3つの強みを、掛け合わせる
久しぶりに「3つの強みを、掛け合わせる」という言葉を思い出した。
これは、100人に1人の存在である強みを3つかけ合わせれば、「1/100×1/100×1/100=1/1,000,000」つまり100万人に一人の人材になれるという考え方だ。
もともとは、杉並区和田中学校の元校長・藤原 和博さんの著書『藤原和博の必ず食える1%の人になる方法』で紹介されていたもの。
ただ私は、所属しているコルクラボで、2017年7月に「みんなは、どんな強みを持っていますか? また、これから持とうとしていますか?」という「お題」と呼ばれる課題が出たときに、初めて真剣に考えた。
結果、半年間、回答できなかった。
何のことはない。他のメンバーたちの華麗な経歴や、輝かしいスキルに、気後れしてしまったのだ。私は、みんなみたいに熱中した、やり遂げたと言えるようなものすらも、特になかった。
ここでも誰かと自分を比較してしまう癖が露呈してしまい、軽く自己嫌悪に陥る...が、これが私なのだから仕方がない。
ただ、コルクラボの普段のコミュニケーションでは、自分のスキルや仕事についてほとんど話すことがない。普段、何をしている人なのか不明な人もたくさんいる。(私もそう思われている一人だけれど)
そして確かに最初の自己紹介では「職業はXXで、こんな案件をやって...」と語る人も多いけれども、徐々に「XXが好き!」や「XXが楽しかったから、これをコルクラボで広めたい」という紹介に変化していく。
そうやって徐々に、コルクラボでの自分の安全・安心を確保し馴染むことで、やっと2018年1月に書くことができた。(こんなに遅くにお題に回答していたのは、私くらいだったけれども)
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2018年1月7日
■チャレンジする人を応援する気持ち
■ヒトへの関心が恐ろしく強い
■好奇心
サディからの質問を初めて見た時は、「スキル」についてきかれているのだと思っていました。あと一言で言い表せるものじゃないといけない、と。だから経験とか資格がないものを語ることに気後れしたというか。でも今はフラットな気持ちで自分の強みを書けました。この半年間に感謝。
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それから1年。先日、久しぶりにまた書いてみると、変化が可視化できた。
2019年1月30日
■応援する気持ち
■だいたい何でも平均点
■人をつなぐ
「応援する気持ち」は、1年前とほぼ同じ。
「だいたい何でも平均点」は、ものすごく好きなことがあるわけでもないが、嫌いなことがあるわけでもない。結果、特別なスキルが必要でないものは大体できるようになった。もしかしたら、ジェネラリストという言い方のほうがよりニュアンスは伝わりやすいのかもしれないけど、これを書いたときは、平均点でこれと言った特徴はないけれどそんな自分も悪くない、と思った。
「人をつなぐ人だね」は、どのコミュニティや会社でもよく言われている言葉。自分では無意識だけれども、基本的に人が好きだし、誰かと何かを達成するのが好きなので、結果的につないでいるんだろうな。
一方、昨年書いて、今年書かなかった「ヒトへの関心が恐ろしく強い」は、もちろん今も自分の中に強くあるけれど、現時点での関心がコミュニティやチームの「仕組み」に移っているので取り下げた。
「好奇心」は、いろんなことに興味があるというよりも、一つのことをじっくり考える面白さがようやくわかってきたので、以前とはまた違う意味で持っている。
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振り返ってみて
相変わらず、履歴書に書けるような強みはなかったので、藤原さんが言う「必ず食える1%の人になる」には果てしなく長い道のりであることを再認識した。悲しい...。
ただこうやって半年・一年に一回など定点観測することは、自己紹介が苦手な私には、客観的に自分の変化を見ることができていて参考になる。気が向いたら、また過去のお題に、ちょっとずつ回答していこう。
そしてハードスキルや資格と呼ばれるようなものを何か身につけよう。いつまでも逃げ回っていてもしょうがない。
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