「俺わたしこんなに頑張ってるのになんであいつが!」と社内で相対評価をし始めたら終わりの始まりですよ
世はボーナスシーズンですね。
ボーナス、給与、職能、職位って、社内の噂や飲み会のネタになることが多い。ただし、「本人の」ではなく、「誰か」の、という文脈で。
「俺はこんなに頑張っているのに、なんであいつの方が給料が高いんだ!」
「あいつまじでボンクラなのに、なんで俺より役職が高いんだ!」
「新しく中途で入ってきた人に仕事教えてるの私なのにお給料が私より高いってなんなの?」
など枚挙に暇がない。
かくゆう私も、20代の頃に会社づとめをしているときはそうでした。それなりに自信があったから、常に社内の誰かと相対評価をして、「なぜ、なぜ」を繰り返し、ダークサイドに堕ちていました。
でも、いまになって思うと、社内での相対評価って、1ミクロンも意味がないと思うのです。
なぜなら、その相手の給料や評価が高かろうが低かろうが、自分の人生や給料には1ナノメートルも関係がないからです。
仮に、自分の方が「上」だと考えているのに、「その人」の給料が自分よりも高いことがわかったとしましょう。
それを上司に直談判して、「その人」の月給が3万円下がったら、自分の給料が3万でも1万でも上がるのか?
上がりません。
100万分の1の確率で上がったとしても、その上がり方は本質ではないため、持続可能ではありません。
結局、社内での評価を上げるのも、給料を上げるのも、やりたい仕事をゲットするのも、クライアントから感謝されるのも、世の中を変えるような大きな仕事をするのも、ぜんぶ自分次第です。
相対評価ではなく、絶対評価。
あなたの評価や給料は、誰かが頑張ったから上がらないのではなく、あなたが頑張らなかった、もしくは成果を出すことができなかったから上がらないだけです。
それを人のせいにしてはいけません。絶対にしてはいけません。
仮に中途で入ってきた人が自分の給料よりも高かったとしても、それはその人の過去の人生の蓄積がいまの(点としての)評価を得ているだけのこと。
「その人」とあなたは全く違う時期、場所で生まれ、違う学歴を積み、違う会社で違う仕事の経験を積み、それぞれの評価を蓄積してきたに過ぎません。
いまこの瞬間の「点」だけを見て、ああだこうだというのは筋が違います。「その人」とあなたは別の人間です。そしてキャリアや評価は、もっと長い視点としての「線」で見るべきです。
給料だけ切り取るなら、生涯所得がすべてです。「その人」とあなたの今月の給料がいくらで、差額がどうだなんて、たいした問題ではありません。
あなたが、一生涯で、誰からどのような評価を得て、結果としていくら稼げるのか。その金額に、「その人」は1ピコメートルも関係がない。
さあ、自分の仕事をしよう。
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