Jリーグの新たな試み、4月より各地域に合わせたサッカー番組『KICK OFF! 』を地上波放送にてスタート
おはようございます。
何かのご縁で閲覧してくださった方、いつも読んでくださるフォロワーの方々、フォロー、スキしてくださる方々ありがとうございます♪
今回はサッカーのJリーグにまつわるお話になります。
先日Jリーグから新たな試みとして日本の各放送局と連携して30地域(45都道府県)でJリーグを中心としたTV番組が放送されることを発表されました。
1.番組の目的
番組名はその名も『KICK OFF! 』
番組制作の理由として全国各地域でサッカーの普及促進につなげるべくサッカーに興味を持ってほしい人々に向けてとのことです。
番組名は元々日本でサッカーが普及するより前から静岡県のローカル局で放送されていた『キックオフ』を学生時代から観ていた静岡県出身Jリーグの野々村チェアマンがそこから拝借したとのこと。
背景にDAZNが入ったことによりJリーグの運営とクラブへの分配金自体は非常に良くなったので感謝ではあるが、DAZNが値上げをし(3,000円から3,700円へ)益々ライト層が気軽に見れるものではなくなっていました。
また長年Jリーグを支えてきたサッカー番組のスーパーサッカー、やべっちFCなどJリーグを主体として放送していた番組が軒並み終了となり、地上波での放送がほぼ皆無になったことでよりコアな層しか見なくなってしまったJリーグ。
TVに関しても朝夕深夜のニュース番組では海外の放映権料の問題もありスポーツ枠の放送も野球が9割でサッカーの特集はチラッとしか映らない。
ですが先日のカタールW杯で改めてサッカーの人気があるのは間違いない、日本代表メンバーも強豪国を破ったことでJリーグの実力も上がってきたという確信もできたが選手達の認知度がイマイチだった。
だからこそ更なる認知度を上げるための取り組みの一つとなります。
2.メリットと問題点
今までのサッカー番組と違うのが、テーマの一つである
「60クラブがそれぞれの地域で輝く」ということを掲げ、地域に合わせた放送をする。
どういうことかといいますと一昔前の全国ネットでJリーグに絡む内容を放送していた時代、番組の枠の都合上基本J1所属のクラブしか放送されないのが当たり前でした。
J2はプレーオフの時ぐらいでJ3に至っては放送無しが当たり前。
ライト層からすると地元にJリーグチームがあることがそもそも知らなかったという声も挙がっていたそうです。
その垣根を取っ払い、地域ごとでその地域で活動するクラブをメインに放送することとなりました。
北海道の放送ならJ1のコンサドーレ札幌、福島の放送ならJ3の福島ユナイテッドFC、J2のいわきFC、など同じ番組でも地域に合わせた放送ができるというのが最大のメリットとなります。
内容も各地域ごとで独自に内容を決めて放送している。
一つデメリットといいますか問題点として、視聴率とスポンサー問題。
放送するにもTV局の番組枠を買い取っての放送となるので、視聴率が乏しい場合打ち切りの可能性はいくらでもある。
その放送枠を支えるにもスポンサーが必要で、スポンサー自身がメリットを感じなくなり撤廃しても打ち切りになる可能性がある。
その辺りを含めてどう動いていくのが気になります。
3.放映地域一覧
各地域ごとの放送局と関連するクラブになります。
(※クラブ名の後ろは所属カテゴリー)
【北海道地方】
北海道 「KICK OFF! HOKKAIDO」(札幌テレビ放送)
対象Jクラブ:北海道コンサドーレ札幌(J1)
【東北地方】
青森 「KICK OFF! AOMORI」(青森朝日放送)
対象Jクラブ:ヴァンラーレ八戸(J3)
岩手 「KICK OFF! IWATE」(岩手朝日テレビ)
対象Jクラブ:いわてグルージャ盛岡(J3)
宮城 「KICK OFF! MIYAGI」(東日本放送)
対象Jクラブ:ベガルタ仙台(J2)
秋田 「KICK OFF! AKITA」(秋田朝日放送)
対象Jクラブ:ブラウブリッツ秋田(J2)
山形 「KICK OFF! YAMAGATA」(さくらんぼテレビ)
対象Jクラブ:モンテディオ山形(J2)
福島 「KICK OFF! FUKUSHIMA」(福島中央テレビ)
対象Jクラブ:福島ユナイテッドFC(J3)、いわきFC(J2)
【関東地方】
関東圏 「KICK OFF! J*1」(TBSテレビ)
対象Jクラブ:
(茨城県)
鹿島アントラーズ(J1)
水戸ホーリーホック(J2)
(栃木県)
栃木SC(J2)
(群馬県)
ザスパクサツ群馬(J2)
(埼玉県)
浦和レッズ(J1)
大宮アルディージャ(J2)
(千葉県)
ジェフユナイテッド千葉(J2)
柏レイソル(J1)
(東京都)
FC東京(J1)
東京ヴェルディ(J2)
FC町田ゼルビア(J2)
(神奈川県)
川崎フロンターレ(J1)
横浜F・マリノス(J1)
横浜FC(J1)
Y.S.C.C.横浜(J3)
湘南ベルマーレ(J1)
SC相模原(J3)
【甲信越・北陸地方】
山梨県 「KICK OFF! YAMANASHI」(山梨放送)
対象Jクラブ:ヴァンフォーレ甲府(J2)
長野県 「KICK OFF! SHINSHU」(テレビ信州)
対象Jクラブ:松本山雅FC(J3)、AC長野パルセイロ(J3)
新潟県 「KICK OFF! NIIGATA」(NST新潟総合テレビ)
対象Jクラブ:アルビレックス新潟(J1)
富山県 「KICK OFF! TOYAMA」(チューリップテレビ)
対象Jクラブ:カターレ富山(J3)
石川県 「KICK OFF! ISHIKAWA」(北陸朝日放送)
対象Jクラブ:ツエーゲン金沢(J2)
【東海地方】
静岡県 「KICK OFF! SHIZUOKA」(静岡第一テレビ)
対象Jクラブ:
清水エスパルス(J2)、ジュビロ磐田(J2)、藤枝MYFC(J2)、アスルクラロ沼津
愛知県・岐阜県 「KICK OFF! TOKAI」(名古屋テレビ放送)
対象Jクラブ:
(愛知県)
名古屋グランパス(J1)
(岐阜県)
FC岐阜(J3)
【関西地方】
関西圏 「KICK OFF! KANSAI」(毎日放送)
対象Jクラブ:
(京都府)
京都サンガF.C.(J1)
(大阪府)
ガンバ大阪(J1)
セレッソ大阪(J1)
FC大阪(J3)
(兵庫県)
ヴィッセル神戸(J1)
(奈良県)
奈良クラブ(J3)
【中国・四国地方】
岡山県・香川県 「KICK OFF! OKAYAMA・KAGAWA」(RSK山陽放送)
対象Jクラブ:
(岡山県)
ファジアーノ岡山(J2)
(香川県)
カマタマーレ讃岐(J3)
鳥取・島根 「KICK OFF! SANIN」(日本海テレビジョン)
対象Jクラブ:ガイナーレ鳥取(J3)
広島県 「KICK OFF! HIROSHIMA」(広島ホームテレビ)
対象Jクラブ:サンフレッチェ広島(J1)
山口県 「KICK OFF! YAMAGUCHI」(山口朝日放送)
対象Jクラブ:レノファ山口FC(J2)
徳島県 「KICK OFF! TOKUSHIMA」(四国放送)
対象Jクラブ:徳島ヴォルティス(J2)
愛媛県 「KICK OFF! EHIME」(南海放送)
対象Jクラブ:愛媛FC(J3)、FC今治(J3)
【九州・沖縄地方】
福岡県 「KICK OFF! FUKUOKA」(テレビ西日本)
対象Jクラブ:アビスパ福岡(J1)、ギラヴァンツ北九州(J3)
佐賀県「KICK OFF! SAGA」(サガテレビ)
対象Jクラブ:サガン鳥栖(J1)
長崎県 「KICK OFF! NAGASAKI」(テレビ長崎)
対象Jクラブ:V・ファーレン長崎(J2)
熊本県 「KICK OFF! KUMAMOTO」(テレビ熊本)
対象Jクラブ:ロアッソ熊本(J2)
大分県 「KICK OFF! OITA」(大分放送)
対象Jクラブ:大分トリニータ(J2)
宮崎県 「KICK OFF! MIYAZAKI」(テレビ宮崎)
対象Jクラブ:テゲバジャーロ宮崎(J3)
鹿児島県 「KICK OFF! KAGOSHIMA」(鹿児島放送)
対象Jクラブ:鹿児島ユナイテッドFC(J3)
沖縄県 「KICK OFF! OKINAWA」(琉球放送)
対象Jクラブ:FC琉球(J3)
以上です。
毎年行われる冬の高校選手権大会での放送と似た感じにみえます。
面白い試みの一つとして、上記の選手権大会は日テレ系でのみの放送ですが、TV局の系列関係なく各地域に根付いているTV局主体で放送をすること。
同じ番組、コンセプトでTV局の系列飛び越えて放送するのは前代未聞です。
先行して昨年10月より福島、富山、愛媛、熊本、鹿児島でトライアル放送をして手ごたえを感じたとのこと。
47都道府県別各TV局で展開しているが、まとめての放送となっているのが関東地方(17クラブ)と関西地方(6クラブ)。
特に関東圏まとめすぎとツッコミたくなる気持ちは非常によくわかります。
ただ東京MXテレビ、tvk(テレビ神奈川)、テレ玉(テレビ埼玉)、群馬テレビ、とちぎテレビ、千葉テレビ放送と1都5県にローカル局があるが唯一茨城県だけTV局がないのです。
茨城県に本拠地がある鹿島と水戸だけ放送できないのは不公平になる、かと言ってローカル局がある地域はそちらに任せてとなると全国ネットのTBSで鹿島と水戸だけ放送はこれもおかしいのでこの仕様なのだと思います。
キー局が多いからこそ成り立つが果たして放送時間内でどうまとめるのかスタッフの腕のみせどころ。
なので地域によっては放送を独占できる可能性がある。(その分費用負担も全持ちだと思いますが)
元々ローカル局で放送していたクラブもあるのでそことどうすり合わせをするのかも楽しみの一つ。
この企画にはまだ載っていないですが、そのうちWEリーグ(女子プロサッカーリーグ)も同じように加わるとうれしいですね。
なお地元クラブを応援したいのに今住んでいる地域が違うため観られないという方にも朗報があります。
Jリーグ公式サイトでYouTube配信も全地域分行うのでネットでも観ることが可能です。
さいごに
DAZN等今はコンテンツにお金を払う時代にあえて地上波放送でチャレンジを試みるというのは非常に良いことだと思います。
今はインターネットの時代なのにあえて地上波放送?と思う方も一定数いるかと思いますが広く浅くでもいいからライト層が見れる媒体で情報を発信していることが大事なのです。
もし失敗してもアプローチを変えていけばいいのですから、何事もまずやってみないと分からない。
広告と同じでまず知ってもらうことに意味がある。
もしこれでうまくいくようであればバスケットボール、バレーボール、ラグビーなど他のスポーツにも併用が可能となるかもしれません。
多様性になってきた時代だからこそ地域密着をより強固にできる取り組みだと思いますので、自分もできる限り観ることで応援します。
最後まで読んでくださりありがとうございました。
ではまた。
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