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マキシマリストになろう

ミニマリストとは、余分な物を持たない、生活に必要な最低限の物だけを持つ人のことだ。

『豊かな生活=物をたくさん持っている』という従来の考えとは真逆で、消費社会から脱却して、物やお金をあえて手放すことで豊かな生活、豊かな時間を手に入れようという考えだ。

ミニマリストが増えている現状を考えてみると、本当に物を持つことを最小限に抑えたいという人以外にも、お金がなくミニマリストにならざるを得ない人がいる。

これは、今の日本の貧困問題を如実に表していると思っていて、ミニマリストしか選択肢がない事がかなり問題化していると思っている。


そんな中、私はマキシマリストの道を歩んでいる。

マキシマリストとは、不要なものも捨てず、部屋の中に物が散乱しており、これ必要?って言われるようなものも捨てることが出来ず、大事そうに集めてしまう。

ミニマリストとは逆の、物にあふれた生活で心を豊かにする人の事だ。

炊飯器や冷蔵庫、電子レンジが二つあり、漫画『日常 7巻』も2冊。他にも同じタイトルの小説が2冊あったりする。

GBAのパワプロくんも2個あるし、ポケモンルビーなんて3個もある。


私はマキシマリストになろうと努力したわけではない。生まれ流れにしてマキシマリストの才能を備えた、物にあふれる生活を幸せだと思っていた、何も考えないで欲しい物を買っていた男だ。

今も任天堂の64が欲しくてメルカリで探しているくらいで、物はあるだけあったほうがいいですよね、と思い続けながら生活をしている。


そんな私でもミニマリストに憧れた時期があって、思い切って断捨離を始めたこともある。

必要、不必要の二択で分け、いつか使うかもしれないという選択を排除して掃除をした。

私はその時、この二つを必要なものにいれた。

バッククロージャー

トイレットペーパー 芯

食パンの袋についているバッグクロージャーとトイレットペーパーの芯だ。

バッグクロージャーは、形が個人的に好きで、捨てるのを躊躇って溜め続けたら捨てられなくなった。

トイレットペーパーは、芯が溜まるたびにトイレに立てていったら、アートかもしれないと思い始めて捨てられなくなった。

ヒカキンはトイレットペーパーをトイレに埋め尽くしていたが、私はトイレットペーパーの芯で埋め尽くそうとしていたため逆ヒカキンだと言えるだろう。


この二つを大学生の頃コツコツと溜めていたが、抜き打ちで親が来た時に全て捨てられてしまった。

捨てられた事で少しへこんでしまうくらいには大切に集めていたため、断捨離なんて絶対にできない。

必要のないものなら、この世になくていいじゃない。そこに存在している時点でそれは必要なものでしょ。

断捨離している人ってどういう気持ちなの?私には理解できない。


だから私は、これからもマキシマリストの道を歩むしかないのだ。

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