見出し画像

インプロ(即興演劇)に見るマジメな中高年のガチガチに凝り固まった理性外しの可能性

最近知り合った方の即興ミュージカルインプロショーを観に雨の伊勢佐木長者町へ。

やはり舞台は良いですね。
即興とは思えない完成度と、台本のない自然さが相まって、程よい親近感と距離感で舞台を眺めることができました。

純粋にエンタメとして楽しめただけではなく、「すべきこと」や「筋書き」、状況を「コントロール」したいという気持ちを手放すという、私の課題である理性外しにも通ずるインプロのエンタメ以外の要素やロジックにテンションが上がりました。

なんでも、ラップバトル中のラッパーをMRIに入れて脳内を見てみると、前頭前野の理性を司る部分の働きが弱まり、グルーブ感を司る部分が活性化していると。

それがインプロやジャスセッションでは起こっていて、まさに理性でガチガチの中高年の理性外しにピッタリなのでないかと思うわけです。

理性や経験で、目の前の状況や未来を予測できる範疇にコントロールしようとする、よく生きるための理性的で人間らしいプログラムが、

予測のできる未来、つまりは面白くない、つまらない結果を導く思考傾向であるとすると、

興味の方向性で予測を超えてくる、もしくは予測のつかない結果しか期待できないという、つまりはおもしろい、刺激的な結果が期待できるという矛盾があるということになる。

たまには理性を外して、予測のつかない場所に行く、感性に立ち返り、そこを出発点にして未来を理性的に描くのは、意外とインプロ的な場作りで行るんじゃないかと思えた雨の伊勢佐木長者町。

この記事が参加している募集

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?