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10歳上と20歳上の2人のメンターを持とう

と言いつつ、ぶっちゃけ、メンターという言葉があまり好きじゃありません。

メンターという言葉の背景にはメンタル(知能、精神)、メンタリング(指導、育成)という、人のあまり触れられたくない「じゅくじゅくした部分」に押し入ってくる感じや、指導する者とされる者という上下関係、育成する者とされる者という支配関係が透けて見える感じが、この言葉の響きに抵抗を感じる要因なんだと思います。

さておき、メンターは持った方がいい。

メンターは、コーチでも、リーダーでも、マネージャーでも、OJT担当でもない。そのあたりは、この記事が詳しいからぜひ。

僕も若い頃(相手は僕のメンターになってくれていることを自覚していなかったと思うけど)勝手にメンターとして助言や指導をしてもらっている人がいた。

そのときに意識していたことが、10歳上と、20歳上の2人のメンターを持つこと。

なぜ10歳上と20歳上の2人なのか。

10歳上は、まさに自分の目指す10年後のビジネスマン像をを体現している短中期のロールモデル。20歳上は、直接的な仕事内容を超えた人生そのもの(生き様)を体現している長期のロールモデルになってくれるからだ。

会社のミッションは「何を成すか」を示すものだから、時間が経ってもあまり変わらない。かたやビジョンは、「いつまでにどの山の頂上に登るか」を示すものだから、時間とともに変わるもの。

メンターも同じで、20歳上がミッションに近い長期的なもの、10歳上が短・中期の目指す山の頂上を示してくれるのです。

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ここからは持論(ここまでも持論だけど)

たまに取材で、「目指している経営者はいますか?」とか「お手本にしている人はいますか?」と聞かれるんだけど、僕には、「この人みたいになりたい!」という人がいません。

「お前、自分大好きだな!」ということではない。そうじゃないのです。

生きる上で成し遂げたいミッションも、目指すビジョンも、大切にしたいコアバリュー(価値観)も、目指すカルチャーも、人生観も、幸福観も、仕事観も、職業観も、家族観も、目指すライフスタイルも、「フルコピーで真似したいというひとりの人」がいないだけだ。

でも、Aさんの◯◯、Bさんの◯◯、Cさんの◯◯はすごいし素晴らしいしぜひとも真似したいということはありまくります。

自分がたいした存在じゃないことを棚に上げて、ものすごく偉そうな物言いになっていることを自覚しつつ、でも、それでいいのだ、と思うのです。

◯◯さんみたいになりたい!と盲目的に誰かの人生や生き様をフルコピーすることはとても不健全だと思うし、生きている時代も、持っているスキルもまったく違うわけだから、どうやったって再現不能だと思うし、それは決して自分の人生ではないと思うからだ。

その上で、再度言う。

10歳上と、20歳上のメンターを2人持ちなさい。

昨今、以前と比べて、年上の人を敬うことが少なくなってきていると感じる。確かに、若い子の方が詳しいことや、早く、正確にできることが多くなってきた時代だとも思う。

でも、人生経験は、いつの時代もプライスレスだし、年輪は、1年で1つしか刻むことができない。

だから、自分の10年先、20年先を生きている先輩は、必ずあなたに有益な助言を与えてくれる。世の中に絶対は無いけれど、これは絶対だ。

遠慮することなく、恥じることもなく、自分にとって有益な先輩(←意外と近くにいる!)を見つけ、貪欲に学び、良いところだけつまみ食いで自分のものにしてしまおう。

それが、一度きりの人生で、ゴールにショートカットする唯一かつ究極の奥義なのだから。

そのかわり、先輩からもらった恩は、次の世代に送ってあげなければならない。それが社会のルールだし、マナーだからよろしくね。

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