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僕が考える”良い”姿勢について

こんにちはikesです。今回は姿勢について書きます。今までの記事よりもテーマが漠然としているため、一般論ではなく僕が考えて普段から患者さん達に指導している”良い”姿勢について書いていきます。

姿勢とは

姿勢(しせい)とは、重力に対して、バランスを取っている時の体の姿である。
なので、水中や宇宙船など、重力を受けない場所では姿勢は存在しない。
見た目の格好、立ち姿等の目に見える姿形をさすだけではなく、その人の心構え、気持ち、気構えや決意をこの言葉で代用する事がある(例:「姿勢が問われる」「どのような姿勢で臨んだのだろうか」等)。【wikipediaより引用】

定義にもありますように、姿勢は見た目と中身の両面を表す言葉になります。そして例にもありますが、心身という言葉があるように心と身体の両面を表しています。心からも身体からも姿勢への影響があります。姿勢は、静止画です。動画で動いている物体をコマ送りにすると、静止画である姿勢の連続なんです。なので、姿勢=止まっているではなく、姿勢は次の姿勢につなげるための準備している状態とも言い換えることができると思います。

良い姿勢とは

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みなさんが気にされる”良い”姿勢。何を持って良い姿勢と定義をしましょうか。その時々の場面によって定義は変わってくるのではないかと僕は考えています。多くの患者さんは、ご自身の中での良い姿勢という言葉の意識すぎてしまい頑張り過ぎている方をよく見かけます。良い姿勢という言葉の前に「〇〇する」などという条件を限定する言葉をつけてみてください。例えば、「証明写真を撮る姿勢」とくれば背筋を伸ばしてしっかりと正面を見据えた凛々しい感じの姿勢を意識されると思います。「椅子から立ち上がる姿勢」とくれば重心を移動しながら立ち上がる動作を行うために、先ほどの証明写真を撮るときの姿勢とは異なる姿勢のが必要になってくることがわかると思います。そのため、僕は「目的である次の動作がスムーズに実施できる準備が出来ていることが良い姿勢」という定義として捉えています。簡単に言うと、「色々な方向へ身体を動かすことが出来る状態に身体を位置しておく」この状態が良い姿勢なのではと考えています。イメージは、下の図の様に定規の2が基準となると、1にも3の目盛りにも動くことが出来ますよね。

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姿勢はどのくらいで変えるべきか

どの年代の方も座って20分が経過すると、身体が固まってくると言われています。僕は患者さんへの指導をする際に、「20分」という時間を目安に姿勢を変えるようにアドバイスを行なっています。姿勢を変えるというのは、座っている姿勢を立つという極端に変えるわけではなく、重心の位置を少し変えたり、伸びをしたりする程度で十分です。厳密に20分毎に姿勢を変えるのは、少し難しいかもしれませんので、何かの作業が一段落したり、テレビのCMの合間などに少し動く程度でも十分だと思います。ご自身のできる範囲で行ってみてください。

”伸びる”と”反る”

患者さんの中でもご自身が思う良い姿勢を取ってくださいと指示をすると、多くの方が腰を反るようにして背筋を伸ばそうとされます。反る動き自体が悪いわけではありませんが、動きと言葉のイメージのギャップがあることを経験します。僕らセラピストのイメージしている言葉と受け取る患者さん側の言葉のイメージが違っていると現れてくる動作としての結果が異なることがあります。20分の座っている姿勢が続いた後のセルフケアとして、”背中を伸ばす”のと”背中を反る”という異なる意識で動きや身体の感じ方の違いがあるかを感じてみてください。どちらが正しいのではなく、ご自分がどっちが楽に感じるかを大切にセルフケアを行ってみてください。

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まとめ

僕なりの良い姿勢について普段から考えている事を書いてみました。以下の3点がまとめになります。やや概念的な表現が多くなってしまい、わかりにくい場面もあったかもしれませんが、臨床場面では患者さん達にこの様な事を説明して、セルフケアに繋げていただく様にしています。

①良い姿勢は、どの方向にも動くことができる姿勢。
②姿勢は、20分毎に少し変える。
③姿勢を正す時の言葉のイメージを少し変えてみて、どこが動いているかを感じてみましょう。

これが正解ではないと思いますが、少しでも参考になって頂けると幸いです。

お読みいただきありがとうございました。

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