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【フィードバック編】独学で!実践コーチングマスター

こんにちは、 GCS認定コーチの関根です。
いつもお読みくださりありがとうございます。
このnoteは、スクールに通わずに独学でコーチングを身に付けたいという方へ向けて書いています。

前回は相手への質問で、相手の中にあるものを引き出す方法をお伝えしました。
今回は、相手にこちらが感じたことを伝える『フィードバック』のスキルについてお伝えします。

まず、フィードバックの目的は、

相手の気づきを促すこと

相手の話を聴いて感じたことや、相手の様子を見ていて気づいたことをそのまま伝えます。

例えば、相手がものすごくポジティブな言葉を使って話していたとしても、その話している様子や声のトーンはなんとなく力がこもってなかったり自信が無さそうに聞こえたりする場合もあります。
そんな時は、相手に感じたことを卒直に伝えます

大切なことは、やはりここでも『信頼関係』です。
信頼関係が伴っていないと、フィードバックを行ったとしても相手に効果的な気づきを与えることはできません。

ですので、『承認』『傾聴』をしっかり行い、その上で『フィードバック』を行う必要があります。

信頼関係がある相手からのフィードバックであれば、相手が新しい視点に気づけたり、これまでと違う考えを見出したりすることにつながります。

◆フィードバック効果的な場面

『相手の視点が固定されてしまって、話が前に進まないとき』

視点が固定されてしまったままだと、話が堂々巡りになりやすくなります。
この状態だと、なかなか解決策が見えなかったり、ネガティブな状況から抜け出しにくくなってしまいます。

『一つの話題が終わって、次に進むとき』

そこまでの話の中で感じたことを相手に伝えることで、話している時に相手が認識していなかった自分の感情に気づいて、より深い理解や気づきに繋がります。

『話している言葉と、声のトーンや表情などの感情が異なると感じるとき』

本人も、この違和感に気づいていない場合は意外によくあります。
例えば、「○○しようと思います。」と言っていても、なんだか声が暗く、重く感じるような場合、「なんだか声が暗く聞こえましたが、どのように感じて見えますか?」などと聞いてあげると、相手が自分の感情面に焦点をあてて考えることができ、気が進まない原因に気づくことがあります。

◆フィードバックのポイント

1.言葉以外のものも聴き取る

表情の変化や、声のトーンしぐさ、などを注意深く感じ取ります。
でも、特に難しいことはなく、しっかりと『傾聴』ができていれば大丈夫です

2.相手に伝える勇気を持つ

ポジティブなフィードバックは行いやすいのですが、ネガティブなものは躊躇しがちな場合があります。
「こんなことを伝えたら、相手が心を閉ざしてしまわないかな。嫌われないかな。」など頭をよぎるかもしれません。
でも、『コーチングマインド』を持ってしっかりと相手を信じて伝えることで、相手は気づきを得ることができます。
その場合、結果的に、相手は「伝えてもらえて嬉しかった」と感じます。

◆具体的な方法

1.相手の許可を得てフォードバックを行う

伝える前に一言ことわると、相手も心の準備ができてスムーズに受け入れやすいです。
例えば、

「ここまで聴いていて感じたことを1つお伝えしてもよろしいでしょうか?」

など。

2.”私”を主語にして伝える

「(私は)○○のように感じました」のような伝え方です。

例えば、

「今あなたの声のトーンが明るくなったように聞こえました」
「なんだか、少し不安を感じているように見えます」

もし、「あなた」を主語にして伝えてしまうと、

「あなたは、不安を感じているに違いありません」
「あなたは、別のことを考えていますね」

なんだか、決めつけられたような感じがしてしまいませんか?
相手は気づきが得られるどころか、信頼関係が不十分だと、不信感を抱かせてしまう可能性もあります。

◆伝えるときのポイント

1.簡潔に短く伝える

感じたことを卒直に伝えるようにします。
説明的で長くなってしまったりすると、なんだか”説得”のようになってしまったりします。
感じたことをシンプルに伝えるのが効果的です。

2.”思考”ではなく”感じたこと”を伝える

少し難しく感じるかもしれませんが、あくまで伝えるのは直感的に感じたことです。
例えば、

「そのようにすれば、うまくいくと思います」
「今のお話は、実現したら大変魅力的ですね」

などは、相手の話を聴いての自分自身の”思考(考えや予測)”です。

◆まとめ

フィードバックも、『質問』と同じく、相手との信頼関係によって効果の大きさは変わってきます。
気持ちとしては「相手に何か感じたことを伝えなくちゃ」と意識してしまうよりも、しっかりと『承認』『傾聴』をして相手の話に集中しようとする方がおすすめです。
そうすれば、特に「フィードバックしよう」と焦らずに自分自身の”感度”を高めることができ、自然と相手の変化にも気付けます。

ここまでで、コーチングの4つの基本スキル『承認』『傾聴』『質問』『フィードバック』と、これらのスキルのベースとなる大切な『コーチングマインド』お伝えしてきました。

ここからは実際にこの4つのスキルとコーチングマインドを使ってセッションを組み立てていけるようにしていきます!

耳にタコができるほどお伝えしていると思いますが、絶対に必要なものは相手との信頼関係になります。そのためには『承認』『傾聴』が欠かせません。
まだ不安がるかなって思われる方は、ぜひ見直しておいてください。

『承認』も『傾聴』も”ただ知識を得る”だけじゃ意味がありません。
実際にだれかとの会話で使ってみてください。
会社でも、家庭でも、友人とでも。
使ってみて損は絶対にありません。相手との関係が間違いなく変わってきますので、ぜひ試して実感してみて欲しいです。

この経験の積み重ねは、実際にコーチングを行うときの自信につながります。

今回も最後までお読みくださりありがとうございます。
また次回もお楽しみに!

見てくださってありがとうございました!どんどん発信していきますので、これからも応援して頂けると嬉しいです!