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アルコール依存症で亡くなった親友 #11 あの日2万円出さなきゃ良かった

春樹君が倒れた時に
色んな検査をしたので、その金額は妥当だと思うけど
通常の通院と比べたら高額の料金を請求されて
いつも生活がギリギリの春樹君は出せないから僕が払った。

突然春樹君が倒れて
春樹君も驚いたと思うけど
僕も動揺していた。
後から考えれば、もっといいやり方があったかもしれないけど
その時は、とりあえず病院代を払ったほうが
安心だと思ったからそうした。


僕が出さなくても頼る先はあった

春樹君には既にそこそこな金額を貸していて返ってきていないので
2万円出すのは痛いし、結局4万円出している。
その話はこの記事に書きました。

そのような、僕もお金を出すのをためらう状態で
お金を出さなければ良かったと思う。

僕が出さなかったら
春樹君は親を頼るだろう
そっちのほうが、その先に違う結果が
あったんじゃないかな。

余裕を持って手を貸せないのなら何もしないほうがいい

僕は春樹君が倒れたあの時
今すぐ僕が払わなきゃいけないんだという
選択肢しか浮かばなかった

しかし、後になって考えれば
ためらいながら人に手を貸すのは
結果的に自分にも相手にも良くないのだと思う。

お金のことを言いたいんじゃなくて、
あの日僕が2万円出さないほうが
今も春樹君が生きていた可能性があったんじゃないかなと
思ったりする

僕は春樹君が友達として大切だから
心配だからどうにかしたいと思った
その気持ちは本当だけど
その先もその先もどうにかできるような余裕がないのなら
何もしないほうが良かった。

飲んでいることをバレたくない気持ちと知ってほしいという気持ちの両方を持っていた

春樹君は倒れたことを絶対に親に言わない
心配をかけたくないという気持ちもあっただろうし
お酒を飲んでいることがバレたら終わるという気持ちもあったと思う

春樹君はお酒をやめていないことを
バレたら終わると言いつつも
知ってほしいと言っている時もあった

春樹君のご両親は
お酒をやめていないことを知っても
やさしいご両親だから
きっと受け止めてくれたと思う。

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