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「朝活」と共に歩んだ10年を支えてくれた言葉と仲間

運命の分かれ道は、その瞬間は「これだ!」なんてわかるものではないけれど、振り返れば「10年愛」が間違いなく、私の運命の分かれ道だった。

先日、12年前に受講した「10年愛されるベストセラー作家養成コース」、通称「10年愛」の同窓会に参加してきた。私はこの「10年愛」の3期生だ。当時は何の実績もないけど「10年愛される」「ベストセラー作家」というキーワードに燃える、やる気と野心だけにあふれた会社員だった。

朝活と友に歩んだ10年を支えてくれたのは出版の師匠、土井英司さんの言葉と、土井さんのコミュニティ「10年愛」の仲間たちだった。

土井さんから教わって、今も忘れられない言葉は次の2つだ。

自尊心の奴隷になるな。ブランド人になっていく過程でチヤホヤされることもあるが、そこで自尊心の奴隷になった時点で終わる。自分がチヤホヤされることを目的とするような小さな人間になるな。自分が世の中に存在することの意味、どんな世の中にしていきたいかという大きな目標を忘れないこと。
自分がダメだったこと、書きたくないこと、ずっと隠しておきたいような恥ずかしいことを隠して出版できるほど、出版の世界は甘くない。本を書くには10万字が必要。10万字も書けば、隠しておきたいことはおのずと漏れてしまう。でも出版の世界は、そんな、隠しておきたいような恥ずかしいことで人を勇気づけることができる、すばらしい世界なんだ

10年愛で出会った友人たちとは、人生について本気で語り合える、一生の仲間となった。自分の「使命」に繋がる活動をしていないと10年なんて絶対続かない。使命で繋がる仲間たちと出会えたこと、恥ずかしげもなく未来について明るく語れる環境にあることは一生の財産だ。

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「10年愛」とは出版プロデューサーの土井英司さん率いる、出版を実現するための連続講座。最終プレゼンで敏腕編集者の皆さんに自分の企画を発表し、そこでGO!が出れば出版に至るという塾だった。

今や卒業生には世界のこんまりさんをはじめ、情熱大陸登場者も何人もいる。ビジネス書の世界では3万部でベストセラーと言われるなか、10万部超えが普通の状態。日本のみならず世界で活躍する方々を輩出している講座だ。(しばらく募集はストップしていたが、土井さんの発表によると来年は開催するそうなので、出版に興味がある方はぜひ土井さんのメルマガ「ビジネスブックマラソン」に登録するのをおすすめします)

■ビジネスブックマラソン
https://eliesbook.co.jp/bbm

今回『朝活手帳』を10年連続プロデュースできたということで「10年愛」達成の「ベストアイディア賞」をいただいた。その上10年愛にいらっしゃる服飾のプロの方々が選ぶ「ベストドレッサー賞」まで頂けた。(この私がベストドレッサーとは...!びっくりして変な声がでたけど嬉しかった!)

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ちなみに、なんでそんなスゴイコミュニティに何者でもなかった私が入れたかというと、完全に「運」としか言えない。のちに、”千恵さんは「チャレンジ要員」(=今は全く実績ナシだけどもしかして化けるかも?いちかばちかに掛けてみるか、的なメンバー)だった” と土井さんから伝えられた。

10年愛に入るには審査があり、めちゃくちゃ頑張って企画書を書いたけど、企画書で通ったのではなく、外資系コンサル会社に勤めているのにコンサルネタじゃなくて変なことをやってるから(飲食で週末起業とか、ビールをゴクゴク飲む記念日とかを企画していた)入れちゃったらしい。

思えば全て、ここぞ!の時に何かが起きる運だけで生きてきている私。ありがたや。運がいいことだけには絶対の自信がある。

★2浪で迎えた大学受験では小論文で天啓(?)で何かが降りてきたみたいにすらすらかけて入れた。我ながら神がかっていた(小論文以外は散々で、自己採点では間違いなく足きりレベルだった)大本命以外は全部落ちた。
★10年愛も「チャレンジ要員」
★転職先は「根性ありそうだから」とまさかの採用
★「本出したいから」というアホみたいな理由で会社を辞めて無職になったけど「朝4時起き本」で首の皮1枚でつながり、今仕事が続けられている

さて。

10年愛受講中は先ほども述べた通りチャレンジ要員だったので、受講中の6ヶ月、胃に穴があくんじゃないかと思うくらい辛かった。周囲はすぐにでも本が出せそうな輝かしい結果を出している方ばかり。実績も何も無くて、周りに自分のことを話してもポカーンとされ、「なんでこんなところ入っちゃったんだろう」という場違い感が半端なかった。

当時、私は会社員をしながら週末起業でパン教室の先生をしていた。飲食の資格(ワインチーズマクロビ天然酵母パン日本酒ビール焼酎)をとり、料理研究家としていずれ独立したいと思っていたのに、「10年愛」はビジネス書を出すところだった...!さてどうしたもんか、でもどうしても料理の道に進みたい!という私に土井さんはひとこと

「それで結果出してないでしょ」
 

それまで「会社員しながら週末起業して趣味も充実してる私けっこういい感じ」と思っていたのに、そんなこと何の結果にもなっていない、ただの自己満足だということに気付いた。

思えばその一言が、自分を徹底的に棚卸しする重要性に気付き、現在朝活コミュニティ「朝キャリ」内で図解で自分軸を見つけ、発信することの大切さを伝えるきっかけとなった。

結果をだすっていったいどういうこと?自分は一体何がしたいのか?何をもって世の中に貢献していきたいのか?

「10年愛」では、本を一冊だして終わりの売れる企画を学ぶのではなく、文字通り10年愛される著者になるための生き様、心構えを徹底的にたたき込まれた。
 

どんな企画を出してもズタズタに切られ、否定され、血反吐を吐くような思いで具合悪くなりながら自分に向かい合い、最後の最後、ぎりぎりになって出てきたのが「早起き」というキーワードだった。
 

過去の自分のドロドロとしたコンプレックス、「なにくそ!」「負けるもんか!」と這い上がった経験には、全部「早起き」が紐付いていた。

「IQが低い」と中学時代先生に言われてずっと引きずっていて「自分の人生がうまくいかない原因は全部IQのせいだ!」とくすぶっていた経験
死ぬほどがんばって勉強したのに大学に2回も落ちて人生を悲観し、「完全自殺マニュアル」を読み込んだ思い出
料理研究家になるために早起きの勉強で資格を取りまくった経験
就職活動30社落ちて20代で窓際社員になりかけ、会議に出させてもらえなくてトイレで悔し涙を流した経験
転職先で契約社員から正社員になりたい!と頑張って朝の時間で自分に足りないビジネススキルを必死になって勉強した経験

今までの私を構成しているすべてに「早起き」というキーワードが隠れていた!と気付いた結果、最初の本『「朝4時起き」で、すべてがうまく回りだす!』、そして10年連続出版の『朝活手帳』に繋がっていった。

土井さんからの言葉は今でも心の中にあり、ふとした瞬間に思いだして「よし!」と気合いを入れ直すきっかけになっている。それが、冒頭の2つの言葉だ。

自尊心の奴隷になるな。ブランド人になっていく過程でチヤホヤされることもあるが、そこで自尊心の奴隷になった時点で終わる。自分がチヤホヤされることを目的とするような小さな人間になるな。自分が世の中に存在することの意味、どんな世の中にしていきたいかという大きな目標を忘れないこと。
自分がダメだったこと、書きたくないこと、ずっと隠しておきたいような恥ずかしいことを隠して出版できるほど、出版の世界は甘くない。本を書くには10万字が必要。10万字も書けば、隠しておきたいことはおのずと漏れてしまう。でも出版の世界は、そんな、隠しておきたいような恥ずかしいことで人を勇気づけることができる、すばらしい世界なんだ

今私は、出世・副業・起業・ゆるキャリ・バリキャリ、どの道に進むか迷っている人たちに向けキャリアの方向性を見いだす朝活コミュニティ「朝キャリ」を主宰している。徹底的に自分を棚卸し、方向性の仮説を立てて発信し、信頼を経て稼げるようになるまでをサポートするコミュニティだ。
 

なぜ「朝キャリ」を始めたか。それは「10年愛」から出版を経て、10年朝活手帳をプロデュースし続けることで次のことに気付いたからだ。

「得意不得意、好き嫌い、強み・資質を理解しないまま、流行りや稼げるかどうか、得するかどうか、ハクがつくかの基準でキャリアの方向性や勉強分野などを決めることほど危険なことはない」

「人生100年時代」などと言われ、今までの自分じゃダメだと焦り、不安から自己投資するのは時間の無駄遣いだ。まず今までの自分の歩んで来た道を振り返り、今の自分にできることを見つけていって動き出すことが必要だ。

人生戦略が定まると、優先順位も明確になり、夢中になって目の前のことに取り組むことができるようになる。でも多くの人はじっくり自分と向き合うことを「大変だから」と避けて通り、結局目の前のことに右往左往してしまう。それはあまりにももったいない!本当にやりたいことや、力を発揮できることを早く見つけ、そこにエネルギーを全注入する人を増やしたい!

そんな自分のミッションに気づけたのも、10年愛で徹底的に自分のことを見つめることができたおかげだ。あらためて土井さん、10年愛のみなさん、ありがとうございます。

料理研究家になりたい!そのためには本を出したい!と、「本 出すには」で検索し、ビジネス書を出版するためのコミュティだということすら知らず、よく分からないまま10年愛に入った。

そんな12年前の私に「でかした!」と言ってやりたい。あの選択こそが、運命の選択だったと。

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