なんにもしない日曜日

休みなのに、何もしなかった。そういう空っぽな気分に追い討ちをかけるように、強烈な睡魔に襲われる。たぶん、午前中にマッサージ機で肩をゴリゴリにほぐしたせいで、夕方もみ返しがきたのと、ハイボールのウイスキーの量がちょっと多かったせい。夕飯を食べてすぐ、ソファで急に眠りこけた。体は動かないのに耳だけは起きていて、旦那さんが食器を片付けるカタカタという音だけが聞こえた。ごめんなさい。淡い意識の中で、一応ちゃんと謝った。

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こうやって休みを徒らに過ごしてしまうことが多々ある。それは、もしかしたら私の自己評価が高いせいなのかもしれない。休みの日に色んなことをやるぞ！あれもこれもできるぞ！と意気込んでおいて、結局何も出来なくて自信を失う。自己評価が低いから自信がないのだと思っていたけれど、きっと逆だったのだ。

布団にくるまりながら、そんなことに気づいて1人ハッとしていた。

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昨晩テレビで元プロ野球選手が緊張しないコツを教えてくれた。何でも「欲望のせいで緊張する」らしい。そんなこと言ったら私は毎日毎日緊張してるんじゃないだろうか。平日は仕事で評価されたいと思い、休日はクリエイティブに有意義に過ごしたいと思っている。でも、できない。結局何がしたいのか、何をすべきなのかわからなくなって、不充足感に駆られて爪を噛むばかりである。もっとフラットに自分のやりたいことに向き合いたい。

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そういえば、嬉しいことだってあった。子供が欲しいか？という話を旦那さんとしていたとき、何の気無しに旦那さんが「今の生活が人生で一番幸せ」と言葉にしてくれた。私も同じ思いだった。きっとこの言葉は一生の宝物になるなと思った。それでもなお、私の渇きは簡単には癒えないのでしょう。私はなんて贅沢ものなのか。そう思えばこそ、今この目の前にいる旦那さんを連れてきたのは、私の欲しがり体質がそうさせたのかもしれないと思った。ならそれはそれでいいか。

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贅沢は味方。欲しがります負けたって。そんな歌詞あったなと思った。忘れかけていた、東京事変のキラーチューン。