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月夜の戯言〜思い出という宝〜

もし、あの世があるとすれば、あなたは何を持っていきますか?

お金?財産?

形のあるものはいつか無くなります。

きっと死んでも消えないものだけが、あの世に持っていけると思います。

それは元々、無形の、つまりかたちのないもの。

友達と笑いあった日々。
恋人と愛し合った日々。
家族と悩んだ時間。
誰かと喧嘩したことも。

生きている限り起こる心模様の全ては思い出です。

思い出はあの世に持っていけるものだと思います。

人生の総決算の時に価値を決めるのは自分自身。

思い出を暗くするのも明るく照らすのも、心ひとつ。

今日を振り返ってみて、辛くて苦しいと思っても明日に総決算が行われるかもしれない。

嫌な人と接したことも自分が成長するためのものだったと思うのか、あいつが悪いで終わるのかは自分自身が決めるものだと思います。

酷い環境にいると全てを黒く塗りつぶしたくなりますが、仕事や学校、友人、恋人etc。死ぬ時には彼らはいません。

あるのは心にある彼らや彼らとの残像。
その残像に苦しめられるのは勿体ない。
そう思います。

そんなことより、楽しくすごせたこと、共に時間を共有してくれた人との思い出を大事にしたいですね。

人生は宝探しなのだと思います。
宝物はたくさんあったら嬉しいかもしれないし、ひとつだけでも選りすぐりがあれば満足だったりします。

思い出の宝を見つけたいものです。

ひがみや嫉妬の感情は自分の心を黒くするだけです。
前向きに、本質を探して、見つけてほしいと思います。

お金が欲しいという人は、お金がほしいわけではなかったりします。
紙幣は紙切れです。メモ紙と変わりません。
しかし、メモ紙ではものは買えません。

同じ紙でも紙幣に興味があるのは、お金で交換出来る価値に興味があるからではないでしょうか。

それはものだったりサービスだったりします。

最後はどこに行き着くかといえば、自分の心です。心の中にその価値を置いておきたい。

いいサービスを受けたこと。
いい景色を見たこと。
いい時間を過ごした事etc.

有形のものが無形の財産に変わっていきます。

嘘偽りで脚色された人生は自分自身が一番わかっているし、たとえその時はよくてもどこかで必ず虚しくなります。

人に素直であることは必ずしも必要ではありませんが、自分の心には素直でありたいですね。惨めでも恥ずかしくても。


クローゼットに貯めた衣服よりも、庭にあるバイクやクルマ、それらは他人に見せるためのお飾りにすぎなくて。

本質に気づける人には、ぜひ心の中に富を築いてほしいと思います。


最高の時間を最高の仲間と。
今日の最高を探して。


思い出という宝を集めて見ましょう。
心がどんどんあたたかくなる。


明日も素敵な一日になりますように。


斑鳩入鹿

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