業績不振だから日産は今後増配が避けられない!?

どうもコージです!
私は、毎日決算書を読んで企業の未来を妄想しています。
そんな私が決算書の中で面白かったポイント、未来への妄想ポイントに絞って説明していきます。
ついでに株価予測もしていきます。

本日紹介する企業はみなさんご存知、日産自動車です!!

不正検査問題、ゴーン氏の逮捕など様々な悪材料が出てしまったこの日産自動車の未来がどうなるのか決算書から予測していきましょう!!

まず日産に関してはこのようなニュースがありました

 日産の第2四半期の売上高は前年同期(2兆8161億円)比で6.6%減となる2兆6307億円、営業利益は同(1012億円)70.4%減の300億円、当期純利益は同(1304億円)54.8%減の590億円。また、第2四半期累計3か月のグローバル販売台数は同(137万4000台)7.5%減の127万台となっている。

単純に言うと業績不振だという事です、それを踏まえたうえでこの後の記事をご覧ください

面白ポイント:キャッシュフロー計算書

日産の未来が見えてくるポイントはキャッシュフロー計算書にあります。

まずキャシュフロー計算書をものすごく単純に説明すると、現金の流れだけを追った資料です。(詳しく知りたい方はこちらへ)

実際の資料

Inked文書名20192nd_financialresult_043_j_ページ_1_LI

さてまずは、下の赤丸部分を見てください

業績不振にもかかわらず、営業キャッシュフローが改善していることが分かります。(営業キャッシュフローは本業で得た現金のことです)

通常であれば業績が悪ければ得られる現金も減るはずなので、営業キャッシュフローも悪化するはずです。

ではどうして営業キャッシュフローは改善したのでしょうか?

その理由が上の赤丸部分です
販売金融債権の増減額と書いてありますね。

これは単純に説明すると自動車ローンの残高が減っているよという事です。

つまりこういう話です
新車が売れないので新規の自動車ローンは減っているため、今まで売った分の返済額のほうが多くなっているのですね。

これが、面白いポイントで今後も業績不振が続くとしばらくの間(十分な自動車ローン残高が残っている間)は社内に現金がたまっていく構図になっているわけです。

さて現金が増えていくとどうなるでしょうか?

「金余ってるなら配当金よこせ!!」(ちなみに業績不振で今年は減配でした)

そうなるわけです、特に日産の場合はルノーという影響力の強い大株主がいるのでそうなる事は容易に想像できますよね。

でもそのお金を次の投資に回せばいいんじゃないの?

そんな声が聞こえてきそうです、しかし考えてみてください

ゴーン氏逮捕からすでにCEOは3人目です、社内がごたついていることは想像がつきます、そんな中で思い切った投資が出来るでしょうか?

もしそれでも社内をまとめる強い経営者が現れるとしましょう、さて配当が欲しいステークホルダーはどうするでしょうか?

「第二のカルロスゴーンじゃないか!!そんなのダメだ!!」

こんなことを言い出す人間が出始めるのではないでしょうか

それでも次世代への大規模な投資は出来るのでしょうか?

大分難しそうですよね・・・

という事で日産の未来妄想は

業績悪化するがどんどんキャッシュリッチな会社に
そしてルノー主導で増配をせまられる
気付けば搾り取られて規模がどんどん縮小していくことに・・・

こんな悪い未来への妄想となってしまいました。

ですが日本企業として、そうならないように応援したいところです!!(ちなみに私は日産の車に乗っていますよ!!)

今後の株価予想!!

PBR的にも現在割安水準にある
そして今後増配が予想できる

つまり短、中期的には株価上昇!!

長期的には会社がシュリンクしていくので株価下落!!

と予想します、現金預金の数字に注目して社内に現金貯まったなと思ったら買ってみると増配発表されて楽しいことになるかも!?

記事一覧へ

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?