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〝家を建てるヒント〟

今、取り組み中の戸建とか、岡山のマンションとかについて、質問やら問い合わせ等を頂いてます。
いつも私の駄文にお付き合いいただいているFBの友達で、これから建てる人や建て替えの予定がある人の参考に、体験上の〝気づき〟について、書いてみます。

一、オシャレな家はない。オシャレな空間があるだけ。
建物はシンプルな箱、そこにデザインされた家具をバランスよく置く、という作業。
みんなオシャレな家に住みたい、というけど、それは何を見てオシャレと感じてるのか?住宅展示場やマンションのモデルルームがオシャレなのは、家がオシャレなのでなく、〝演出〟がオシャレなのだ。ならば、その演出をそのまま取り入れればオシャレになるのだが、その決め手は家具選びにあると思う。
オシャレな空間を作るためには、オシャレな家具をトータルでコーディネートすればいい。ニトリでもIKEAでもアルフレックス でもカッシーナでもいい。そのメーカーでデザインされた空間をトータルで、買う、ということ。ちなみにニトリやIKEAでやる場合、食器を高級にすれば見違えるほどステキ感を作れる。
工務店とかハウスメーカー所属のコーディネーターは、いわば「カタログの検索担当」なので、デザインセンスは微妙。設計上、空間に責任を持つのは建築士だが、多くの建築士は建築確認通すことで頭がいっぱい。受注済みのクライアントからのオシャレ感などというファジーな要望に付き合ってられるか、というのが本音だろう。
ということもあり、メーカー所属の優秀なコーディネーターに図面を見せて選んでもらったほうが仕上がりがいい。そういう人はメーカーの店頭に普通に立っている。もちろん当たり外れがあるので色々探す手間はかかる。
建物そのものの建具、建材は極力シンプルにする。超重要なのは、建具、建材のデザインと家具のデザインがごちゃごちゃ喧嘩してる状態。新しいけどダサいなーと感じるのはほとんどがこのケース。
オシャレ感は家具が5割、照明3割、家電が2割くらい、、、かな。空間づくりの視点で。

ニ、コストダウンの決め手は土地。

今、都内で新築戸建となると、ほぼ7000万以上になってしまう。人気の港、渋谷、目黒なら20坪で1億からが普通。これはなかなか買えない。
そこで地方に目を向けて見る。都心の拠点がいるなら、ウィークリーマンションにして、生活のウエイトを地方にシフトさせる。
今までは、駅徒歩10分とか駅からの距離が重要だったけど、これからは空港からのアクセスを見てみる。国内の殆どの都市へは羽田から2時間かからない。ここで気に入った土地を見つける。衣食住には全く困らない土地がだいたい9割引きとかで買える。なんなら借地で借りてもいいだろう。多分、月々の払いは水道代くらいだ。
ここで注意ポイントは、電気ガス水道あること、あと地盤とハザードマップ。
安さに飛びついてここを見落とすと痛い目にあうので注意。
そうやって土地で抑えた予算を家具に回す事でお気に入りの空間を作る事が出来る。

三、施工業者選びは慎重に。

どの地方のどの業者も仕事はほしい。出来ますできます!と言ってくるが、実力をじっくり見極めよう。すぐに契約を巻く必要は全くない。
拠点はあるか?職人は確保出来ているか?
特に大きいのは、オシャレ感の感覚。ここが微妙だと後々修正が大変だ。シンプルな仕上がりを求めているのに、庭に松の大木を植えられたり、居間に囲炉裏設置がデフォルトな工務店も実際にあるのでよくチェックしよう。
ファッションやヘアスタイルで感じる都会と田舎の開きに似たギャップがある。
田舎の床屋で、いきなりBTSの髪型にしてくれ!とオーダーしても無理なのと同じ。
ファッションやヘアスタイルは失敗してもリカバリーきくが、家となるとなかなか難しいので、、、ここは重要ポイント。

他にも色々とコツはあるが、とりあえず本日はここまで。

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