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在宅下での手書きの価値(趣味篇)

3月末からの自粛の流れで在宅勤務や在宅学習が増えて、デジタル化・オンライン化が進むと、アナログな筆記具は皆使わなくなるのでは?という筆記具メーカーの社員である自分の疑問を身をもって考えてみた。

仕事篇)での結論は、自分は在宅勤務中、パソコンにかじりつきながらもオンライン会議中にメモを書いたり、集中して企画を考える時間ができたので手書きすることが増えた、というものだった。

一方、趣味として今年のはじめから週末にドローイングというかペンで落書きして楽しんでいたのだけれど、より頻繁に「描く」ようになった。
通勤がない分、平日夜の時間が余り、休日もステイホームしていたこと、そして世の中の急激な変化に気持ちが落ち着かなくなって、その気晴らしに手を動かすことが気持ちよかったからだ。

同じようにぬりえを始めたという知人もいるし、自社の売上も仕事で使うボールペンに較べてカラフルなサインペンが伸びている。

そこでこの機に、一般の人にも手書きを趣味として楽しんでもらうきっかけを作れないかと思い、アーティストの方にお願いしてインスタライブを仕事としてお願いした。(それぞれのインスタIGTVで視聴可能)

カンタンカリグラフィー」カリグラファー:アラタカナコ氏

カラーペンアート」美術教育家:田中令氏

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プロが使う画材ではなく身近なペンを使ってお洒落な文字やオリジナルのアート作品をどなたでも気軽に描けるよう、ライブ動画で一緒にやってみよう、という企画だ。
おかげさまで多くの方が視聴参加され、「楽しい」「自分でもできた」というコメントをいただいた。

また、友人3人と一緒にオンライン会議ツールを使って、アートのワークショップをやってみた。直接会えなくてたまった近況話をしながら、家にあるペンや子供の頃使ったクレヨンでそれぞれ絵を描いて、画面越しに見せ合う。それを描いた意図や感想を話してお互いの意外なセンスや想いを発見して笑い合う、そんな楽しい時間を過ごせた。

岡本太郎さんの本に「人は誰でも芸術で自己表現できるしすべきだ」というようなことが書かれていたが、このような時だからこそ手書きの価値があるのではないかなと思った。

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