見出し画像

正論は問題解決の邪魔をします

正論とは、絶対的に正しい真理の事です。
それは説明なしでも、正しいと分かる論理です。

だから会話の中に正論を入れる必要はありません。
そんな事は皆んな分かっているのですから。

アドバイスにも、議論を戦わすときにも正論は必要ありません。

むしろ、正論を入れてはいけないのです。
正論は正しいはずなのに、なぜか問題解決を邪魔します。

人生相談で正論を回答するアドバイザーがいるでしょうか。
正論は単なる理想論であり、現実問題には対応できないのです

だからアドバイザーは、正論で解決しようとしている相談者に対して、
正論では解決できない事を教えてあげているのです。

現実に起きている問題は、正論では解決できません。
逆に言えば、正論ではうまくいかないから問題になっているのです。

正論がいかに役立たずか認識しなければいけません。
現実には、現実で対応するしかないのです。その結果が正論に合わない事があるのは当然と思わなければいけません。

韓国DJセクハラ事件に、こんな発言がありました。
「(私が)どんな服を着ていても、性暴力は正当化できない」

まさに正論です。
でもこれは問題解決の邪魔をしているとも言えます。
この言葉の文脈から、セクハラ防止の為には、やる側の認識を改める必要があると言うわけです。(やられる方の責任は一切ないのだから、こちらが何かをする必要はない)

しかし、現実問題として、これで防止できない事は誰でも知っています。
この手の話は、防止策を提言すると誰が悪いのかと言う議論に戻るわけです。

誰に非があるかを議論すると、対策が進みません。
責任追及と問題解決は別ものなのです。

では、どうするべきか。
それは人それぞれに、自分が思った通りの対策をするしかないです。
(もう対策は分かっているのですから、やるかやらないかだけです)
意見を統一させようとするのは無理があります。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?