7月15日は博多では特別な日
7月15日は博多では特別な日だ。
早朝に博多祇園山笠のフィナーレである追い山がある。
追い山とは山笠を舁きながら約5キロの道を走るタイムトライアルだ。
それで30分台で走るのだから凄い。
この日は地下鉄も臨時便が出る。4:59分に一番山笠がスタートするが、その時間でも多くの見物客で賑わう。
博多祇園山笠は鎌倉時代に博多の町で疫病が流行した時に、承天寺の住職であった聖一国師が町の人が担いだ木製の棚に乗り、清めの水を巻きながら町を巡ったことが由来だ。
もともとは締め込みだけ身に着け、裸同然で行われていた。しかし明治になり、裸の祭りは野蛮だから廃止せよという話になった。
西欧に見習え、追い付けとやっきになっていた明治政府は、西洋文化に習い裸体禁止令という法律を制定している。
その時、玄洋社の進藤喜平太らのアドバイスにより現在の水法被姿になったと言われている。
山笠の法被は福岡では正装であり、結婚式などの晴れの舞台で着る人もいるほどだ。
博多の三大祭りと言えば、どんたく、山笠、放生会。
それぞれ5月、7月、9月と季節の変わり目にあるので、福岡に住んでいると
どんたくが終わったら
「今から暑くなるなぁ」
山笠が終わると
「これから本格的な夏だ」
放生会で
「秋だなぁ」
と感じる。
日本にはそれぞれの地域に大小様々な祭りが存在して、それが季節の変化を感じさせてくれる。
行く、行かない。参加する、しないは別としても、やっぱり祭りはあったほうがいいなと思う。
まつりを題材に書いた過去作品です。↓
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