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中高年のモヤモヤ対話 ~心のヌーデストビーチ構想~

私たちは、社会性という服を着て、自分の役割を日々生きています。

そして、その設定した役割を果たすため、その場にふさわしいことを言い、言うべきでないことは自然とわきまえます。

そして、それができるようになることが大人になること、つまりは社会性を「身に着ける」こととされ、それはいつしか本心からかけ離れ、空気を読む、適当なことを言うことが美徳とされる現状につながっています。

さらには、昨今のコンプラ過多な風潮が拍車をかけ、フェミニズム、パワハラ、セクハラだと、言いたいことも言えないこんな世の中になっています。

すなわち、日常生活の中で、私たちが「何を言ってもいい場」というのは、まったくと言っていいほど存在せず、匿名性のあるX (Twitter)が常に荒れているのも、もはや自然の摂理とも言えるわけで、

これがさらには人間の本質的な営みである「働く」「家族 / パートナーシップ」「性」などの、エッセンシャルでセンシティブなテーマになると、よりクローズドになる性質を持っています。

その結果、人間が何千、何万年と悩んできた日常的なテーマであるにも関わらず、自力や独学、個人の能力で対処することとなり、無駄に辛く、長い悩みやモヤモヤを迎え、人間としてのソフトな進化がどこか滞っているように感じます。

人生100年時代。

間違いなく言えることは、私たちは今までよりも長く生き、長く働き、長く何らかのパートナーと暮らしながら、社会の中で楽しく生きていく必要があるということです。つまりは、前例のない長い人生を、自分たちでデザインしていくしかないわけです。

社会の考え方や常識は常に変化しており、それが自分だけ、もしくは似たような人たちとだけいても、ましてや「自分」としての正直な発言が憚れる現代社会においては、人間らしく生きて、人間らしく進化するように人生をデザインするのが至極当然に難しく、

また、この「自分」という感覚をどのように持つのか、がより一層重要になってきており、いままで培ってきた、もしくは世間から与えられた「役割」ではなく、生身のありのままの自分として、普段は話す機会のない本質的な問題を、普段は話す機会のない多様な人たちと、社会性や抑圧から解放され自由奔放に、「問い、考え、語り、聞く」対話の場、そんな「心のヌーデストビーチ」があれば良いんじゃないの、と。

特に「生存」「生殖」という、生き物の大目的を概ね果たした、生物寿命の38歳が尽き、一昔前では孫がいる年代にあたる中高年世代にとっては、もはやこれらステータスや社会性を獲得する思考や行動は若いころほど必要なく、本質的にはそれ自体が生きる目的にはならないので、新しい、そして異なる意見や思考、経験、価値観を知り、自分や社会の古い習慣や思い込み、これらの前提となる思考を疑い、もはや自分自身を疑い、間違った問題設定や抑圧、行き詰まりから自分を解放できるんじゃないの、と。

そんな自分をさらせる、社会性という服を脱ぎ捨てて、かっこつける必要のない、社会的にメリットのある、当たり障りの良いことを言わなくても良い、つまりは偽りの自分で存在、思考する必要がない場所が、家庭でも仕事でもない第三の場所として存在すれば良いんでないの、と。

「え、この人なんで服着てるの、こわっ、えっ、なんで?」

という雰囲気が充満した場に迷い込み、

「え、いいの?これ脱いでいいの?子供の頃から絶対抜いじゃダメって言われてるけど・・・」

という当然の考えがよぎっても、

「大丈夫だよ。もういいんだよ。もっと正直になろうよ。」

という無言の声が、笑顔の全裸(心が)集団からあふれ滲み出て、

「そ、そうだよね…。変だよね。こんな服着てるの。。。」

みたいなカモナジョイナスな自走、自浄するコミュニティーが出来たらいいよね!社会も良くなるよね!もうみんな良い大人なので、必要に応じて服を着たり脱いだりして、自分でケツくらいふけるよね!そんな生き方カッコいいよね、粋だよね!

と、そんなナイスミドルな場をイメージしてます。

取り組み状況

今は、参加者が安心して対話や思考を楽しめるよう【哲学対話】という手法を使用したり、さまざまな対話の技法を用いていきたいと思ってます。

哲学対話とは

自明で身近な問いから出発して、グループで一緒に問い、考え、話し、聞くを通して自分の思考を深めるものです。

<哲学対話のルール>
1. 何を言ってもいい。
2. 人を否定したり茶化したりしない
3. 発言せず、ただ聞いているだけでもいい
4. お互いに問いかけることが大切
5. 知識ではなく、自分の経験に即して話す
6. 話がまとまらなくてもいい
7. 意見が変わってもいい
8. 分からなくなってもいい
出典:考えるとはどういうことか 0歳から100歳までの哲学入門/梶谷真司 (著)


現在参加募集中の対話会 *2024/07/03時点


これまでに開催された対話会のテーマ(問い)

  1. 「欲求とは何か?」

  2. 「恥とは何か?」

  3. 「エロいとは何か?」

  4. 「人生100年時代のサステイナブルな夫・父親とは何か?」

  5. 「中高年の理想の住まいとは?」

  6. 「中高年の働くとは?」

  7. 「中高年にとっての幸せ / 喜びとは何か?」

そのほかにも、古民家で初対面の男女が行き場のないシモがかった話を成仏させる座談会「下試し(しもだめし)」などを開催しています。


参加希望、開催希望、語りたいテーマなどお気軽なコメントをお待ちしております。

イベント更新情報はpeatixからもご確認いただけます。




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