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理想の「商人像」

「いしやーきいもー、やきいもー。」この声を聞くと思わず駆け寄りたくなる。心地よい響き、香ばしい香り、おじさんの笑顔を感じるからだ。
小学生だった私は、焼き芋屋とすれ違うと、無料で焼き芋をもらうことがあった。「小さいのだけど、タダでいいから。」と。焼き芋屋のおじさんは、商品にならなそうな小さな芋をくれた。
そして後日、私は祖母の手を引き、焼き芋を買ってくれるよう頼むのだった。祖母が「いつもありがとうございます。」と言うと、おじさんは「全然」と言って手を振った。焼き芋をおいしそうに食べている私を見て、祖母は嬉しそうに微笑んでいた。
就職活動を通して、自分が働く理由を考えている。お金を稼ぐために働くと思っていたが、それだけでいいのだろうか。最近は「誰か」のため、「地域」のために働くことが大切かもしれないと思っている。
焼き芋屋のおじさんは、地域に惚れて、地域に還元することで、彼自身も愛され、必要とされていたのだと気付いたからだ。そして私も「地域を愛し、愛される人」という理想の商人像を掲げ、就職活動に励もうと誓った。

<後書き>
2つ目のテーマは、私の理想の社会人像についてです。
就職活動中に書いた文章です。

みなさんにとって、理想の社会人像とは何ですか??
みなさんが小さい頃に思い描いた、社会人はどんな人ですか??

働く理由を思い出すきっかけになれば嬉しいです。

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