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尊敬される役者さんって?

舞台スタッフとして公演に関わる中で、仕事のやりがいやモチベーションに大きく関わるのはやはり役者の存在だ。

尊敬できる役者がいると

「この人の為に頑張ろう!」

という気持ちになる。

そうでもない場合「まぁ、やることやってればいっか」というなってしまう。

スタッフが尊敬できる役者はどんな人か?

単純に演技の上手い下手ではないと思う。

向上心があるかどうかだ。

人より早く劇場に入り、ウォーミングアップの発声や柔軟、細かい動きのチェックなどを一生懸命している役者さんは、たとえ演技が下手でも好感が持てる。

逆に、いつも遅刻する。発声練習も柔軟もしない。本番直前でもスマホばかりいじっている。

こんな役者さんは尊敬できない。

日本を代表する演出家であった蜷川幸雄は、公演の座組にジャニーズの若い子を入れることを好んだという。

若い子はがむしゃらでエネルギーを持って稽古に打ち込む。そのことが他の役者にも感染し、稽古場の熱量が上がるからだ。

年数だけを重ね、プライドのみ肥大し、斜に構え、したり顔で文句ばかり言う役者は案外多い。

年齢もキャリアも関係なく、一途に打ち込んでいる姿を見るのは好きだ。

自分も頑張ろうとなるから。

これは演劇だけの話ではないと思う。


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