からも、若い人からも、どんどん学んでいきます。それを実に楽しそうにやっていきます。
「変わらないためにも、変わり続ける」
色々と試行錯誤を繰り返していけば、きっとできる。自分の軸をつらぬき続ける姿勢と、常に吸収し続ける柔軟さ。このふたつを併せ持つことの大切さを代表から学びました。
年齢を重ねると、思考が固くなったり、フットワークも重くなりがちですが、代表のように歳を重ねていきたいと思います。
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…ということで、イケウチで私が学んだことを書かせていただきました。
今後は、イケウチの社員ではなく、イケウチな人たちの一員として、イケウチを応援していきたいと思います。みなさん、ありがとうございました!
<編集協力:井手桂司>
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●今月のIKEUCHI HIGHLIGHTS
今月のIKEUCHI ORGANICに関するニュースをハイライトでお届けします!
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◉イケウチな人たち。note更新情報
■個としてのつながりを大切にしたい。明るく、軽やかに、柔らかく。- 「deleteC」中島ナオ・小国士朗 -
今回のイケウチな人たち。は、「がんを治せる病気にする」ことを目的に始まったプロジェクトdeleteCの中島ナオさん、小国士朗さんが登場です。イケウチもコットンヌーボーの「C」を取ったオットンヌーボーでdeleteCに参加しています。deleteCが生まれた背景やその意義について記事では語られています。
■本当のサステナブルは「ケア」を知ることから始まる!洗濯の魅力を語り合う『センタクカイギ Vol.0』レポート
noteでは、阿部弊社社長が登壇した『センタクカイギ Vol.0』のレポートを掲載。タオルに限らず、洗濯について識者がマニアックに語り合い大変な盛り上がりをみせました。洗濯好きは必見のコンテンツです。
■日本も捨てたもんじゃない。僕が10代に感じる『希望』
代表池内の連載コラム「イケウチな日々」。環境問題について池内自ら感じる日本の現状について、10代の知識、思考、行動に感銘を受けたエピソードを語っています。
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◉コットンヌーボー2020・ベビーガーゼブランケット全色登場!
出産祝いの定番「コットンヌーボー2020」に「ベビーガーゼブランケット」が登場しました。
昨年秋にタンザニアで収穫されたオーガニックコットンだけで作ったガーゼブランケット。そのやさしい肌触りは、生まれたての赤ちゃんにもストレス無く触れられる心地よさです。年号の刺繍が誕生の記念に最適ですよ!
▼コットンヌーボー2019 ベビーガーゼブランケット ホワイト
▼コットンヌーボー2019 ベビーガーゼブランケット カラー
また、コットンヌーボーは、『みんなのウェディング』でおすすめギフトとして紹介されました!
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◉FM東京ラジオ「ねるまえのまえに」で紹介されました!
タレントおのののかさんが、パーソナリティを務めるFM東京のラジオ『ねるまえのまえに』でIKEUCHI ORGANICのタオルが紹介されました!
クイズに正解した方は、オーガニック120バスタオルのプレゼント!実の妹さんも出演され番組でもとても盛り上がったようです。
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