池田や たいせい
書いたらまとめます。
透明な手紙の香り。 あるはずのない手紙から潮の香りがした。ぼくがコーヒーを飲んでいると「涼介見て見て」と清美は嬉しそうに封筒の中味の手紙をよこした。 「なつかしいよね。あの頃わたしはまだ美容師していたんだ。『アクオの店長になっているはず』なんて書いてあるし」 「あとから読むよ」こたえてコーヒーを飲み干した。 「また行きたいな。竹島」 * 竹島。愛知県の三河湾に浮かぶ小さな島。島全体が八百富(やおとみ)神社の神域でありパワースポットとしても人気がある。 「わあ、とばされる！
気分を上げようぜ！ いま、今晩、だけでも。 気分を下げたら駄目だ、 『幽霊』に取り憑かれる。 大きな声で笑って、 逆に『アイツ等』を脅かそうぜ！
年初(比喩としてだが)轢き逃げをされた。と、おもってきたが針小棒大だった。実態としては『俺の家の前の、糞を持ち帰らない飼い主』といったところで。それについて何ヵ月も、腹を立てる俺『も』おかしさで言えば、不届きな飼い主と同レベルだろう。だから、憤れるという話で。よくはない。
居場所。居る場所って大事。困り事は基本的に、いま居る場所で起こる。現代はネットが発達していて、いま居ない場所でも起こりうるけど。居場所。
ひとからの要望に応えることがすきだ。相手が、なにをしたら喜ぶのか、わかることが特にすきだ。それは、間違えのない時間で、安心ができる。けど、自分自身は、なにがすきだろう。やりたいことはなんだろう。いつも、間違えているかも知れないって不安で。
情緒的な面では、お酒をやめている日も、『しらふ』とはいいがたい。必要以上に自分をいじめて、しょぼい現実から目を逸らす、など。ちいさな頃から癖になっているようだ。最近になって気がついた。
(ココロの)ゴミの管理をしなければ、いくらゴキブリ(嫌なモノゴト)を叩いてもキリがないのだ。だけならまだしも自分の場合は、殺虫剤を撒き続けて、自分も部屋に住めなくなるようなことをしがちだ。ゴミの管理がたいせつなのだ。(ゴキブリを叩きながら)
今晩も酔っぱらい。残りの酒は、「こんだけか」部屋に独りなのにわざわざ溢して、軽くなった缶をゆする。この、いまが最高潮で。後は下り坂で。山登りに似ていラア！、とおもう。登らないから知らない。だから、似てはいないだろうけど。酒を頼りに、おもえる。山の頂(数分間だけ)
ミニマリストを目指す！わけではないけど。借りてる部屋の荷物を、減らそうとおもう。あんまり先への、自信が持てない。だから。恥ずかしくないように。
ながいことせまくて、寝床は足がのばせない。上半身だけ寝、下は三角座り。寝返りもうてない、ちいさな物置で寝起きをしてきた。親のローンを払いながら。だから縁を切った。貧しくてもひとりで、暮らせることは天国だった。そして、安心を手に入れた先で、どうしても人の生活と比べてしまう。辛い。
アップデートされていない、その当時の、つまり古い、流行り言葉を耳にすると、くらくらする。ので、基本的に、言葉の流行りは取り入れない。絶対に遅れる羽目になるし、まず、似合わないし。
3月4月は『木の芽どき』といって、昔から自律神経のバランスが崩れやすいとされているが、多分に漏れず、ぼくにもその波は押し寄せた。ここ数週間、頭がおかしくなっていたのだ。 なにがきっかけかは忘れてしまったが、ある日、下側の歯茎が、おもったより下がっていることを発見。これはいかん、歯周病に違いない。インターネットで検索をすると出るわ出るわ、えぐい口腔内の画像画像画像。すでにこんなにも歯茎が衰退しているのだ。あと数年でコレ(画像)になる運命なのか。鏡で、自分の歯茎を見つつ不安にな
歯茎の衰退を異常に気にして、日に1時間ほど口腔内を眺め続けてはや2週間。歯科に受診して確認してもらうと歯周ポケットは2mm程で、異常は無し。あれかな。疲れが原因で、神経質になっているのかな。
もっともっと、我慢をおぼえなければならない。自分の場合は。うっかりひとに甘えると、甘えてしまうと、却って、結果的に辛くなる。――たぶん、前世でなにかしたのだ。おぼえはないけど、たぶんそうで。だからそのために、責苦に喘いでいて。仕方がないのだ。きっと。
急激に子どもが欲しくなる。老いるだけの成長の見えない、見え『づらい』そうなるであろう自分を、観察することが嫌になることがある。子どもがあれば、自分の分身の成長を……なアんてね、駄目！貧苦で自分がどれだけ苦しんだのか考えてしまうと、それも無理だ。いつでも釜茹状態。仕方がない。
具体的には、強迫神経症のような症状がつづいていて辛い。ずっとひとつの(或いは、ふたつめの、と。とにかく)困り事にとらわれていて、抜け出せない状態。抜けたい。抜け出したい。抜け出せ！――指示を出している。自分に。
