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【イタリアの雑誌】ダイエットで何食べてるの?

そろそろ新型コロナの話はやめて

ロックダウンの規制緩和により少し気が楽になった。
散歩もそうだけど、自転車や海水浴に行くことも許可された。
2ヶ月間我慢してきたからか、より心が解放されている気がする。

今日は、新型肺炎の話から少し離れよう。
とはいえ、根本的には抜け出せないのが事実だが
イタリアの日常を届けることにする。

イタリアの「今」が感じられるものに"雑誌"がある。
Vogue, ELLE, glamor, cosmopolitanなどの
アメリカ発の雑誌だが、イタリア版のものも
地域性や流行に違いがあるから興味深い。
ファッションに敏感な友だちお土産に
買って帰る定番のアイテムだ。

この他、料理や手芸、ガーデニングなどの趣味や
芸能、男性雑誌、子ども用のものなど幅広くある。

イタリアの雑誌はココが違う!3つの点

① 売っている場所が違う

本屋で雑誌は見当たらない。
本屋には本・DVD・CDのみを扱っている。
では、彼らがどこで雑誌を買うかというと、

街角にある売店だ。


キオスクと言えば想像し易いだろう。
海外の映画のシーンでもよく登場する。

つまり、新聞と同じ扱いなのだ。
新聞は毎日、雑誌は週刊・月刊・季刊と、
頻繁に出入りするために区別しているのかもしれない。

今回の新型肺炎の影響で、
売店は、営業許可が降りていたが、
本屋は休業せざるを得なかった。
現在は、営業時間の短縮や入場規制を行っている。
また、ミラノや北部の地域では5月中旬より
営業再開となる予定である。


日本ほど付録はない

日本の付録の豪華さは圧巻だ。付録が目当てで買うこともあるだろう。
実際に、百均より質が良いものがあるから、
イタリアにいても、日本の雑誌の付録サイトは毎月必ず見ている。
気に入ったものは、実家に送って、母に使ってもらって
馴染ませてもらうか、日本のAmazonから購入する。
本は数日で届くからその素早さに度肝を抜かれる。

さて、イタリアはというと、
もちろん、付いている雑誌もある。
これまで見たのは、手芸雑誌の毛糸や型紙。
たまに、試供品のクリームがあったが、
本当にオマケと呼ぶに相応しい。

がしかし、売店ではあらゆる「モノ」を扱っている。
それは、特別号で雑誌よりもモノがメインとなる。
つまり、フライパンなどのキッチン用品にレシピ本が付いている。
アーティストのCDにペラペラの解説が付いている。という感じだ。

特に、子ども用のおもちゃは売店の前にズラリと並べられていて、
想像通り、街を歩く子どもたちは見つける度に欲しいと嘆く。

売店ではこれら以外に、
観光の地図やガイド、バスの切符、ガムやチョコなどの軽食もある。

③ 立ち読みができない!

悲しいことに、雑誌は購入するまで開くことができない。
この写真にあるように、タイトルや内容を決めてから、
売店の人に取ってもらって買うことができる。
いつも決まったものを買う人は良いが、
何か欲しいなぁと思った人は、当たり外れもあるだろう。
今となっては、ネットで 下調べすることができるが、
衝動買いをする人にはあまり向いていない。

一つ立ち読みできる場所を見つけた。

それはスーパーの一角にある雑誌コーナーだ。
今まで開くことのできなかった有名雑誌や、
1ユーロで手に入る料理本など片っ端から読み漁った。
結局、これまで購入した本はなく 、買い物しただけで終わる。
このスーパーは少し遠いので、立ち読みだけには行きづらい。
これも、しばらくはできないのかもしれない。
新型コロナの影響で、一度手に取ったものは戻しにくい。
もしかすると、一冊ずつ梱包しているかもしれない。

最近、インスタで雑誌アプリの広告がよく出る。
かなり興味をそそられている。
ちなみに、日本のものは「dマガジン」で見ている。
毎月400円出してみる価値があるかは分からない。
今は、まだ自宅待機をしているので、
仕事が始まったらやめるかもしれない。

無料の雑誌が素晴らしい

買っただけで満足していまうため、買うことに躊躇している私が、
唯一手にしている雑誌がある。
それは無料で配られる雑誌だ。
どこで扱っているかと言うと、生活雑貨店。
ドラッグストアに似ているが、ドラッグや食べ物は扱っていない。
洗剤や化粧品がメインだ。

多くはチェーン店となっており 、
それぞれ無料の雑誌を制作している。
よく行くお店「Acqua & Sapone」では 、
毎月 中頃に生活情報誌を発刊している。

いよいよ、ここからが本題。
この雑誌について紹介していこう。

私が手に取ったのは4月号。
ちょうど新型コロナの真っ只中。
3月からのロックダウンの中刊行されたのは 、
現在の状況と過去の情報。

始めは、閉館している美術館やミュージアムの様子。
ネットを介して訪れることができるという内容だ。

そして、最近のファッション事情。
そのページがコレ。

ご覧の通り、タイトな服ばかり。
スキニーパンツに、小さめのトップスやジャケット。
日本とは真逆の流行となっている。
この記事の筆者が、「僕はオーバーサイズを排除したい」と。
完全に好みの問題なので、流行と受け止めるのは違うのかも。

しかし、コレを見て私はというと、
このスタイルが心地いい。

日本で流行っている、ファッションやえり抜きなどの技術は、
ファッションに疎い私にはレベルが高すぎる。
また、外国の人たちは自分を魅力的に見せるすべを身に着けている。
流行っているからといって、体型に合わないものは手に取らない。

私は、流行っているムートンのぺったんこブーツを欲しいと思った。
何度となく試しても、必ず夫に拒否される。その理由は、
「君の足には合わない、短さが強調される」と言うのだ。
もちろん、そうは見えるけれど楽だしかわいいじゃん…
流行と好みと似合うかどうかは、常に勉強中だ。

そして、私が今回注目したのは、
ダイエットのページ


イタリア人たちがダイエットて食べているもの


ロックダウンの中、自炊をするために、
また健康維持やダイエットなど、身体に気を遣う人が急増。
この記事では、瞑想やヨガなどと合わせて一週間の
解毒作用のある食事の提案をしている。

さっそく何を食べているのか見てみよう。

月曜日

朝食:低脂肪ヨーグルト、果物一つ
昼食:ミネストローネとクルトン、サラダ
夕食:鯛と野菜の蒸し焼き、お米のガレッテ三枚

  お米のガレッテとは、
  ポン菓子状の膨らんだお米を、煎餅の形に圧縮したもの。
  プレーンやフレイバー付きなど、パンの代わりになる。
  この上に、アヴォカドやチーズやハム、または、
  チョコレートや果物などを乗せて食べるヘルシー食品。

火曜日
朝食:スキムミルク一杯とシリアル
昼食:アスパラのサラダ、茹でた卵とじゃがいも、新鮮な果物
夕食:七面鳥の尻肉と葉物サラダ、全粒粉のパン

  イタリアでは、七面鳥は季節を問わす食べられる。
  お肉コーナーで、部位ごとにカットされたものがある。
  胸肉、腿肉、骨付きすね肉など。
  鶏肉に比べ、脂身が少なく値段も安い。
  味にクセがあったり、お肉が硬くなったりと
  慣れや調理法を学ぶと、料理の幅が広がる。

水曜日
朝食:緑茶とクッキー
昼食:トマトソースの全粒粉パスタ、好きな副菜
夕食:鶏の胸肉とミックスサラダ、果物一つ

  緑茶は、健康に気を遣っている人たちで注目が高い。
  カテキンの抗菌や抗酸化作用も知られている。
  がしかし、イタリアの大半の地域では、
  水道から硬水が出る。ペットボトルの水も硬水が多い。
  このことから、緑茶の緑色が出ず「茶色のお茶」となる。

木曜日
朝食:低脂肪ヨーグルトとミックスフルーツ
昼食:アーティチョークのオムレツ、全粒粉のパン、果物一つ
夕食:魚のスープとじゃがいも、果物一つ

  オムレツのことを、フリッタータという。
  炒めたアーティチョークを溶いた卵に入れ、
  それをフライパンに入れて10分焼くというもの。
  ふわふわのオムレツではなく、スペインオムレツに似ている。

  魚のスープは、魚介の煮込み料理。

金曜日
朝食:スキムミルクとシリアル
昼食:ブロッコリーとリコッタチーズのスフォルマティーノ
夕食:サーモンのオーブン焼きと茹でたじゃがいも

  スフォルマティーノとは、
  野菜やチーズなどを溶いた卵に混ぜ、
  型に入れてオーブンで焼いたもの。

土曜日
朝食:緑茶とクッキー
昼食:ほうれん草のオムレツ、ミックスサラダ、全粒粉のパン
夕食:裏ごしした野菜とクルトン

  裏ごしした野菜とは、
  細かく切って煮込んだ野菜を、ブレンダーで撹拌し、
  スープ状にしたもの。

日曜日
朝食:低脂肪ヨーグルト、ミックスフルーツ
昼食:黒キャベツソースの全粒粉パスタ、ミックスサラダ
夕食:鶏胸肉とハーブ、好きな副菜

  黒キャベツは、カーヴォロ・ネーロと言い、
  近年、ケールと呼ばれ、栄養価の高い食材。
  特にトスカーナは産地とありよく食べられる。

  ハーブは、ローズマリー、タイム、オレガノなど

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白米や醤油を使わない、
一週間の食事はどのように見えているだろうか。

これを見ていると、我々日本人が
いかに塩分をよく摂取する民族かも見えてくる。
その分、脂肪分は少ないのかもしれないが。


動物性の脂肪や砂糖、スナック、炭酸飲料、お酒などを控え
野菜中心のメニューにすることで、健康的な身体に近づける。
雑誌では、やってみて!とは言っておらず、
良かったら、目を通してみて!と書いているので気が楽だ。

不安や退屈、運動不足、ストレスの溜め込みなど、
悶々としてしまうこんな時は、
真に受けず、適当に受け流すことも必要。

こんな、ヘルシーな食事は想像したり、
知識を得るだけで充分なのかもしれない。

 

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